ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

グレンリベット 33年 1978 ファイネスト&レアレスト

ラベル情報:

Glenlivet

aged 33 years

Distilled in 1978

Well matured in Sherry wood

47.8%

Finest & Rares

 

香り:洋梨、メロン、木の枝。蜜柑のジュレレモングラス。ミント、氷砂糖。モルトの白い甘み。微かにグラッシー。

派手ではないが熟したフルーティな香りが、口に含む期待を膨らませる。

味わい:焦げた穀物。ヒネ香。煮豆。モルティ。青林檎、洋梨穀物の甘み。籾殻、カレースパイス。ミント、水飴。優しい甘みが長く続く。

好み:★8 86

 

 

雑感:香りにただ事ではない気配を感じる。

微加水すると、優しい味わいはそのままに浮かんでくる蜜飴と沢山のドライフルーツ。

きっとこの気配。

 

プレーンな酒質であるグレンリベットだからこそ、その質の高さが伝わってきます。

好いですね。

素晴らしいです。

 

 

他のグレンリベットにも手を伸ばしたくなる程の魅力があります。

今ならリベットのより良いところを見付けられそうです。

 

 

 

 

 

(以下蛇足)

宣言することでもないのですが、少しの間(2か月程度?)新しい記事は出せないと思います。

早起き頑張らないといけないので。

頑張ります。

 

 

とは言いつつ、どこかでゆるりと再開するかも知れませんがその時はその時。

m(_ _)m

 

 

 

 

 

グレンファークラス 12年 90年代前半流通

ラベル情報:

glenfarclas

12 TWELVE YEARS OLD

43%

 

香り:爽やかな甘い香り。ミント、枝付きレーズン。デール。薄く焼き林檎。シロップ、焦げ感も。

味わい:ナッティでコクがある。オレンジ、餡子。焼き林檎。若いメロン。ドライフルーツのパウンドケーキ。黒糖のヒント。シロップ。ほわりと焦げ感漂うフィニッシュ。

好み:★7 79

 

 

雑感:主張し過ぎない焦げ感が心地よいです。

オフィシャルスタンダードボトルの良さでしょうか。

 

加水の良さ、

シングルカスクでないシングルモルトの良さがあるように感じられました。

 

 

 

思えば、10年程前に買い漁ったスタンダードボトル達もそろそろ底をついてきました。

もう10年取っておいたら、価値が出ていたかもしれませんね(笑)

 

現在のスタンダードボトルは未来のオールドボトル。

改めて、今日現在市場にあるボトルと向き合ってみるのも良い経験になりそうです。

 

 

 

 

 

ハウスオブローズ 8年 70年代流通

ラベル情報:

HOUSE of LORDS

8 YEARS OLD

43%

Whilliam Whiteley

ウイスキー特級

 

香り:コクのある甘み、枝付きレーズン。ブラウンシュガー。ナッツ。ミント。シトラス系。爽やかな樽香。

きっとオールドなシェリー樽の香り。

味わい:厚みのある口当たり。オールドモルトの旨み。カルメ焼き、メロン。ローストしたナッツ。焼き餅。焼き栗。殻っぽさ。ミント、爽やかな甘さが通り抜け、柔らかくクリーミーな余韻が残る。

好み:★8 80

 

 

雑感:かのキングスランサムの妹分。

イリアムホワイトリー社ブランドの1本

 

どちらも自分の好みにクリティカルでした。

 

 

キーモルトエドラダワー

 

う~ん。やっぱりオールドなエドラダワーを飲んでみたくなります。

きっと自分が知る酒質とは異なるのでしょうね。

 

 

まだ見ぬ貴方に焦がれています。

 

 

 

 

 

ベル ロイヤルリザーブ 20年 80年代流通

ラベル情報:

BELL'S

Royal Reserve

BLENDED SCOTCH WHISKY

20 YEARS OLD

43%

 

