ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

ハイランドパーク? オークニー 1998 20年 トンプソンブラザーズ

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ラベル情報:

ORKNEY SINGLE MALT SCOTCH WHISKY

1998 VINTAGE AGED 20 YEARS

49.5%

THOMPSON BROs

 

香り:洋梨、マスカット。フローラル。蜜っぽさ。薬品香。仄かにピーティ。

味わい:暖かい果肉感。メロン、レモン、蜂蜜。すぐにハイトーンのピートとスパイスが覆いかぶさり余韻は短め。麦芽の甘さが最後に少し。

好み:★6 66

 

【輸入元のテイスティングコメント】

香り:蜜、カンタループメロン、ハチミツ、ユリ、大麦、砂糖、ほのかなスモーキーさ

味わい:メロン、柔らかい核果、ほのかなピートと塩気、ホワイトペッパー、桃、バニラ

フィニッシュ:塩気、微かにホワイトペッパー、甘い樽感

 

※通販サイトより

 

反芻:香りのユリには納得です。砂糖も分かる気がします。シュガーポットを開けた瞬間のあの感じです。言われるとストンと来ますね。面白い。

逆に “柔らかい核果” ってなんだろう。桃? 桃は後から表記されてますしね。。。

時々感じることですが、自分にとってスパイスと塩気は紙一重だなと。片方に気を取られると片方を見失いがち。

 

 

雑感:フローラルな香りとフルーティな味わいのモルト

クラウドファンディングを募り自宅を売却してドーノック蒸留所を立ち上げたトンプソン兄弟。彼らがセレクトしたボトラーズの1本になります。

リフィルアメリカンオークホグスヘッド。

オークニー島のモルトでバイキングのラベル。おそらくハイランドパークかと。

 

 

先のバイキング・オナーと比べると、フルーツ感に共通項も見付けられます。それがハイランドパークの酒質なのかな。

勉強になります。

 

ただ、違いも大きく。

今回のオークニーは、香りはフローラル寄り。味わいもフルーツ感がありながらスパイスとピートのインパクトが強く。

バイキング・オナーは香りにも味わいにもシェリー樽由来のそれ。そしてフルーティ。比べるとピート感は見失ってしまう。

 

カスクストレングスとの情報はありませんが1個の樽からの個性を出すボトラーズとバランスとイメージを重視するオフィシャルの違いがよく出ていると感じました。

みんな違ってみんな良い。

 

ラベルに惹かれての購入でしたが当たりでした。