ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

アードベッグ 10年 ビッグテン 00年代流通

ラベル情報:

ARdbeG

GUARANTEED TEN YEARS OLD

46%

 

香り:アイラらしい薬品香、水っぽさ、海水。枯草、ベーコン。オレンジの綿、レモンの皮。黒胡椒。

味わい:ぬくい舌触り。薄いオレンジ、潮気。甘い煙、苺のアクセント。肉の焦げ感。加水のニュアンス。葡萄の皮、焦げた木材、洋梨のようなフルーツを感じさせる余韻。

好み:★6 68

 

 

雑感:期待をし過ぎると拍子抜けするカモ

自分がそうだったからなのですが(苦笑)

 

いきなりそんなスタートになってしまいましたが、

素直に美味しいボトルです。

 

煙と潮気、見え隠れするフルーツ感。

そして全体的に優しい雰囲気。

 

00年代流通の通称 BIG TEN。

まだ手の届く範囲のオールドボトルとして最も著名な1本ではないでしょうか。

 

 

正直なところ、時間が経つほど気が抜けてくような雰囲気があります。

ここから先の時代では価格と味わいが反比例していきそう。

 

飲むなら今かと。

 

その時は、パワフルな現行 TEN と比べてみたらお互いの良さが分かりやすいのかな とも思います。

 

 

 

 

 

その現行 TEN が手元になかったので

 

流通時期が同じ(かも知れない)ブラスダとの飲み比べを。

 

 

これも殊の外面白いです。

最初に拾う甘み、そして最後の最後まで残る甘み、とてもよく似ています。

 

その甘みを覆うスモーキーさに大きな差があったり、

ブラスダには金属っぽさを感じたり、

違うところは多々あるのですが。

 

でも、ブラインドで比べた際にも同じ蒸留所だと気付ける(気付きたい)と思う共通点があります。

 

手探りしながら杯を重ねていると、甘みにモルティなものを感じてきました。

おそらくこれが、アードベッグの酒質なんですね。

 

 

良い経験になりました。

 

 

 

 

(よろしければ)