ラベル情報:
津貫
2023 Edition
50%
MARS
香り:チャーされた樽香。煙を纏う柑橘系の砂糖煮、ジンのような薬草感、苺のヘタ。ピーティな麦芽香。〆にかけて冷たいバニラ、メンソール。
落ち着いた香り。華やかなテクスチャーはないが、ピーティな麦芽と樽香が好ましい。
味わい:暖かく麦芽を感じる。樽材由来のバニラ、オークスパイスがキリリと。オレンジの皮、かぼす、エステリーなシロップ。煙草のヒント。余韻はドライ。メインの層はスッと消える、しかし舌に樽香が長く残る。
しっかりとした麦芽と樽の味わい。スパイスの刺激の中に覗くフルーツも印象的。
好み:★7 73
【オフィシャルのテイスティングコメント】
ふくよかな厚みとフレッシュなフルーティーさが複雑に織りなす奥深い深みをお楽しみください。
※裏ラベルより
反芻:“ふくよかな厚み” は大きく納得します。“フレッシュなフルーツ” は、自分にはメインにいるようには感じませんでした。確かにいるのですが。(また、“フレッシュ” というよりもケミカルに近いような…?)
スパイスに慣れてくるとフルーツが見えてきて、フルーツを求めるとスパイスがしっかりアピールしてきます。その辺りを “複雑に織りなす奥深い深み” が指しているものと思います。
雑感:最近、津貫の評判が上がっているのを感じます。
私の場合は、J'sBar 蒸留所探訪記 を味わった時に、おや? となりました。
それ以外でも、サカナンバー 5th や 久住蒸留所 竣工記念 辺りは再度飲みなおしたいボトルです。
どれもキャッチーなフルーツ感を持つものではありませんが、麦芽や樽を感じられるのが個性のように思っています。
『素朴』と表現するにはピートのアクセントが強すぎるので、『趣深い』という言葉が相応しいような蒸留所。
漠然とですが、そんなイメージを津貫のモルトに対して持ち始めました。
今後経験を重ねて、自分の感想がどう変わるのか変わらないのか、それ含めて愉しみたいと思います。
まずはこの1本、大切に飲んでいきます。
追記(23/09/10):
香り:籠ったオレンジ、麦芽感。メンソール。籾殻。まったりとした甘み。微かなスパイス。ワイン樽を思わせるクセのある甘み。
籠った甘み、樽の印象が強い。
味わい:モルティ、樽の甘みを伴うシロップ。ハッカ飴。オークスパイスの刺激。白木の印象。余韻はコーキングされるような甘みを伴うスモーキー。
まったりと甘くオーキーにスパイシー。
好み:★7 71
反芻:やはり樽感が強い印象でした。
公式HPの情報によると、バーボンバレルを主体に様々な樽をヴァッティングしているそう。
自分的には、ワイン樽のニュアンスが印象的です。(含まれていなかったらどうしましょう汗)
明るい時間のバーというのもいいものですね。
陽の照らす時間に入って、薄暮の頃に出る。
これもまた贅沢だと思います。