ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

ダブルバレル ジュラ&ダルユーイン 12年 ダグラスレイン

ラベル情報:

DOUBLE BARREL

JURA & DAILUAINE

A BOTTLING OF TWO SINGLE MALT SCOTCH WHISKIES

AGED 12 YEARS OLD

46%

DOUGLAS LAING'S

 

香り:フラワリーかつグラッシー。麦芽の香り。ハッカと生クリーム。生姜。蜂蜜、オレンジの皮。乾いた木香。

捉えどころなく感じる。クリームと生姜がメインの印象。

味わい:ハッキリとした麦芽の主張。クローブや白胡椒、生姜といったオークスパイスの刺激。白木の印象が過ぎると、クリーミー。焦げ感、微かな土っぽさ。オレンジの皮や蜂蜜。温めた林檎。糊。ソルティ。ミントやフローラルな爽やかさと混じり合うフィニッシュ。

香りに反して腰もコクもある味わい。麦芽とスパイスのアタックが強いので好みが分かれそう。

好み:★7 73

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

異なる二つの魅力が感じられる。

フローラルなハイランドのヘザーが、やさしいバニラや甘いオークを伴って感じられ、濃厚な果実やシナモンスパイス、ダークチョコレートトリュフによってバランスの良い味わいとなっている。

 

※通販サイトより

 

反芻:“異なる二つの魅力が感じられる” はそうだと思います。ですが、“バランスの良い味わいとなっている” の方。なってるかなぁ。。自分は、美味しいけれどバランスは悪く感じられました。

 

 

雑感:よくここまで美味しく整ったなぁと驚きました。

いえ、劇的に美味しいとは違うのですが(爆)

 

というのも、

開けたてでは、本当にチグハグな印象を受けたのです。

『シェービングクリームとオークスパイスの二本立て』というのが当時の正直な感想でした。

 

 

当時は自覚していませんでしたが、フローラルなニュアンスが苦手だったことも原因にあると思います。

※フローラルとモルトクリーミーさが混ざり合うと、シェービングクリームっぽく感じませんか? それに悩まされた時期が自分にはありました。

 

あれから2年。

だいぶ整っていました。

麦芽感のコクが強くなって、それが全部を纏めているような。

フローラルもモルトの脇を支えるように感じられて。

 

 

ただそれでも、テイスティングノートに書いた通り、

好みは分かれると思います。

 

やはりどこか、チグハグな印象を持ってしまいます。

これは前情報があるからではないと思うのです。(前情報がなかったら、不思議な味わい と柔らかく表現していたかもしれませんが)

 

厚岸 鹿の通り道 の記事でも言った、ブレンデッドモルトの難しさがそこにありそうです。

階層がふたつに分かれたままのような…

グレーンで繋いでたらもっと印象違ったのではないか と。 …素人の戯言です。 m(_ _)m

 

 

 

ちなみに。

香りについては、今となっても捉えどころがありません。

 

ですが、

少量を飲み込んでから再度鼻を近付けると、麦芽の香りが膨らんで印象が変わります。

もちっとした白い甘みを感じるような。

でもすぐに分からなくなっちゃう…

 

 

つくづく難しいボトルです。