ラベル情報:
NIKKA session 奏楽
43%
香り:アルコールの刺激。溶剤、酵母を感じる。ぬるっとした甘み、オレンジを浮かせた水。仄かにスモーキー。砂糖。甘い樽香。
オープニングは現代的なウイスキー調だが、時間をかけるとやわらかい甘みが浮かんでくる。
味わい:始まりは平べったい口当たり。オークスパイス、青臭さ、白い刺激。それらに隠れるように下の方からモルトのコクのある甘み、香ばしさ。ビターオレンジ。ミント、ニッキ。溶けたバニラアイス。余韻はケミカルにスパイシー。最後の最後にどら焼き。
ケミカルな印象は強いが、一筋縄ではいかない味わい。
好み:★6 67
【オフィシャルのテイスティングコメント】
華やかな香りとモルトの香ばしさ、なめらかな口当たりとオークの甘さ。ビターをともなうピートの余韻が特徴です。
※化粧箱より
スコティッシュのメロディーと、ジャパニーズのリズム。華やかに始まり、かろやかに広がり、引き締まった余韻を残す。
イントロは、明るく華やかに弾むフルーティーな香り。
つづいて、熟成を重ねてクリーミーななめらかさを身につけたスコティッシュモルトがバニラのような香りを漂わせながら、甘いメロディーを繰り広げる。
ベースに流れるのは、おだやかな宮城峡モルト。
ゆるやかにうねるリズムで、個性的なスコティッシュの音色をまとめあげる。
エンディングは、ややビターに。
ヘビーピートの余市モルトが、わずかに緊張感漂う余韻となって、静かにつづく。
複雑で重層的なのに、思わず微笑んでしまうようなおいしさ。
これが、ニッカウヰスキーのセッション。
ブレンダーの想いがつくった新しい音楽が、飲む人を心地よく引き込んでいく。
香り:オレンジやりんごのような爽やかな香りとモルトの甘さと香ばしさ。樽由来のおだやかで心地よいバニラ香。
味わい:なめらかでクリーミーな口当たり。オークの甘さと調和したフルーティーで軽やかな味わい。
余韻:ほのかにビターな味わいとピートの余韻がゆっくりと広がる。
雑感:“ヘビーピートの余市モルト” が確かに感じられます。頷きました。余市独特のあのコク。ブラインドででも指摘したくなります。
“スコティッシュモルト” は若い原酒なのかな? それが香りの大きなウェイトを占めている気もします。
若い原酒を厚みのある原酒で支える構成、ブレンデッドモルトらしい二面性を感じました。なるほどセッションの名前の通り。
反芻:香りの印象から警戒して口に含んだのですが、素直に美味しいです。
なめちゃいけません。
反省。
大いにありだと思います。
安いですしね。
保管しておいて、十数年単位での瓶熟も試してみたくなりました。
ちなみに。
ハイボールにすると、自分にはハズレ。
若さが前面から全面に、といいますか(苦笑)
ロックでは、もう少しスモーキーさが活かされる印象があります。
微加水までが合うのかな?
本当は水割りもしたかったのですが、ミネラルウォーターがなかったのでまたの機会に。
色々試していると、ミニボトル1本すぐに空きますね。
フルボトル買いますか
(以下蛇足)
深い考えはないのですが、
タイトルに流通年(購入年)を入れてみました。
このセッションがどうなるかは分かりませんが、
長く販売されているスタンダードボトルは年代によって味わいが変わります。
今日のスタンダードボトルは、明日のオールドボトル。
もしかしたら、流通年の情報が役に立つ日が来るかと考えまして。
まぁ購入の年が違ったら記事を別にするかというと、しない気がしますが。
そこら辺は難しく考えずにいこうと思います(笑)