ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

ラフロイグ 10年 カスクストレングス バッチ15

ラベル情報:

LAPHROAIG

batch 015

ORIGINAL CASK STRENGTH

AGED 10 YEARS

bottled DEC 21

in charred ex-Bourbon barrels for ten years ※メルマガより

56.5%

 

香り:アイラなヨード香。濡れた焚火、海水。じっとりとした煙。カシスの甘酸っぱさ。根菜。保健室。

味わい:温かい煙、ゆっくりとしたヨード香、海藻。ブラックベリージェラート。煙草、渋みを感じる。その下からまったりとしたモルトの甘みが膨らみ、ハイカカオなチョコレートも。アイラらしい薬品のニュアンスを伴い、スモーキーさが長く続く。

好み:★7 77

 

 

雑感:複雑な樽感がありました。

どこかお菓子っぽさを感じると言ったら大げさでしょうか。

 

もちろん潮気や煙はふんだんにあって、薬品のニュアンスもしっかり。

ラフロイグらしいモルトです。

 

ただ、グレープフルーツに例えられる苦みはそこまで

印象的なのは、ベリーっぽい甘酸っぱさ。

 

樽に由来するものと思いますが、どうでしょうか?

 

 

ラフロイグカスクストレングス 10年シリーズ は、短熟の粗さを感じるところが少なく、

樽使いが上手い印象があるのです。

厚みを足しているような

 

このボトルも、それに違わない表情がありました。

 

 

今後、開いてくるのが楽しみです。

 

 

 

 

追記(23/09/30):

香り:焦がした砂糖。甘くスモーキー、海水。メンソール。ベリー系。焦げた木材、籾殻。包帯、保健室。

離れ際の薬品香が印象に残る。前半は甘酸っぱい。

味わい:濃ゆい。モルトの旨み。出涸らしの茶葉。蜜飴。ベーコン。塩味。海藻、ヨードの甘み。チャーされた樽の甘みと苦味。メンソールのヒント。スパイス、ドライなフィニッシュ。ミントも感じる。

緑茶葉のような優しい甘みが心地よい。煙と樽の焦げ感の双方が愉しめる。

好み:★8 81

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

Nose: The nuanced aroma reveals whiffs of sweet cereals, fresh oak and pipe tobacco with touches of leather, nutmeg and vanilla.

(香り:豊かなアロマは、甘いシリアル、フレッシュオーク、そしてパイプ煙草の香り。レザー、ナツメグ、バニラのタッチも感じられる)

Palate: The Original Cask Strength is sweet and spicy with notes of vanilla, toffee and sea salt along with hints of cinnamon and pepper.

(味わい:甘くスパイシーで、バニラ、トフィー、シーソルトの香り。シナモンとペッパーのヒント)

Finish: Long finish with lingering spice, oak tannins, iodine and sea salt.

(フィニッシュ:余韻は長く、スパイス、オークのタンニン、ヨードとシーソルト)

 

※公式メルマガより

 

反芻:“甘くスパイシー” は深く首肯します。“シナモン” にもなるほど!となりました。言われると感じるから単純です。

公式のメルマガにテイスティングコメントが載っていたことを忘れていました(汗

 

 

雑感:力強くなめらかに旨いモルトです。

開封から丸1年経って完全に開いていますね。

 

スモーキーだったり、スパイシーだったり、刺激的なテクスチャーは確かにあるのに

優しい甘みがとても幸せです。

 

 

手元に抱えられて良かったです。

愉しいですね。