ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

ラフロイグ 10年 カスクストレングス:バッチ17

ラベル情報:

LAPHROAIG

BATCH NO. 017

CASK STRENGTH

AGED 10 YEARS

BOTTLED NOV 23

58.3%

 

香り:塩水に漬けた林檎。リコリス、水飴。ピートの甘み。スモーキー。ベーコンの油。フレッシュなハーブの香り、フラワリー。ミントと蜂蜜、バニラ。微かに黒胡椒、ミネラリー。

ハーブ香が印象的。

味わい:温かい口当たり、ピーティでスパイシー、海水のニュアンス。生っぽいピーティ。黒胡椒やジンジャー、メンソールが明るく刺激的。生木の印象。海水、魚介類。下の方から燻した洋梨モルトの甘みが膨らむ。蜂蜜、リコリス、バニラ。余韻は長く、甘くオーキーなテクスチャー。

加水かと勘違いしてしまう程に柔らかい。ソルティでスパイシー、そして甘い。

好み:♡7 71

 

 

“オフィシャルのテイスティングコメント”

Intense peaty sweetness with notes of rich charre oak, vanilla and nuts in an unfiltered style. ROBUST - SPICE - PEATY

(強烈なピートの甘みと豊かなチャールオーク、バニラ、ナッツの香りが無濾過のスタイルで感じられる。堅牢、スパイス、ピート)

 

※ラベルより

 

 

Savour the bold notes of stewed apple, vanilla cream, and pears in syrup, followed by sea salt, herbal smoke, and cooling menthol. 

(煮詰めたリンゴ、バニラクリーム、洋ナシのシロップ漬けの大胆な香りに続いて、海塩、ハーブのスモーク、冷涼なメントールが感じられる)

The finish of Batch 17 is for the bold: a long, prickly black pepper spice and sweet grassy smoke that fades into a tarry peat aroma. Whether neat or with water, discover a new way to enjoy our Islay peat's earthiness and intensity. 

(バッチ17のフィニッシュは大胆な人向け。長く、チクチクするブラックペッパーのスパイスと甘草のようなスモークが続き、タールのようなピートのアロマへと消えていく。ストレートでも加水でも、アイラ島のピートの土っぽさと力強さの新しい楽しみ方を発見してください)

 

※オフィシャルメルマガより

 

 

Our signature notes run wild alongside a soothing sweetness: stewed apple, vanilla cream and pears in syrup, followed by the familiar lappings of sea salt, herbal smoke, crisp seaweed and cooling menthol. Enjoy it neat or with water, for a gentle haze of glowing gold. 

(煮詰めたリンゴ、バニラクリーム、洋ナシのシロップ漬け、そしておなじみの海塩、ハーブのスモーク、さわやかな海藻、清涼感のあるメントール。ストレートでも加水でも、金色に輝く優しい霞をお楽しみいただけます)

 

 

反芻:ラストの一文がメルマガとホームページで異なるのはどういうことなのでしょうか? “ストレートでも加水でも~” の部分。自分が試した印象では、メルマガの方に頷きました。タールのテクスチャーが膨らんだ印象です。

でも、全体的な雰囲気はホームページの “金色に輝く優しい霞” という言葉が相応しいと思います。自分のノートの味わいの項でも書いたのですが、とても柔らかいのです。

 

 

雑感:ケースは紙製になり、コルクもシンプルになっていました。

いつ頃変わったのでしょうか、寡聞にして今回初めて知りました。

(率直な感想。コルクの方はともかく、箱は紙質がなんとも…)

 

 

ともあれ大切なのは中身。

その中身、今回のボトルには女性的な印象を受けました。

もしくは今時の男性的という感じでしょうか。

 

少なくとも骨太ではないですね。

 

 

バッチ16と飲み比べてみますと、

やはりバッチ17は、リコリスちっくなハーブやフラワリーな甘みが印象的です。

また、ピートのテクスチャーも明るい印象。

 

もちろん、開封直後と開封11ヶ月という差は大きいと思いますが

 

 

なに由来でこの違いが出てくるのでしょうか?

発酵からだとすると、13年蒸留のラフロイグはこの個性ということになりますよね。

麦芽からだとするとロットに依るでしょうし、

樽の個性だとしたら、このボトルのみという話になります。

 

 

自分の過去の記事で2013年蒸留のボトルを探してみたところ、ウィリアムソン 7年 アーカイブス がありました。

 

読み返してみると、今回のボトルと似ているような…? どうでしょうか

 

 

とても気になります。

 

 

 

 

(よろしければ)