ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

三郎丸 ハンドフィル 3年 2018

ラベル情報:

三郎丸

HAND FILLED

Heavily Peated

Aged 3 Years

Distilled 2018

Bottled 2021

Cask Type BB1 ※バーボンバレルファーストフィル

Cask no. 312

62%

 

香り:ツンとするメンソールとピート香。アーモンド。ハイトーンの焦げた樽香。重たいモルティ、炒った豆殻、ベリー系のヒント。コクのある香り。

味わい:ヨード香、微かな金属片。スモーキー、燻された麦芽、焦げたホットケーキ。ブラックベリー、木の枝。煤。微かにグレープフルーツの皮。薬品。蜂蜜、水飴。煙草。ピーティなモルトの苦みと甘みが長く続く。

好み:★7 74

 

 

雑感:2017蒸留ボトル と 2018蒸溜ボトル での飲み比べも

カタログデータはほぼ同じ2本なのに

なかなか受ける印象は違うものです。面白い

 

 

香りは両方とも、ピーティ。

ただ、2017 の方は乾いた印象。洋梨っぽさと湿布薬も。

比べると 2018 は湿ってる。そして、ナッツやメンソール。

 

味わいはどちらもピーティな麦芽の苦みと甘み。コクがあります。

2017 はシトラス系、2018 はベリー系に寄っているようにも思いました。

 

大きく違いを感じるのは、味わいの流れ。

2017 はストレート。ファーストアタックでスパイシーさや苦みが咥内に拡がりながらも、中心の甘みは始終まっすぐ通るイメージ。

2018 の方は、最初は大人しめ、ミドル以降にふわっと苦みやピートが膨らんでくる感覚。

 

伝わっているでしょうか…?

 

 

私の好みは今回の 2018 に軍配が上がるのですが、2017 も美味しいです。

自分でつけたそれですが、★点数ほどの差はないかな…

(2017 が、1年半かけて開いてきたとも思えます)

 

 

 

同じに感じるのに違いも感じる。

 

2017年と2018年で大きく変わったのが、マッシュタン。

感じた違いはマッシュタンの違いに由来するもの?

 

 

私は、発酵の段階がウイスキーの個性に一番影響を与える という考えに信頼をおいています。

その意味で、発酵槽(ウォッシュバック)が変わる 2020年蒸留のモルトを味わえる日が楽しみで仕方ありません。

ぜひ飲み比べしたい!

 

 

 

さて。

違いを探すのも面白いですが、共通しているところこそ大切です。

ですが、これは言葉にするのが難しい。

似ているところばかりなので(当たり前ですが)

 

そんな中でも、甘みのニュアンス・受け取れ方には特に同じものが感じられました。

ピーティなモルティ。煙たいモルトをそのまま噛みしめたような

覚えておきたい感覚でした。

 

ただこれも(これが麦芽由来だとすればですが)、2020年以降は変わってきているハズなのですよね。アイラや富山のそれが使用されるようになっているので

 

年々大きく進歩していく三郎丸蒸留所、少し触れたくらいでは勘違いも大きくなりそうです(汗

 

 

 

 

話が行ったり来たりしてしまいましたが、

今回の飲み比べ、初めに感じたイメージに引っ張られるところ大だとは自覚しています。

となると気になるのが、ブラインドでどう感じるか。

 

今回、小瓶にそれぞれ2本計4本を取っておきました。

近日中にブラインドにチャレンジしてみたいと思います。

 

 

恥ずかしい結果になること請け合いですが、それもまた良し!