ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

ジュラ 14年 2006 T&T TOYAMA ワンダーオブスピリッツ

ラベル情報:

JURA

AGED 14 YEARS

DISTILLED IN 2006

BOTTLED IN 2021

MATURED IN A BARREL

#1636

54.8%

WONDER of SPIRITS

T&T TOYAMA

 

香り:オレンジピール、華やかな香り。草原。ライトな木の香り、溶剤っぽさ、冷たいアルコールのニュアンスも顔を覗かせる。

味わい:ジューシーかつモルティ。オレンジピール、麦汁。洋梨。繊維質なパイン。潮気。焦げ感。牧草、花の印象。高い位置にハッカ。どこか若さを感じる。

好み:★7 75

 

(上の約半年後)

香り:華やかな香り、オレンジピール。フラワリー。軽い樽香、溶剤っぽさもあって。落ち着いた麦芽感も。爽やかさと籠った甘みが混ざり合っている印象。

味わい:砂糖漬けのオレンジ、水飴。程よい渋み。その後ろからモルトの甘みがじっくりと。牧草。軽やかな樽香、蜂蜜。ミントも。

好み:★7 77

 

 

 

【オフィシャルのテイスティングノート】

香り:レンゲのハチミツ、白い花、ライチのような薄い紫色の果物のヒント、豊かなバニラとカスタード、優しく上品なウッディさ、グレープフルーツゼスト、砂糖をまぶしたゼリー菓子、生姜パウダー、奥に果汁100%のストレートのリンゴジュース。

味わい:瑞々しさのあるミディアムボディ、レンゲのハチミツを思わせる豊かで妖艶な甘み、ライチのヒント、グレープフルーツゼスト、やさしいウッディさ、後口はややドライだがバランスが取れている。

総評:ジュラのもつ妖艶な花やフルーティさとバーボン樽由来と思われる甘さや香りがマッチし、14年物としても纏まりが良い。

2000年代のジュラの魅力や可能性を気づかせてくれるチャーミングな1本。

 

 

反芻:“砂糖をまぶしたゼリー菓子” “生姜パウダー” に膝を打ちました。“レンゲのハチミツ” も伝わってきます。言われると、なぜ気付かなかったのだろうと。

自分の感覚の未熟さを実感しました。

 

 

雑感:記事が渋滞を起こしているので2回分纏めてになります。

ブログの更新頻度を上げたのが最近なので、ノートのストックだけは溜まっていて。

 

あまりに間が空くと記事を上げるか悩ましくなります。自分の感覚も成長していると信じているので

 

 

 

それはさて置き、中身の話。

良い意味で、香りからのギャップに驚きました。

香りから想像したずっと上をいく味わい。

ジューシーでモルティで

 

口に含んだら、鼻腔も目覚めたのでしょうか。

香りもしっかり感じてきて。

 

 

次回にまだ残っていたら、必ず飲みたいと思っている1本です。

 

 

 

 

追記(23/04/23):

 

まだ残ってくれていましたw

 

香り:始まりは甘酸っぱくケミカルフルーツ香。その後ろからまったりとしたモルトの甘みが流れてくる。焦げた籾殻。オレンジの皮、砂糖、溶剤のニュアンスが微かに。粉っぽさ、糊っぽさも感じる。

ケミカルな甘み、お菓子のようなフルーティ。

味わい:燻したモルト。生姜。すりおろした林檎。ファイバーパイナップル。濾したジューシーさ。焦げ感。白胡椒のようなスパイス。白米、白い花、爽やかなハッカと落ち着いた樽香が両立するフィニッシュ。

トロピカルとはまた違う繊維質なジューシー。生姜のアクセントも魅力。

好み:★7 78

 

 

雑感:やはり美味しいモルトでした。

繊維質でジューシーなテクスチャーが琴線に触れる感じ。

ケミカルな甘みと生姜なスパイスのバランスもとても良く。

 

飲めて良かったです。

 

 

また、テイスティングの反芻もなかなかに満足な結果でした。

過去の自分を残したまま、オフィシャルのコメントにも近付けたような気がします。いかがでしょうか?