ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

カリラ 7年? 2015 W&M

ラベル情報:

CAOL ILA

DISTILLED 2015

BOTTLED 2023

VIRGIN OAK FINISH  CASKS # 314287~92

57.1%

WILSON & MORGAN

 

香り:黒く荒れる海のイメージが浮かぶ。アカスグリ、微かな苺キャンディ。オレンジの皮。砂糖。ヨード香。リコリス、蜂蜜。それらの陰に白い木材の香りが爽やかに。

嗅いでいると唾液が湧いてくる。ピーテッドモルトの力強い香り。

味わい:口当たりは暖かい。上層はライトにスパイシー、下層はまったりとピーテッドモルトの甘みが漂う。ヴァージンオークだと伝わってくる樽香。海藻。スモーキー、アカスグリリコリスバルサミコ酢。フィニッシュにかけてはオレンジ、チョコベビー、バニラ、焦げた木材。オイリー。ピートビターが厚く舌の上に残る。

好み:♡7 73

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

The influence of a 9 months finish in Virgin Oak casks results in a very robust aromatic backbone.

(ヴァージン・オーク樽で9ヶ月間熟成させたことで、非常に力強いアロマが生まれました)

At the nose, the medicinal notes of iodine are stronger than ever: bold, rustic, tarry, earthy. There's a slightly sour note of balsamic vinegar, and of a touch of old oak.

(香りは、ヨードの薬草のようなヒントがこれまで以上に強く、大胆で、素朴で、タールっぽく、土っぽい。バルサミコ酢の少し酸っぱい香りと、古いオークのタッチがあります)

At the palate it's powerful and stormy: a blast pf black pepper, peat, liquorice root and pinewood bonfires. No evident sweetness: the tannins work together with the peat to turn the smokiness to eleven! A brawny, loud and undisciplined Islay malt!

(味わいは、ブラックペッパー、ピート、甘草の根、松の木の焚き火が爆発する。タンニンがピートと一緒になって、スモーキーさを11倍にする! 力強く、派手で、節操のないアイラモルト!)

 

※裏ラベルより

 

 

今回は、とてもアクティブなヴァージン オーク樽で 9 か月間フィニッシュ熟成をした影響で、何か違うものが生まれました。ピート香を覆うバターやクリーミーな香りはありません…しかし、逆に、アイラの特徴を増幅させる、非常にしっかりした骨格をもつ芳香があります。

香りは、ヨードの薬っぽい香りがこれまでよりも強くなります。大胆で、素朴で、タール感があり、少し土っぽい香りです。 そしてバルサミコのわずかに酸味を感じる香りと、古い樽感が少しあります。 ワイン樽で熟成させていなくても、ワインのような香りもします。

味わいは力強く、嵐のような味わいです。ブラックペッパー、ピート、リコリス、松林の焚き火の香りが爆発します。 明確な甘味はなくタンニンがピートと協力してスモーキーさを 大きくしています。 逞しく主張のあるアイラモルト

 

※通販サイトより

 

反芻:“力強く、派手で、節操のないアイラモルト” にはその通り!と大きく頷いてしまいます。“松の木の焚火” にも納得です。言われると他に表現のしようがないように感じてしまいます。

ところで、11倍とは…?向こうの慣用句かなにかなのでしょうか? 日本向けのコメントにはない表現なのですよね。

 

 

雑感:当たりのボトルでした。

とても力強く、ピーティでヨーディでオーキー。そして甘い。

 

ともすれば、苦笑してしまうような実直さ。

ですが今日の自分には、それがとても好ましい。

 

そこにシビれる! あこがれるゥ!」と慣れないネットミームが浮かんできたくらい(笑)

 

 

以前に W&Mのカリラは評判が良いというお話を聞いて手を伸ばしたボトルなのですが、

うん。なるほどです。

 

買って良かったな。

 

 

 

 

(よろしければ)