ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

グレントファース 10年 2011 TWC

ラベル情報:

GLENTAUCHERS

Aged 10 Years

Distilled 2011

Bottled in : 2022

Bourbon Barrel

Csk No. 800514

59.2%

The Wshiky Crew

 

香り:瓜系の甘み、メロンの皮近く、洋梨。シロップ。餡子、焦げ感、オレンジゼストクローブやジンジャーのようなスパイス。アルコールの冷たさ。ハーブ香。グラッシーな印象も。

ケミカルにフルーティな香り。若さも感じるが整っている印象。

味わい:厚みのある味わい。熱をいれたオレンジペースト、砂糖、モルティ。オークスパイスが鋭く、クローブやジンジャー。パイナップルの缶詰。ケミカルな舌触り、バニラ、グラッシー、ハーブ香。余韻はどこかフローラル。

濃い口当たりに驚く。香りと同じケミカルなフルーティの傾向だが、濃い。スパイスのトゲも印象的。

好み:★7 74

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

 スペイサイドの中でも比較的穏やかな酒質であるグレントファースですが、このカスク(#800514)は溌溂とした柑橘に加え、熟成によってもたらされた洋梨の様なフルーティさを備えたシングルカスクです。

香りは王道スペイサイドモルトといったフルーティ×フローラルなアロマに加え、バーボンバレル由来のバニラが立ち上がります。焼きたてのパンの様な香ばしいモルティさと微かなグラッシーさを伴いながら、フレッシュレモンやオレンジといった果汁をたっぷりと蓄えた柑橘類のアロマが広がります。

味わいはレモンケーキ、パイナップルキャンディ、シロップで煮た洋梨といったフルーツフレーバーが広がり、モルトの甘味とオーク由来のシナモンのスパイシーなニュアンスが続きます。特にフィニッシュにかけてはバナナジュースやシェイクを思わせる優しい甘味が膨らむ点はこのカスクの大きな特徴です。

香り、味わい共にはじめは柑橘を中心とした爽やかなフルーツが主張しますが、次第に洋梨やバナナの様な密度の高いフルーツへと変遷していきます。

最近のリリースと比較すると、グレンバーギー2012 for TWCが赤リンゴの爽やかなフルーティさが際立っていた一方で、このシングルカスクは熟したバナナや洋梨といったより滑らかな甘美なフルーティさが特長と言えます。より濃厚なフルーティさがお好みの方へ特にお薦めしたいシングルカスクです。

グラスの中で表情を変えていく多彩なフルーツフレーバーの数々をぜひフルショットで時間をかけてお楽しみください。 

 

 

反芻:フローラル×グラッシー が自分の感じる ケミカルな甘み に通じるのかと感じました。“王道スペイサイドモルト” はきっとその通りだと思います。過去の自分はあまり好きではなくて、今の自分は個性のひとつとして好きになっているテクスチャー。良いと思います。

“濃厚なフルーティさ” 、その言葉から自分がイメージするものとは少しズレているのですが、言わんとすることは伝わってきます。

 

 

雑感:ニンフ トファースの記事を整理していて感じた

自分はシェリー系よりもバーボン系のトファースの方が好きなようだ という結論。

間違っていませんでした。

★の数字は大きく変わりませんが、響くモルトです。

 

また、今回は開封直後。

開いてきたらもっと美味しくなりそうな気配がむんむんあります。例えばフルーツののったパンケーキとかそんな気配。

若さはありますけどね。

 

 

物は試しと購入してみて良かったです。

自分の感覚を整理した成果ですね。