ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

ブナハーブン 29年 1989 無路良20周年記念

ラベル情報:

Bunnahabhain

Aged 29 years

Distilled 1989

Bottled 2019

CaskType Hogshead  Cask #7718

45.1%

無路良 20th Anniversary

 

香り:イチジク、ブラックベリー、酸味のある果実感。黒糖。苺のヘタ。サイダー。上等な家具の香り。モルトの甘み。仄かにバニラも。

角がなく丸っこいなめらかな香り。でも活き活きとしているのを感じる。

味わい:低い位置からの麦芽。蜂蜜掛けのシリアル。ミント、和三盆、白いスパイス、甘いスパイス。樽由来のいがらっぽさ。優しくフルーティ。

落ち着いていて優しい味わい。柔らかくモルトとフルーツが愉しめる贅沢。

好み:★8 86

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

この素敵なブナハーブンは6、70年代を想わせるちょっと黒い斑点があるバナナの香りから火打ち石のようなミネラリーな空気が漂い、アタックはココナッツミルクの甘みに生姜汁を搾り、爽やかな苦味へ。

舌に纏わりつくような粘性、フィニッシュはアイラの証明、海水を飲み込んだよう。

ラストは乾いた舌に夏ミカンの内皮の白い苦味。

これから時間の経過が楽しみです。

 

 

反芻:結構違いますね。驚きました。とても好きなボトルでしたので。

“海水” に類するものを拾っていないのが不思議。判りやすいテクスチャーですよね。

“乾いた舌に” の部分は、自分の感じた 樽由来のいがらっぽさ と共通しているでしょうか。

叶うならまた飲みたいです。

 

 

雑感:群青色のラベルがよく似合うモルトだと感じました。

深みがあって

落ち着いた魅力があって

モルトのイメージによく合っていると思います。

 

 

贅沢にふくよかなモルトのお酒です。

 

開封から瓶底まで付き合えたらとても幸せなボトルだと思います。