ラベル情報:
CHITA
SAKURA CASK FINISH BLEND
THE ESSENCE of SUNTORY WHISKY
Bottled in 2020
50%
香り:もっちりとした香り、桜餅。微かな塩味。餡子。爽やかな針葉樹、松脂、冷たいスパイシー。ハッカ飴。メンソール。
スッとする香りが上層に、そこを探ると下層に落ち着いた甘みが溜まっているのが感じられる。
味わい:水飴と針葉樹、ホットスパイス、ドライにオーキー。苦味。ミント、蝋燭。どこかメタリック、グレーンらしい平らい甘さ。余韻に仄かな桜の葉の塩漬けを感じる。
グレーンらしい味わいに色々な飾り立てがなされているようなイメージ。
好み:★6 69
【オフィシャルのテイスティングノート】
香り:すっきりとした桜餅を連想させる印象的な香り
味わい:ライチ / 白ぶどう / アカシアハニー
後味:桜餅の香りが長く続く
反芻:香りについて、“すっきりとした桜餅” とは違う印象でした。もっちり とまで感じたので。爽やかさについては、順番が違う印象。自分が拾ったのは 桜餅の後から爽やかさ という並び。無意識に桜材を求めていたからかも知れません。※下に記載したのですが、注いでからの時間の違いにも理由がありそうです。
雑感:キーグレーンは20年物?
2000年蒸留 ホワイトオークで15年以上熟成したクリーンタイプの知多グレーン。
さらに桜樽で3年以上追熟。
そこに12年や21年といった知多グレーンをブレンドしたシングルグレーン。
ボトリングは2020年。
自分のテイスティングノートは、グラスに注いで数分程度のものです。
たっぷり時間をかけると、針葉樹が前面に出て来ました。
特に香り。
20分程置いておくと、最初に感じるものが針葉樹に。その後から桜材の香り。
ちなみに味わいの方は順番に変化なし。
不思議です。
ですがこれ、オフィシャルのテイスティングコメントに近いですよね。
時間帯による違いだったのかも知れません。
改めて、テイスティングコメントを読み取るのは難しいですね。鵜呑みにしているだけではいけません。
ただ、
グレーンは時間をかけて味わうべきという定説があり、オフィシャルがそのタイミングでのコメントを記していたとしても、
このボトルに関しては、早いタイミングで飲んだ方が美味しく感じられると思います。
だってせっかく飲むなら、桜材のアピールが分かりやすい方が嬉しくないですか?
せっかくですので、桜材同士の飲み比べも
この2本の場合、共通項を探す方が重要と思うのですが、
両方とも桜餅っぽいなぁという感想しか…(解析力ゼロ)
違うところは、味わいで感じる桜材のタイミング。
サントリーは、余韻の段階で拾える印象。
マルスの方は、スタートから分かりやすく、また長く感じる。
この違いは、桜樽での熟成期間の違いではなく、グレーンとモルトの原材料の違いに由来するような気がします。
樽のニュアンスが溶け込んでいるようなモルトに対して、グレーンはあくまでグレーンの形が固持されている印象を受けたのです。。
…見当違いなことを言っていないと良いのですが(汗)
(以下蛇足)
ウォッカは瓶熟するのでしょうか?
桜餅の香りのお酒といえば、ズブロッカがありますよね。
若い頃にあの香りにハマってそれ以降、
常に1本ストックしていたのですが、桜餅の香りが薄れたように感じる時期があり、そのまま久しく離れてしまいました。
先ほど久方ぶりに飲んだのですが、
まったり旨みがあって美味しくて驚きました。
正直、今回の知多や先のマルスを超えるくらい。
断言できるのですが、ボトル購入当時にこの味わいだったことはあり得ません。
味が薄れていた時期に惰性で買って、そのまま開けずに5年かもっと経ったボトルですので。
でも今日飲んだこれは美味しい。
ウォッカは瓶熟するのでしょうか?
正解は知りませんが、結果的に長期に置いておく価値ありと思えました。
もしよろしければ試してみてください。