ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

リンクウッド 29年 1982 SMWS 39.85 “夢を見るウイスキー”

ラベル情報:

THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY

SOCIETY SINGLE CASK No. 39.85

A Whisky to Dream About

AGED 29 YEARS

DATE DITILLED 27TH OCT 1982

CASK REFILL HOGSHEAD / EX BOURBON

57.4%

 

香り:黒糖、蜂蜜、ミント、焦げ感。生クリーム。白い花。炒った籾殻の香りも。

始まりと終わりで甘みのニュアンスが変わる印象。前者は樽由来、後者はモルト由来。

味わい:モルトクリーミーさとスパイスの刺激、黄色いフルーツの甘み。それらが怒涛のように押し寄せる。クリーム、バター、全粒粉っぽさも。クローブやジンジャー、パインコア、レモンチェッロ、黄色いメロン。それらが過ぎて残るのは、まったりとしたモルトの甘みとジンジャーの刺激。仄かに樽由来の渋みもゆっくりと。

しっかりと強い味わいに驚かされた。それぞれのテクスチャーが主張しながらも喧嘩していない。

好み:★8 84

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

The nose had bananas, toffee, custard and roses while the neat taste reminded us of oak, liquorice, plum skins and spice.

(香りはバナナ、トフィー、カスタード、バラ。オーク、甘草、プラムの皮、スパイスを思わせる端正な味わい)

Water introduced old leather books in fruit garden. Mangoes, kiwi fruits and sandalwood retnained.

(加水すると、フルーツガーデンにある古い革の本が導かれる。マンゴー、キウイフルーツ、サンダルウッドも)

 

※ラベルより

 

反芻:翻訳に自信なしです。いえ、Deeple先生におんぶにだっこなのですが(大汗

そんな中でですが、“プラムの皮” が自分の挙げた レモンチェッロ と同じものだと思うのですが、いかがでしょうか? 酸味と少しの苦味を含むフルーティさを指していると思うのですが…

 

 

雑感:上々な熟成とはこういうものか と

息を吐きました。

 

とても素晴らしいです。

美味しくて多層的で、なにより厚みがある。

 

満足感の深い1杯だと思います。

 

 

自分のリンクウッドに対するイメージが変わりました。

繊細なだけではないのですね。

 

今後、同じレベルのものを味わえることがあるのか…

 

 

貴重な体験でした。

 

ありがとうございました。