香り:蜂蜜、土っぽさ、若葉。根菜。爽やかにミント、金柑、水飴。どこかスモーキー。

ひと嗅ぎ目の最初の最初、山頂の綺麗な湧き水のイメージが浮かんだ。

味わい:オールドなピート香、モルトの旨み、籾殻、土っぽさ。メロン。水飴。甘くスパイシー。蜂蜜、穀物の甘み。殻っぽくあるのに、なめらかな口当たり。

複雑味というよりも、オールドモルトのテクスチャーがビロードのように漂っている。

好み:★7 78

 

 

雑感:ザ・オールドブレンドな余韻が愉しめました。

とても好きです。

 

微加水で蜜糖、コクすら出てきて。

素晴らしいの一言。

 

 

年を取ったらこういったボトルを傍らに、ゆっくりグラスを傾ける贅沢を愉しみたいものです。

…色々な刺激を求めてしまう欲が無くなるとも思えないのですが(笑)

 

 

 

 

 

キルホーマン 11年 2010 TWC

ラベル情報:

KILChOMAN

DATE FILLED 16.11.2010

DATE BOTTLED 21.09.2022

BOURBON MATURED SINGLE CASK ※1st fill バーボンバレル

CASK NUMBER 725/2010

PHENOL LEVEL 50 PPM

54.1%

BOTTLED EXCLUSIVELY FOR THE WHISKY CREW

 

香り:潮気。洋梨、水飴、ケミカルな甘い香り。甘くピーティ。出汁感、茎わかめ。少しだけの黄色いフルーツ。メンソール。胡椒。白木のヒント。

味わい:波飛沫、水飴、塩漬けのメロン、パイナップルコア。グレープフルーツの白皮付近。レモン。シロップ。スパイシーな刺激。白い煙、煮干し。オーキー、渋み、薬草。メタリック。仄かだけど確かにフラワリーな余韻。

好み:★7 76

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

香り: 海風を伴うピートスモークと同時にジューシーなフルーツが弾けます。ピートスモークの奥からマンダリンオレンジ、マルメロ、パイン、キウイと次々にフルーティなアロマが立ち上がります。

味わい: 砂糖漬けのカリン、レモンタルトの爽やかな甘味からプラム、ライチといったジューシーなフルーツフレーバーへと展開し、後半にかけては濃厚なバニラアイスが続きます。

フィニッシュ: オーク由来のカスタードと塩キャラメルのソルティさを伴う柔らかな甘味が現れ、余韻が長く続きます。

コメント: バーボンバレル熟成のキルホーマンではレモンをはじめ、シトラス系の香味がキーフレーバーとなることが多い一方で、このカスクは熟成を経てよりキウイやライチといったより甘味が強く、亜熱帯を思わせるフレーバーも顔を覗かせます。

 

 

反芻:“海風” はなるほど確かにです。潮気 よりも得心しました。

“ジューシーなフルーツ” はどうかなぁ。香りにも味わいにも挙げられていますけど。自分のイメージする ジューシー とは違っている気がします。ただ、トロピカルな気配は感じられるもの確か。今回は開封直後、今後が楽しみです。

 

 

雑感:キルホーマンらしいな と感じました。

いえもちろん、オフィシャルはらしさから外れている点をアピールしていることは理解しているのですが。

なんでしょう、スモーキーとスパイシー、それと薬草感に自分はらしさを感じている気がします。

 

あまりフルーツのテクスチャーには キルホーマンらしさ を見いだせていないのかも知れません。

ですが言われてみると確かに、トロピカルフルーツの印象はないと気付かされます。

 

言語化って大事です。

 

 

 

 

ふと思い出し、手元にありました ウィスク・イー の 7年ボトルも出してきてみました。

こちらも確か、トロピカルなヒントがあったなと。

 

飲んでみると、うん。

トロピカルなフレーバーあります。フルーツグミのような、ケミカルテイストな甘み。

 

そして、そこから今回のボトルに戻ってみると面白い。

感じるフルーティに乗っているジューシーなテクスチャーが理解出来るようになりました。

ウィスク・イーのものと比べると、果実感が生っぽいというのか…。

 

 

はぁ~凄い。

 

テイスターの方々は、自分の中に基軸がしっかりとあるのですね。

良い経験をさせて貰いました。

 

