ラベル情報:
BEN NEVIS
Fifteen Years Old
filled in June 1996
bottled in November 2011
Cask number 96/750
46%
Bottled for DOUG HUMPHRIES
香り:甘い焦げ感、桃の葉。スモーキー。炒った麦芽。水飴
味わい:優しくモルティ。濾した桃、桃のジュレ。甘い焦げ感、魅力的なモルトの味わい、ジンジャーのヒント。メンソール。紅茶のような甘み。
好み:★8 84
雑感:近年話題のベンネヴィス。
正直な話、自分にはピンとくる蒸留所ではありませんでした。
ですので、ベンネヴィス漬けの一晩を過ごすに向けて期待と共に不安もあって。
落ち着かない心持がありました。
そんな自分を優しく迎えてくれたのがこのボトル。
甘い焦げ感に上品なフルーツ香、魅力的な口当たり。
ほぐれました。
思い出に残る1本になりそうです。
ところで。
世に 1996ビンテージのボトラーズボトルが多いのは、
経営改善を求められた当時の蒸留所責任者が、大半の原酒を売り払ってしまったことによるものだそうです。(成績を上げているその実、リストラを強固に進めているだけだった著名経営者を思い出されるお話です…)
ただ、このお話の肝心な点は、短絡的な経営者への憤りではなく、
1996年が特別なビンテージだから売れたというわけではないというところ。
転じて、1996年だけを神格化するのではなく、他のビンテージボトルにも食指を伸ばす価値は大いにあるというところ。
この夜、それを大いに体感させて頂きました。
しばらくの間、ベンネヴィスの記事が連続します。