ラベル情報:
THE IAN HUNTER STORY
BOOK 4: MALT MASTER
AGED 34 YEARS
46.2%
香り:ソルティでピーティに甘い。塩漬けの洋梨の皮、パインコア。メロン。厚みのある焦げ感、優しい海藻や薬品香。黄金糖。ミルククリームのヒント。最後にはオーキーな爽やかさも。
複層的な香り。ピート、モルト、樽、それぞれの厚みのある香りが感じられるよう。
味わい:パフューミー。潮気、白胡椒のアクセント。甘い煙。ミントやバニラ、樽由来の渋み。ミルキー。シロップ、薬草、黄金糖。植物のえぐみ。上の方に軽いスモーク。ミルククリームの余韻が長く。
パヒュなファーストアタックに驚かされた。全体的に優しい味わい。ミルキーなテクスチャーも印象的。
好み:★7 78
雑感:頭をよぎったのは、三国志のキルブライド。
最初のひと口、ラフロイグにはイメージしないパフュームが咥内に拡がって驚きました。
ラフロイグは30年オーバーすると、パフュームなテクスチャーが出てくるのでしょうか?
経験サンプルが少なすぎて分かりません…。
その他の感想について。
このボトルは、飲むシチュエーションによって印象が変わりそうな気がしました。
シチュエーションというか、ボトル1本抱えていたら充実できたのかな と。
まず前提として、このボトルは腰がなく頼りない口当たりです。厚みはあるのに
(儚げといったら違うかな?)
それの酒質が、口に含む量をもっと増やしたい!という欲を駆り立てます。
ここが難しい。
自分の手元にあるのは、小分けボトル。
すぐに空っぽになってしまう。
とてもむず痒く、満足感とは離れた印象を持ってしまうのです。
それが、ボトルを抱えていたら印象変わるかも と考えてしまった理由。
次を求めたくなるくらいですから、柔らかい酒質のモルトとして上々に美味しいのです。
でも充実はできない。
むずかしいものです。
(以下余談)
パフュなラフで思い出したキルブライド。
あのボトル、持ち寄り会に持っていったら、ボトル半分から空っぽになっていてお別れになりました。
今回のボトルと同じく、次のひと口を誘うタイプだったのでしょう。
でも、最後のひと口くらい飲みたかったな(苦笑)
一度店舗で再会したのですが、
もう一度手を伸ばすには、好みと価格のバランスが難しく、、
悩み抜いて棚から離れました。
酸っぱい思い出です。
(よろしければ)