 

 

 

(よろしければ)

 

 

 

あ、

自分がキルホーマンらしさを感じる 薬草感やスパイシーさ は、両方確かにありました。その点だけはセーフです(笑)

 

 

 

 

 

 

ティーチャーズ ロイヤルハイランド 12年 80年代前半流通

ラベル情報:

TEACHER'S

ROYAL HTGHLAND

DE LUXE BLENDED SCOTCH WHISKY

12 YEARS OLD

43%

 

香り:柔らかい香り、薬草、シロップ、薄い蜂蜜。グレーンのなだらかな甘い香り。仄かなオールドモルト香。柔らかくピート香も愉しい。シトラス系、蜜柑の皮。砂糖。

味わい:香りに反してコクがある。腰のあるモルト、籾殻、蜂蜜。焦げ感。水飴、シトラス系。瓜系の甘み。余韻は甘くスモーキー。

好み:★7 76

 

 

雑感:良いです!

主要モルトはアードモアやグレンドロナックとのこと。

あのピート香はアードモアに由来するのかと嬉しくなりました。アードモア好きですので。

 

好き!と思った要素に、前から好きだったものが隠れていたのを知ると嬉しくなるのは自分だけではないハズ。

 

アードモアだと自力で気付きたかった気持ちもありますけれど(笑)

 

 

 

ところで。

香り豊かなブレンデッドウイスキーを求めた場合、どの年代のどのブランドが挙がるのでしょう。

 

シングルモルトシングルカスクとはまた違う愉しみがありますよね。

 

 

とても知りたいです。

 

 

 

 

 

タリスカー ワイルダーシーズ パーレイコラボ

ラベル情報:

TALISKER

WILDER SEAS

LIMITED EDITION IN SUPPORT OF WILD SEA FORESTS

48.6%

PARLEY

 

香り:甘い香り。水飴。ピーティにソルティ。烏龍茶。

味わい:なめらかに甘い。ハーブ香。烏龍茶。煙。ベリー、ケミカルな甘さ。ソルティ。白胡椒。葡萄、甘い樽香を伴うフィニッシュ。

好み:★7 70

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

蒸留所として初めてコニャック樽で追加熟成したタリスカー ワイルダー・シーズは、レーズンやイチジクのようなフルーティさと、タリスカーの特徴である黒胡椒のスパイシーな風味が融合した、スモーキーで芳醇な味わいをお愉しみいただけます。

香り:ドライフルーツ入りの大麦パンのような、芳醇だが柔らかくドライな印象。ミネラル感、潮風、塩の結晶、航海中の木製の船。そして果実味のあるワイン、パイプタバコ。加水するとスモーキーさが際立つ。

味わい:クリーミーで滑らかな口当たりで、芳醇な甘み、潮風、スモーキー、フルーティー。レーズンとイチジクの青々とした甘み、黒胡椒のスパイス、芳醇でスモーキーな力強さ。加水するとわずかに甘く、フルーティーになり、再び熟したイチジク、スパイシーさが立ち上がる。

フィニッシュ:長く、温かく、軽くドライ。そして黒胡椒、魅力的な果実味溢れるスモーキーな後味。

 

※通販サイトより

 

反芻:結構合っているのではないでしょうか。“柔らかく” “滑らかな口当たり” “スモーキー” “スパイシー” 、共通している項目が多くてうれしくなりました。(胡椒の白黒の違いはありましたが笑)

 

 

雑感:とてもなめらか。余韻が特徴的。

タリスカーの海洋保護パートナーであるパーレイとのコラボボトルになります。

ボトルも第二世代バイオディーゼル燃料で製造した100%リサイクル可能なものだとか。

 

中身はコニャック樽で追熟されたモルト。(タリスカー初というのが意外です)

しかしなるほどあの余韻はコニャック樽由来だったのか…。

 

 

コニャック(もしくはブランデー)樽とワイン樽の熟成の違いを試してみたいです。

ワインだと赤白もありますよね。

 

同じ蒸留所で、今日現在それを揃えられる場所ってあるのでしょうか。