ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

マッカラン 33年 1986 クラウニングカスク ホール・オブ・フェイム

f:id:BOXBOXBOX:20201219003033j:plain

ラベル情報:

MACALLAN

Aged 33 Years

Distilled in 1986

Bottled in 2020

Sherry Hogshead No.3

48.1%

Crowning Cask - Hall of Fame -

 

香り:落ち着いたシェリー樽感。深く吸い込むと華やかさが浮かんでくる。ドライフラワーのイメージ。少しのシナモン。若葉も。

味わい:ミルキー、フローラル、華やかな花束、ブーケ。パヒュームがほんのりと。シルキー、ミルクキャンディ。濡れた香木とスパイス。

好み:★8 87

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

シェリーホッグスヘッドで33年間熟成されたウイスキーはスパイシー、ナッツ、チョコレート、バニラなど長期熟成由来の樽香が豊かに香ります。プラムやアプリコットジャム、ドライフルーツなど凝縮した果実香はマッカランならでは。多彩で連続性のある香りがクリーミーで蜂蜜様の柔らかい香りに包まれ、パウンドケーキを連想させます。加水することで一層華やかさを増し、ソフトでなめらかな口当たり、甘さと適度な苦味が余韻となり満足感を高めてくれます。クリーンで伸びが良く複雑でリッチな味わいにこの蒸溜所の1980年代の姿をみることができます。

 

※裏ラベルより

 

反芻: 合ってないかな…? 当たり前ですが、どれも納得できるコメントばかり。

ただ自分は、フルーツよりフローラルな印象を覚えたのも本当で。フローラルなウイスキーの経験が少ないため、より印象的に感じたのかと思います。

テイスティングとは違うのですが、“凝縮した果実香はマッカランならでは” というコメントにも似たものを覚えました。自分は “ならでは” なマッカランを知らないなと。

時代・環境・投資した時間や金額、つまりは経験の違いを改めて実感しました。

 

 

雑感:初めて経験したマッカラン

ホール・オブ・フェイムとは殿堂のこと。日本人で初めてウイスキー殿堂入りを果たした輿水精一氏が樽を選定した特別な1本です。※上記裏ラベルのコメントも氏のものになります。

 

 

J’s BAR さんで頂きました。

モルト侍さん曰く、“これは僕がお世話になったオジサンたちが好きだったマッカラン”。

https://twitter.com/malt_samurai/status/1336898734546853888

://twitthttps://twitter.com/malt_samurai/status/1336898734546853888?s=20er.com/malt_samurai/status/1336898734546853888?s=20

   

若輩の自分にとっては、初めて経験するマッカラン

不思議な印象でした。

落ち着いているようでもあり、華やかでもあり。

フレッシュな香りのドライフラワーかのよう。

 

現行オフィシャルスタンダードの薄くて硬い印象とはもちろん違い、

先の モルトマン 2006 ほど力強いものでもない。

揺らめくような複雑性を感じる1本でした。

 

 

 

新鮮で貴重な経験になりました。

もっと経験を積んでから味わえたらとも感じましたが、今の自分が味わえたことに感謝します。

 

一期一会ですね。