ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

グレンマッスル 5th

ラベル情報:

glen muscle

No.5 First Growth

Type : Japan Made Wshiky

Blended Peated Japanese Malt & Scotch Malt & Grain whisky

Age : Over 3 Years Old

Cask type 1st Fill Bourbon Barrel

56%

Team GLEN MUSCLE

 

香り:シロップ。軽い樽香、バニラ、バタークリーム。落ち着いたピート香とその甘み。あおさのような海藻。薬品香も。

味わい:ぬくいピート、甘い煙、海藻、潮風、海辺の焚火。籠ったバニラ、クローブや胡椒といったスパイスの刺激。薬品香。焦げた木材の甘み。フィニッシュにかけてはオーキーな爽やかさ。

好み:★7 74

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

香り:焦げたオーク、焚き木やタール、土っぽさを伴うスモーキーな香り立ち。無骨なウッディネスの奥から、エステリーなニュアンスと、グレープフルーツやオレンジなどの柑橘香がシャープに鼻腔を刺激する。またほのかにBBQソースを思わせる甘さも香ってくる。

味:コクがあってオイリーな口当たり。チャーオークのキャラメルを思わせる甘みと、酒質由来の酸味。ボディは厚く、焙煎した麦芽を思わせる香ばしい甘さが下支えに。余韻はブラックペッパーのスパイシーさ、しっかりとピーティーでスモーキー。カカオを思わせるほろ苦さと、樽由来の焦げたウッディネスが染み込むように残る。

ピーティーで厚みのある三郎丸モルトの個性と、チャーオーク系の樽香を主とした香味構成。樽感は決して圧殺的な効き方ではなく、原酒の魅力を邪魔せず、若さを軽減して全体をまとめるような仕上がりとなっている。時間経過でバニラ香や、使われたスコッチモルト由来の華やかさ。少量加水するとさらにまとまりが良くなり、若いなりに整ったスモーキーな味わいが楽しめる。厚みがしっかりあるのでロックにしても悪くない。

 

 

反芻:ダメっぽいですね。特にピートのあたりについて、“土っぽさを伴うスモーキーな香り立ち” をはじめとして、潮気のニュアンスが挙げられていません。感じたのですけど…。機会があれば、もう一度味わいたいです。

ちなみにロックではないですが、微加水すると軽やかに変化します。バニラの明るい甘みが印象的でした。

 

 

雑感:3rdリリースを半年追熟したブレンデッドウイスキー

面白い試みですよね。

愛好家ならではの取り組みというか。

 

残念ながら自分は2本の飲み比べをしたことはないです。

今回の 5th も偶然に出逢えたもので

 

神田のエクリプスファーストさんでは試せるのかな?

もう2年も経っていますし難しいですよね。。

 

 

しかしながら、

よっぽど時間をおかない限り、著名なモルトバーでなら全国各地で飲めるイメージがあります。グレンマッスル。

とてもありがたいことです。

 

1杯でも飲んだことがあるというのは経験と思い出になります。

有名なシリーズですから会話のネタにもなりますし

 

 

 

中身の概要は下の通りとのこと。

モルト 95%とグレーン 5%

モルトの約50%が三郎丸 3年もの、残りが10年以上熟成されたスコッチ原酒

・ 同シリーズのグレンマッスル 3rdをバッファロートレースの樽で約半年追熟したもの(3rd販売時点では、三郎丸の原酒は2.5年熟成だった)

 

 

 

 

追記(23/06/15):

1か月後の再訪です。

 

 

香り:蜜突、蜂蜜、気持ちの良い甘い木香。林檎のカラメルソースがけ。シロップ、黄色い花のヒント。黒胡椒。ピートの甘み、潮気。ミントが慎ましく座っている。

落ち着いた香り。樽由来の甘み、ピート由来の甘みが複層的。

味わい:コクのある甘み、焦げた木材。オイリーな口当たり。籠った蜜糖、バニラやミントのヒント。スパイスのアクセントフルーツビネガーの薄く。海風、濡れた焦げ草。渋みが長く残る。

落ち着いた印象、ふと見える軽やかなテクスチャーが印象的。

好み:★7 73

 

反芻:前回の自分と、オフィシャルのコメントの中間あたりにあるでしょうか。味わいのスタートと、特に余韻の辺りにそう感じました。

でも、やっぱり潮気はあると思う…。