ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

アードモア 11年 2008 キングスバリー

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ラベル情報:

ardmore

AGED 11 YEARS

DISTILLED IN 2008

CASK NO.798634

EX-LAPHROAIG BARREL

53.7%

KINGSBARY

 

香り:甘い潮気、海藻のヒント。ベリー系、樽の香り、林檎。バニラも。籠った牧草。メンソールが最後に。

味わい:潮気、バニラ、煙草。腐葉土の森が膨らむ。生焼けの肉の感触。赤い果物。どこか水っぽい。余韻にはぬくく甘い煙草のニュアンスが残る。

好み:★6 68

 

 

【オフィシャルのテイスティングノート】

リッチな琥珀色が視覚を楽しませ、甘いビスケットや焼いたクッキーの香りが鼻をくすぐる。

口当たりはベルベットのように滑らか。甘いバニラ、トーストした大麦、ドライフルーツが感じられ、フィニッシュで穏やかなスモークがまとめ上げる。

非常に感動的な素晴らしいウイスキー

 

※通販サイトより

 

反芻:おおよそ合っているのではないでしょうか。“ビスケット” や “クッキー” も感じられました。焼けた穀物感。

煙のニュアンスが揺れています。

 

 

雑感:例えばこれをブラインドテイスティングしたら

アイラ系を挙げそうな気がします。

それくらい潮気が印象的なボトル。

 

きっと本質は奥にあるニュアンスなのでしょうが、表面を覆っているインパクトに意識を取られるのには抗いがたく。

難しいと感じました。

 

 

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この飲み比べも難しいけれど

 

逆にアードモアの共通項を探せるのではないかと。

共通しているのは、赤い果実感、ミネラリー。

余韻は葡萄でもあるような…。

 

ピートのニュアンスは違っていて

このキングスバリーは灰っぽく。そして潮気の主張が強く。

シングルカスクネーションの方は、灰というよりも炭に近いイメージ。

 

おそらくキングスバリーは樽由来のニュアンス、シングルカスクネーションの方は熟成年数によるものと推察します。

 

ただそれが正解なのかどうか…

ピートなのか、樽の焦げ感なのか、あれも以前もぶつかった課題ですが

そろそろ他の方のお話を聞きたくなってきました。