ラベル情報:
三郎丸
HAND FILLES
Aged 3.7 years
Distilled 2019
Bottled 2023
Cask Type BB1 ※バーボンバレルファーストフィル
Cask No. 190072
60%
香り:甘いヨード香。燻した葡萄の皮、黒胡椒、海水、ワカメ、薬品香とメンソール。モルティ、レモンクリーム。火薬と小さな花。濡れた黒土も確かに。
ピート由来の甘い香り、メンソールが印象的。その下にあるクリーミーさに惹かれるものがある。
味わい:甘くスモーキー、葉巻や葡萄。波飛沫、出汁感、黒胡椒。機械油。炒った籾殻、苦み。メタリック。それらが過ぎると、底の方からモルトを感じる。オレンジピールやレモンピールが一瞬。メンソール。木材。殊の外優しい甘みを伴うフィニッシュ。
ドライな口当たりだが、複層的なテクスチャー。苦味や甘み、金属や果物。優しい余韻が次のひと口を誘う。
好み:★7 75
雑感:本当のハンドフィルを体験してきました。
そのイベントでの写真を少しだけ
令和蔵の灯篭は全て一品物。(その方が安かったそう)
コンテナではモルトが出番を待っている。
ヴェリンチ。国内製とスコットランド製。太さも重さも結構違う。
ヴェリンチを挿入した際、樽の底に当たると ザクッという手応えがありました。
それは樽材に突き刺さったのではなく、焦げや木くずの手応え。
数ミリと思いますが、確かに感じられました。
そして少し持ち上げてから上部を抑え、原酒を回収。
ブラックアダーよろしく木くずごとボトリングするのも魅力的ではないかという考えが頭をよぎったのですが、
樽のエキスが強すぎる部分より、美味しいのは中層あたりだろうと判断。
あの一瞬に色々なことを考えました(笑)
そしてボトリング&シール貼りへ。
T&T TOYAMA COLLECTION についで良い樽をご用意くださったとのこと。※あちらのスペックは、3年 2019 バーボンバレル #190062 61%
展示ブースも一部リニューアルされていました。
日本地図とか
見学時に落ち着いて説明文を読める時間があったら良いのですが…
そして最後は能登牡蠣パーティ。
牡蠣にかけるならカスクストレングスよりもブレンデッド。不思議に柑橘系の味わいに
スモーキーハイボールとも
とても楽しい経験でした。
樽を前にそわそわしてしまうのを抑えられませんでしたw
次回の機会があれば、また必ず参加したいと思っています。
ありがとうございました。
ちなみに。
三郎丸蒸留所でのお土産は、ウイスキーケーキがオススメです。
大好き
追記(24/04/25):
24年にもハンドフィル会に参加出来ました。
ありがたいことです。
せっかくですので飲み比べを
23年ボトルの香りは、籠ったヨード香。その後から薬品香やメンソール。
24年ボトルはメンソールからスタート。その後から薬品香、スパイシー。
味わいは23年が、甘くピーティな麦芽感。メンソールと冷たくスパイシー。
24年はスパイシー。ドライな口当たり。砂糖。ピーティな甘い余韻。
同じものですが違うものですね。
これをブラインドで同じ感想を持つか試してみたいかな。。
さて、大切なのは共通するところ。
麦芽の印象は確かに同じです。殻っぽさがある、ソルティ、力強いとも。
メンソールなアロマ。
あと、酸味のテクスチャー。
でもこれ、使用された麦芽や樽が変わった場合にも共通しているのでしょうか…?
言葉にしようとすると迷路に入りそう
考えるな感じろ というやつでしょうか。
でも、言葉にしないと自分には積み重ならないのですよね。センスのなさが悔しいです。
来年もハンドフィル会に参加出来たら幸せですね。
その飲み比べの為にも、この23年ボトルはミニボトルに移して残しておきたいと考えています。
追記(24/06/15):
先日、再び三郎丸蒸留所見学にいってきました。
現在の三郎丸蒸留所は、無料の見学と有料の見学ツアーがあります。
その有料ツアーに参加するともらえるお土産品の中に、このモルトの小分けボトルがありました。
(よろしければ)
おそらく、ボトリングのタイミングが半年以上ズレいるものと推察します。
ですので、別記事のままとしました。
恥ずかしい話、同じものだと全く気付かずにテイスティングしていました。
この記事と照らし合わせて驚いたくらい(苦笑)
でも結果、自分のテイスティングの信憑性を測る機会になったとも思います。
いかがでしょうか