ラベル情報:
Port Charlotte Whisky (disilled at Bruichladdich Disillery)
13 Years Old
DISTILLED DEC 2001
BOTTLED SEPTEMBER 2015
Cask Type - Refill Bourbon Hogshead
Cask No 1031
63.5%
THE BOTTLERS
香り:甘く重い。樹液、煮詰めた海水。オレンジの綿、灰、ピーティ。スンとする薬品香。薄くバニラも。
味わい:重い・軽やか・また重いの順に変化する。最初は焦げた木材、海藻、ヨード香。次に明るいオレンジ。蜂蜜。最後に濃厚な出汁、潮気、渋み。重厚にビーティそしてモルティ。メンソール。白胡椒。余韻は長い。時間をおくと焦げた麦芽の甘みが残る。
ぜひ時間をおいてからふた口目を。
好み:★7 79
【オフィシャルのテイスティングコメント】
香り:フレイムオレンジピール、フレッシュパイナップル、ターマック、スパイスドオーク。
味わい:全体に煙の波が立ち上る、ベジタブルでリッチな味わい。背景には、ほのかなルバーブパイとカスタード。
後味:ホワイトペッパー、タバコ、洋ナシの香りが特徴の長いフィニッシュ。
※通販サイトより
反芻:“ターマック” とはタールで舗装された道路のことだそうです。著者はなぜタールや石炭でなく、ターマック と表現したんでしょう。ラリーマニアだったのかな?(現代では実質ラリー用語のようです)
また、“ベジタブルでリッチな味わい” という表現も気になりました。感じ取れたところはないのですが、言わんとすることは伝わってくるような。。
雑感:ひと口目の評価は低め。
とにかく重たい。
ピート香が分厚く、焦げ感や潮気、メンソールのアピールも刺激的で。
この価格でこの味わいか…と凹んだのが本当です。
ですが、最後の最後に残る麦芽らしい甘みに注目して飲みなおすと、このボトルの心地よい面が浮かんできます。
このボトルはそこから評価が大きく変わります。
飲み込んだ後、しばらくおくと咥内にモルティな甘みが残っていることに気付きます。
ピートに包まれた麦芽を噛み潰したような、そんな甘み。
その腰のある味わいは心地よく、もうひと口飲みなおしてみようかと唆られるものです。
いざふた口目も、重たいピートや潮気は健在。
ですがその下には、初めは気付けなかったモルティな甘みが確かにあって。
茶色く黒い煙の中に光っています。
そうなるともう、もう少しもう少しと継ぎ足してしまう自分がいます。
ぜひゆっくり味わっていただきたいボトル。
オススメです。
ちなみに。
微加水すると明るくはなりますが、スパイシーかつ苦みも強くなります。
ちぐはぐする印象。
このボトルは加水しない方が良さそうです。
ストレートで