ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

シーバスリーガル 18年 10年代流通

ラベル情報:

CHIVAS REGAL

BLENDED SCOTCH WHISKY

AGED 18 YEARS

40%

CHIVAS BROTHERS

 

香り:洋梨、除光液。ねっとりとしている。シトラス系、玄米、蝋燭。青林檎。

味わい:濃ゆく粘度がある。青林檎、洋梨、シロップ。シナモン、スパイシー。薄めた蜂蜜、オーキー。バター。出がらしの茶葉も感じる。

スタートからフィニッシュまで全体を包むようにフラワリー。

好み:★7 74

 

 

【オフィシャルのテイスティングノート】

香り:ドライフルーツ、スパイス、そしてバタートフィーのアロマが幾重にも重なる。

味わい:ベルベットのようになめらかで芳醇。ダークチョコとエレガントな花のフレーバーに、優しく甘い薫香が加わる。

フィニッシュ:驚くほどに、どこまでも続くまろやかなフィニッシュ。

 

 

反芻:“ドライフルーツ” かなぁ。自分は、洋梨のように酸味あるフレッシュさを感じました。

“エレガントな花のフレーバー” は確かに。

 

 

雑感:複雑で芳醇なスーパープレミアムブレンデッドスコッチウイスキー

とはオフィシャルサイトの弁。

 

ですが正直、自分はシーバスリーガルが苦手でした。

 

 

きっかけは、ミズナラ

貴乃花が出演していたCMに惹かれて購入したボトルです。

 

結果、それは期待に応えてくれませんでした。

好みではないと言った方が正確とは思いますが。。

 

今回の18年もそう。

どのサイトを見ても誉め言葉が並ぶスーパープレミアムウイスキーなのに…と悩んだ思い出があります。

 

 

そして今回、久しぶりに口にしたところ、

素直に驚きました。

 

美味しいのです。

 

これは、経年を経て開いたというよりも

自分の好みが拡がったことに由来するように思います。

 

今にして思えば、

キーモルトである、ストラスアイラの酸味やシロップ、なによりスペイサイドモルトのフラワリーなテクスチャーが苦手だったことが原因だったのでしょう。

自分には、グラッシーな蝋燭に感じられてしまって。

 

そこをキーにしているブレンデッドが美味しく感じられるわけないですよね。

 

 

今回飲み返してみて良かったです。

 

いつの間にか、ストラスアイラも好きな蒸留所のひとつになっていましたし。

 

時折振り返り、時折寄り道をしてみたら良いことがありますね。

 

 

 

 

追記(23/05/27):

ボトルを空けるに向けて、再度のテイスティングを。

 

 

香り:甘い香り、蜂蜜や砂糖、水飴。洋梨、焼き林檎、まろやかな香り。少しの粉っぽさ。乾いた樽香。ミント。フラワリー。

全体的に白く甘いイメージ。優しい香り。

味わい:洋梨、ミント、蜂蜜。スパイスをひと摘み。フラワリー。ケミカルな甘さ。グレーンを感じるなめらさか。蜜柑の缶詰のシロップ。渋みを伴う甘いフィニッシュ。

フラワリーで柑橘系、微かな苦みが心地よい味わい。

好み:★7 74

 

 

雑感:スペイサイドを思わせる味わい。

上でも触れていますが、スペイサイドの個性を持ったウイスキーですね。

 

花を思わせる香り。それに嫌みがなくて上品で。

柑橘系でケミカル。

 

一般的に 飲みやすい とされる味わいだと分かりますし、

過去の自分が苦手としていたのも分かります。

 

ただ、好きになれて良かったと感じました。

ごちそうさまでした。

 

 

 

このボトル、保管しておいて20年後に飲んだら

とても感動しそうな気配があります。

 

1本購入しておこうかな…。