ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

三郎丸 ブレンダーズトライアル Vol.5

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ラベル情報:

三郎丸

BLENDER'S TRIAL ~ブレンダーの試み~

Vol.5 Toasted Cask (GRAIN 14 Years) & Peated Malt

43%

原材料 モルト・グレーン

 

香り:甘い香り。メロンの皮近く、甘いシナモン菓子。ハッカキャンディ。抹茶アイス。乳酸菌。木の枝。水っぽさ。微かに煙のニュアンスも。

味わい:丸っこく甘い、僅かな苦み。クリーミー、抹茶キャンディ。レモングラス、芝生の風。夏の空。グレーンの甘み、ラム酒。甘やかな焦げ感が咥内をくすぐる。

好み:★6 65

 

 

雑感:面白い!

咥内に残る印象が自分の知らないものでした。

主張するではなく、甘く濃く広く漂う焦げた木材のニュアンス。

 

これが、チャーリングではなくトースティングされたカスクがもたらしたものなのでしょうか。

グレーンの甘ったるさに程よく奥行きを付与してくれています。

 

そして、それを下支えしているピーテッドモルト

面白い個性のブレンデッドウイスキーです。

 

 

 

飲んでいて頭に浮かんだのは、キリンの 陸 。

 

ブレンダーズトライアルの方が面白みがありますが、

どちらもグレーン主体(だと思う)ウイスキーを美味しく飲ませてくれるボトルだと思います。

こうなると陸も飲み直したいなぁ

 

 

(よろしければ)

 

 

 

 

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Vol.4 と Vol.5 の飲み比べ

 

どちらも個性というか、それぞれで目指している場所が感じ取れます。

Vol.4 はビールカスクの特徴が愉しめますし、

Vol.5 はトースティングカスクの特徴が感じられる。

 

ブレンダーズトライアル、面白いです。

 

 

ついでにラベルについて。

Vol.4 から Vol.5 のタイミングで “WAKATSURU WHISKY” から “SABUROMARU DISTILLERY” へと表記が変わっているんですね。

シングルモルトが発売されたからでしょうか?

 

 

 

 

最後に樽のトースティングの様子はこちら。

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(画像参照:世界初!ジャパニーズウイスキーボトラーズ設立プロジェクト - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)

 

チャーリングの様子とは全く違いますね。

“燻製バーボン樽” という言葉には、舌なめずりしてしまいますw

 

 

 

 

追記(22/01/31):

Vol.6 を飲むにあたって再テイスティング

香り:オレンジピール。接着剤、薬草、薄めたシロップ。仄かに焦げた薪。ミントのヒント。クリーミー

味わい:薄めたミルク。モルトの甘み。焦げた木とその渋み。微かに接着剤。薬草、クリーミー洋梨も。常に低いところに甘い焦げ感が漂っている。

好み:★6 61

 

 

反芻:Vol.4 とは逆に

期待値が高かったからでしょうか、最初のひと口では こんなものだったっけ? と感じてしまいました。

ですが咥内に長く残る焦げ感を味わっていると納得。自分はこの独特の甘みが好きでした。

ちょっと若いところも顔を覗かせますが、全体的にドライな仕上りなのもあってバランスの範囲内。

余韻は中程度。気が付く無くなっている感じ。

 

改めて面白いボトルです。

 

 

 

自分のコメントなのですが、甘やかな焦げ感 とは上品な表現してるなぁと感心してしまいました(笑)