ラベル情報:
CAOL ILA
AGED 17 YEARS
FILLED 2001
BOTTLED 16th JUN 2019
MATURATION 1st FILL BOURBON BARREL
BATCH 19/115
56.8%
EXCLUSIVE FOR THE WHISKY HOOP
CASK STREGTH CONNOISSEURS CHOICE
GORDON & MACPHAIL
香り:灰、海水。濡れた落ち葉。枯草。葡萄の皮。ミントも。
味わい:濡れた煙、辛味、海水。ヨード香、消毒液。葡萄や柑橘系のヒントも。
好み:★7 74
【オフィシャルのテイスティングコメント】
soft SMOKY aromas with bursts of GRAPEFRUITS and TOASTED WALNUT.
(柔らかいスモーキーなアロマに、グレープフルーツとトーストしたクルミの香りがはじける)
Mouth-warming SPICE comes to the fore, slowly transforming into creamy TOFFEE with rich CURED MEAT.
(口当たりの良いスパイスが前面に出て、クリーミーなトフィーと濃厚な塩漬け肉にゆっくりと変化していく)
Smooth; fresh CITRUS notes linger on the finish.
(なめらかで、フレッシュなシトラスの香りがフィニッシュに残る)
※ラベルより
反芻:ちゃんと翻訳できているか分かりませんが、“濃厚な塩漬け肉” はなるほどと感じました。自分の 海水 より美味しそうですし。いやでも正直、かなり塩っぱかったです。フィニッシュにかけての 柑橘系 も拾えていますし、及第点だと思います。
サイトに載っていたサークルだと、潮気やミーティなテクスチャーはどこに属するのでしょう? smokey かな
雑感:この塩っぱさはどこからくるのか、気になりました。
海に近い蒸留所なので潮の香りがするウイスキーになるという紹介をよく耳にしますが、本当なのか昔から疑問でした。
手元に届くまで十数年もかかることを考えると、海の近くにいる期間なんて一瞬なのでは? なんて考えてしまって。
でもきっと、糖化・発酵・蒸留を過ごす限られた時間こそが本当に肝なのでしょうね。
でないと、独自の熟成庫を持つ大手ボトラーズのボトルは同じような傾向のものばかりになってしまいますから。
そこで今回のボトル、
どんな環境下で蒸留所の時間を過ごしたのかとても気になりました。
この塩っぽさはどこからきたのか…
・大潮小潮の影響の影響? でもそれだと同じ年でも周期的に味わいが変化することになる
・大嵐が来たタイミングだった? 吹き曝しでもあるまいし…
・そもそもこのボトルと同時期に作られたモルトは同じような味わいを持っているの?
いつもながら結論もなにもないですが
そんなことを考えさせられた、個性の強い1杯でした。
同じ製麦工場で生まれた麦芽が各地に散らばって、もう一度同じ熟成庫で時を過ごす。
でも中身は香りも味わいも全くの別物。
物語の主人公のようです。
追記(22/09/19):
同じボトルを上げていたことに気付いてこちらに移し替えです。
いやお恥ずかしい。。
香り:潮気と濡れた煙、オレンジピール。水飴。ミーティ。メンソール。柑橘系が印象的で爽やかにも感じる。
味わい:オレンジの皮と枯草、煙、白い灰。潮気。ハッキリとした苦み。仄かな甘みを伴うスモーキーな余韻。
好み:★7 73
反芻:オフィシャルのコメントと比べて、なんだか全然違うような…? “グレープフルーツ” も “クルミ” のようなナッティさも拾えなかったです。自分でも拾いやすいテクスチャーだと思うのですが
難しいですね。再度チャレンジしてみたいものです。(次回飲んだ時に拾ってたら、それはそれでどうなんだ?とも思ってしまいますが)
雑感:オレンジの皮感が凄い。
オフィシャルのコメントには出てこないですが(“シトラス” がそれ?)、自分はそう感じました。
『オレンジ』ではなくて『オレンジの皮』。
瑞々しいよりも濃い方に寄っているような、硬さを感じるような、そんなイメージ。
ボトルから話は逸れますが、
オレンジ という表現。
ブラインドテイスティングに挑戦していると、自分は多用し過ぎていると気付かされます。(結果、地域や蒸留所を探すのになんのヒントにもならない…)
逆にオフィシャルのコメントには、あまり出てこない印象もあって。
自分の感じたものですから、無理くりに変えるのは違っているのでしょうが、
今のままだと停滞してしまいますし、
色々な方のコメントを読んでブラッシュアップしていかなくてはです。