ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

キルホーマン 6年 2013 ウィスク・イー

ラベル情報:

KILChOMAN

DATE FILLED 29.8.2013

DATE BOTTLED 28.2.2020

BOURBON MATURED SINGLE CASK

CASK NUMBER 634/2013

PHENOL LEVEL 50 PPM

57.6%

BOTTLED EXCLUSIVERLY FOR Whisk-e

 

香り:甘い潮風、葡萄の皮、ファイバーパイナップル。灰被り。ハッカ。ハーブ香。メロン。海藻。

味わい:口に含むと一瞬の間があり、そこから一気に開く。ハーブ香、のど飴。灰と潮気、黒胡椒。植物の苦み。蜜柑の皮、爽やかな甘み、ハッカ。フィニッシュにかけては苦みとスモーキー、長く残るそれが過ぎるとモルトの甘みがちょこんと座ってる。

どこかトロピカルなニュアンスが見え隠れ。

好み:★7 77

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

Nose: Fresh fruits and citrus zest with cocoa and peat smoke.

(香り:フレッシュフルーツとシトラスの皮に、ココアとピートスモーク)

Palate: Light smoke, vanilla, orange zest and sea salt.

(味わい:ライトなスモーキー、バニラ、オレンジの皮、潮)

Finish: Long and smooth with sweet tobacco, vanilla and mixed fruits.

(フィニッシュ:甘いタバコ、バニラ、ミックスフルーツを伴う長く滑らかな味わい)

 

※裏ラベルより

 

反芻:“ミックスフルーツ” に なるほど と感じました。自分が具体的なものを挙げられず、トロピカルなニュアンス と表現したものと同じと思います。

また、味わいよりも余韻の方にスモーキーなニュアンスが感じられたのも、共通しているみたいで。これは特段嬉しいですね。

 

 

雑感:手元に抱えたくなる魅力

開けたてながら複雑に絡み合う味わいが感じられました。

絡み合うというか、波の随にというのか、、

矢継ぎ早に色々なニュアンスが顔を覗かせるイメージ。

 

こなれてきたら、もっと整うのでしょうか。

 

それもまた楽しみです。

 

 

 

 

この数年で評判が上がっている蒸留所と問われたら、アランとキルホーマンの名前が挙がると思います。

 

両方とも、アイラ島の新しい蒸留所。

古くからの技術や情報を得て、練り上げて、今花開いているのですね。

 

 

数本抱いて、現在過去未来まで飲み比べてみたくなる魅力があります。

特に未来。この先の旺盛を予感させられて

 

そりゃ人気も出ますわ。

 

 

 

限定品は難しくても、スタンダードボトルを1本保管しておこうかな。

10年経ってからその時の同じボトルと比べてみるのも面白そうです。

 

 

 

 

 

追記(24/02/25):

スタンダードボトル、未だに買っていません。そんなのばっかりだなという自己嫌悪。

 

 

それはそれとして。

改めて飲み直しましたので、ノートを記録。

 

香り:ケミカルに甘い、グミっぽいフルーティ。葡萄の皮、黄色いフルーツやメロンっぽいテクスチャー。ハッカ。ソルティ、海藻、シロップ。スモーキー。白胡椒も。

味わい:粘度のある口当たり、ゲル状のよう。スパイシーでソルティ、ライトに刺激的。ケミカルなフルーティ。瓜系の甘み、グアバパッションフルーツ、青いフルーツのフレーバー。切れ味鋭いスパイス、ドライな煙草、煙、白胡椒。薬草、シロップ、のど飴の印象。渋み、燻したスパイスガッツリなフィニッシュ。

好み:★7 76

 

 

雑感:おや?トロピカルだぞ と。

ボウモアラフロイグのそれと比べるとまた別ですが、確かに南国風味です。

 

いえと言うのも、今回飲み返したきっかけが TWC 11年 2010 がキルホーマンらしからぬ南国フルーティという評があったからでして。

 

こちらのオフィシャルのコメントには、“ミックスジュース” とありますし。

らしからぬ というところに囚われることはないのかな? 両ボトルがハイレベルにイレギュラーという可能性もありそうですけれど

 

…やはり、スタンダードボトルを手元に置いておくべきな気がしてきました。

 

 

 

それにしても。

うん。

好いです。このボトル。