ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

VAT69 ヴァット69 雑酒特級 50年代流通?

ラベル情報:

VAT69

FINEST SCOTCH WHISKY

43度

雑酒 特級

 

香り:キラキラと華やかに甘い香り。カラメル、オールディなモルト香。蜜糖。ハッカ。乾燥させた牧草。

味わい:麦芽を噛み潰したような甘みと苦み。カラメルや蜂蜜、蜜糖、ハッカ。穀物ちっく、煙草、焦げ草のアクセント、きっと内陸系のピート香。余韻には綿菓子、そして微かなえぐみ。

最初の1杯はほろりと甘く柔らかい口当たり、杯を重ねると重みが大きくなり印象が変わってくる。

好み:★7 76

 

 

雑感:死んでいて元々

そう思って購入したのですが、覚悟していたより状態が良い印象。

もちろん抜けている感触は大きいですが、ハズレではないです。良かった。

 

 

今回は開封したて。

テイスティングノートにも書いたのですが、初めはふわりほろりとした印象でした。

美味しいけれど、劇的に響くものでもないといった感じ。

 

それがいつしか、重たい甘みが腹底にずんと。

 

気が付いたら残量が半分まで減っていて、

驚きました(遅い)

 

 

今日現在のことろ、

劇的ではないというのは本当の気持ちです。

 

ですが、気が付いたら次の1杯を注いでいるという点で、魅惑される要素も確かにあるようで…

 

これは、僅かにあるえぐみの働きなのか、オールドピートの働きなのか、それらは同じものなのか、

自分には判断が付かないのですが…

不可思議なボトルです。

 

 

…開いてくるのを待たなかった自分を恨むことになるのかも。

 

 

 

 

大きな欠点は、注ぐ度に酒税証紙やネックラベルに黒く染みるところ。

失われているところが目に見えてムズ痒くなります。貧乏性

 

 

 

ちなみに、

微加水したところ、明るく甘くなりました。

が、それは最初の1杯に戻った印象。

 

J&Bやパスポートで味わえるそれなので、

自分としては、ストレートが良いと思います。

 

 

 

 

追記(23/06/23):

70年代ボトルの記事を上げるに向けて再度テイスティングを。

 

香り:焦げた籾殻とサイダーの酸味。麦芽の白い甘み。乾いたピート香、黒土。少しの薬品香。ややケミカルな酸味、マスカットの皮、グラニュー糖のよう。

味わい:コクがある。苦みを感じるピーティな麦芽感。土っぽい。ケミカルな甘み。葡萄大福。フィニッシュにかけては爽やかな酸味を感じる。

好み:★8 80

 

 

雑感:開いていました。

こうなると、開封直後に半分くらい飲んでしまったのがもったいない!!(アホ)

 

特に強くなっているのは、麦芽。籾殻や焦げ感が強いイメージ。

また、ピートの感触も上手くこなれてきているように感じます。

 

 

好いですね。

 

うん。このボトルも当たりのボトルでした。

 

 

 

 

(よろしければ)