ラベル情報:
LINKWOOD
AGED 12 YEARS
DISTILLED IN JULY 2009
BOTTLED IN NOVEMBER 2021
MATURED IN HOGSHEAD #311385
54.6%
homage to Caledonia
ACORN
香り:土を感じる黄色い花。カスタードクリーム、穀物の甘み。微かなベリー。樽由来のスパイスと甘み。
優しくフラワリー、その下に土や樽香が。
味わい:腰のあるモルトのインパクト、硬いクリーム、バタークリーム。オークスパイスがピリピリと。ドライな舌触り。その後ろから木苺のヒント。フィニッシュはくりーみの中から現れる樽材の香り、渋みの刺激が心地よい。
クリーミーでスパイシー。隙を生じぬ二段構え。
好み:★7 76
【オフィシャルのテイスティングコメント】
香り:熟したチェリーやラズベリーなどの赤い果実、ドライアプリコット、バニラ、シナモン。ほのかにハニーサックルとサンダルウッド。奥からかすかに甘味を連想させる焦げ臭。
味わい:心地よい熟した果実の甘酸っぱさに、樽由来のややしっかりとした渋味が厚味を添え、次第にパウダースパイスを想わすドライな切れ上がりへと変化します。
フィニッシュ:ジンジャーティー、ドライフルーツ入りの焼き菓子、カカオ。長く複雑な余韻をゆっくりお楽しみください。
反芻:とても魅力的なコメントなのに、自分と共通するところが少なくて寂しいです。自分が挙げた中では、木苺 のあたりくらいでしょうか。
もう一度飲み返したときに自分がどう感じるのか、怖いもの見たさがありますね。
雑感:飲みやすいウイスキーを紹介するって難しいと思う。
リンクウッド、花と動物のボトルが美味しく感じられたときに嬉しくなった思い出があります。
今振り返ると、あの頃の自分はフラワリーなテクスチャーを愉しめなかったのだと分かるのですが、
皆が美味しいと言っているボトルが苦手だというのは、なかなか居心地悪いじゃないですか。
それもあって、
なるほど美味しい と感じられた際の驚きと喜びは、自分の中で良い思い出になっています。
ウイスキーを紹介するサイトでは、
・アイラ系=飲みにくさがあるので飲み慣れた人向け
・スペイサイド系=飲みやすくてビギナーにもオススメ
という定型があるように思うのですが、必ずしもそうとは言えませんよね。
なのでだからこそ、定期的にバーテンダーの方がオススメを聞かれることを Twitter で愚痴られるのも、気持ちは理解できます。
ただ同時に、それがプチ炎上するのも理解できます。客側は何かしらの銘柄を提示して欲しいだけなのにそれを拒まれるのもね…
まぁこれについては触らぬ神に祟りなしです。
ただ、人にウイスキーを紹介する機会があったら、自分はどんな銘柄を選ぶのか考えてみるのも面白いと思います。