ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

アードモア 10年 2010 T&T TOYAMA ワンダーオブスピリッツ

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ラベル情報:

ARDMORE

AGED 10 YEARS

DISTILLED IN 2010

BOTTLED IN 2021

MATURED IN A BARREL #805378

55,4%

WINDER OF SPRITS

T&T TOYAMA

 

香り:煤、青いフルーツ感、青パパイヤ、洋梨、フルーツトマト。ミント、潮風がふわり。灰、焦げた木が微かに

味わい:暖かい印象。燻されたフルーツ、青パパイヤ、青林檎。オーキー。舌にぴりりと来る刺激。セミドライトマト。潮風と三ツ矢サイダー、ミントやハッカ、渋み。灰が舞っている。

好み:★7 77

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

香り:非常に強いエステリーさと透明感のある華やかな香り立ち、熟したリンゴ、レモンやライムなどの柑橘のピール、上品なウッディさ、灰やシダ伴うピート、水飴、パンケーキ、甘栗を焼いた石、微かなタールと針葉樹の燃えさし。豊かな甘さを想起させる。

味わい:ミディアムボディ、リッチな甘み、熟成年数から想像するより洗練された印象。灰にまぶしたリンゴ、水飴、しっかりとしたピート、微かにヨーグルトキャンディ。後口は、ほのかに暖かく、ピートと甘さのニュアンスがフェイドアウトする。

総評:アードモアらしさをしっかり備えながら、10年熟成としては傑出した仕上がりの良さ持つ短期熟成アードモア

 

 

反芻:どれも納得です。特に得心が行ったのは “灰やシダ伴うピート” や “水飴” 、 “ヨーグルトキャンディ” のあたり。なるほど~となりました。ここまで来ると気持ち良いですねw

“暖か” が共通していたのが地味に嬉しかったです。

 

 

雑感:好きになるってむずかしいですね。

ついつい自分の求めるものを相手に求めてしまいます。

 

先の ネクター でも同じことを書いたのですが

アードモア、自分は 摩幌美 Friends で好きになり、彷徨っていました。

自分がなにを求めているかハッキリしないのに

 

そんな中で

このボトルにはひと嗅ぎした時に、おや? と感じるものがありまして

 

これより美味しいボトルはいくらでもあると思いますが、

自分が求めていたアードモアはこの方向にあると感じられたボトルです。

 

諦めずにいて良かった。

 

 

 

ちょっと大げさ過ぎたかな。(台無し)

このボトル1本にだけに向き合った時にどう感じるのかは分かりません。

例えば Friends と比べると、熟成年数の違いからか少し飲み疲れる面があります。

 

また、インパクトがあるわけではないので、界隈で話題になるものでもないと思います。

ですが、強すぎないフルーツ感とスモーキーさのバランスが自分にはとても好み。

うん。好きです。

 

 

ネクター のそれと何が違うかと問われるととても難しい。

フルーツ感とスモーキーさのバランスなのかな。

あるいはフルーツ感の中にある酸味の割合なのか、スモーキーさのアクセントの違いなのか。

分析しきれないけど違うのです。(ネクター も美味しかったですけどね)

 

 

 

兎にも角。

このボトルを手掛かりにもうしばらくアードモア界を彷徨っていたいと思います。

好きを求めて。

 

良き出逢いでした。

 

 

 

 

(よろしければ)