ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

三郎丸 ブレンダーズトライアル Vol.4

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ラベル情報:

三郎丸

BLENDER'S TRIAL ~ブレンダーの試み~

Vol.4 Beer Cask (MALT) & Re-charred French Oak (GRAIN)

43%

原材料 モルト・グレーン

 

香り:ホップの苦み、乾いた白木、薄く和梨、水っぽさ。ほんのりとスモーキー。

味わい:貝殻、灰、乾いた煙。のぺっとしたシロップの甘みとホップの苦み。ミント、辛味、余韻にかけてニューポットの印象が顔を覗かせる。全体的にちょっと弱い。

 

 

雑感:蒸留所限定販売のブレンダーズトライアル。

その Vol.4。

ビールカスクモルトとリチャーしたフレンチオーク樽のグレーンのブレンデッドです。

 

 

口に含んだ瞬間に感じるのは、ビール樽熟成のモルトらしさ。

最後の最後まで残るのもそれ。

その中間は、柔らかくスムーズに流れていく印象。

 

ポジティブな要素が捉えにくく、ネガティブな要素も目立たない。

ただ両方ともたしかに感じる。

 

そんな感じのボトルです。

 

 

 

ただボトルに銘打たれているのは “ブレンダーの試み” 。

 

ビール熟成のウイスキーの特徴は表現されています。

また弱いと感じてしまった部分も、加水のブレンデッドとしては狙い通りのことかもしれません。

 

こういう方向のボトルも作れると示す意味では、“試み” は成功しているのかも。

 

 

ついつい、特徴があってハイプルーフでという一品を求めてしまいますが、それだけがウイスキーの魅力ではないですものね。

 

 

 

 

追記(22/01/31):

再度テイスティング

香り:焦げた木の香り。モルティ。ホップの苦み。貝殻、オレンジの皮。柔らかい煙。微かな溶剤っぽさ。

味わい:焦げ感、モルトの甘み。灰、貝殻、スモーキー。余韻は煙に加えてクリーミー、まったりとした甘み。

 

 

反芻:開封直後と飲み比べてみたい

Vol.6 を飲むにあたって改めてテイスティングしたところ、以前との味わいの変化に驚きました。

若いイメージが記憶に残っていたのですが、なかなかクリーミー。過去の自分の記録にはそんなニュアンスはないのに。

また、弱くも感じなくて。優しいという方が表現としては合っている感じ。

ピートのニュアンスが程よく全体を整えてくれているよう。

 

こなれたというのでしょうか。

もしくは練られたというやつなのかな。

 

 

今日時点で、Vol.4 & 5 & 6 で一番好きなのはこの Vol.4 です。

比べると一層感じるモルトの心地よさ

 

 

手元にあるから経験できることですね。

感謝です。