ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

ベンリネス 20年 1997 シグナトリー

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ラベル情報:

BENRINNES

Aged: 20 Years

Distilled on: 17.10.1997

Bottled on: 21.02.2018

Matured in: Hogsheads

Cask No's: 9410+9428

43%

SIGNATORY VINTAGE

 

香り:軽いタッチ。柑橘系のフルーツ、オレンジ、洋梨アプリコット。土っぽさ。セメダイン。シナモン、生姜も少々。

味わい:蜂蜜キャンディやシロップ、シナモン、洋梨、ドライオレンジ、ファイバーパーナップル、生姜の辛み。フローラル、青草やスパイスも。軽いながらオイリーな印象。

好み:★6 66

 

 

雑感:軽くて美味しいモルト

原酒の一部を3回蒸留する(2.5回蒸留とも表現される?)ベンリネス。

ローランドモルトに近いような、軽くて華やかな味わいが特徴です。

 

このボトルもまさにそれ。

今現在の自分は重めが好みなのですが、その上でも美味しいと感じるモルトです。

こちらの傾向が好みの方ならもっと高評価になるかと。

 

 

 

ところでテイスティングについて正直な話を。

一瞬ですがアルコールが立っているのかと感じました。

度数や年数からおかしいなと思い、意識して追ってみた結果が 生姜の辛み という表現になっています。

生姜のニュアンスは確かに感じるし、自分としては間違いない表現なのですが、

でもこれ、ボトル情報ありきのテイスティングですよね。

 

やはり難しいです。。。

 

 

 

 

追記(22/12/15):
ザ・テイスターを飲んだにあたり、改めてこちらのベンリネスにも向き合いたくなりました。

香り:溶剤、ケミカルな林檎。クローブや生姜、冷たいスパイス。微かなバニラ。メンソール。

味わい:接着剤、パインコア。ぬるっとした甘み(クリーミーな大麦に類するもの)。林檎の皮。グラッシーでワクシー。薄めたメンソール。

好み:★6 67

 

反芻:過去の自分のノートのファイバーパイナップルから、今回はパインコアに変わっているところが自分的には良しです。

理由のひとつは、同じ傾向のものを拾えていること。

もうひとつは、より良い表現を使えていること。(ファイバーパイナップルよりもフルーツ感の弱い印象でパインコアを選びました)

また、前回と同じく生姜を拾えたのもホッとしたところ。

正直な話、アルコールが立っているように受け取れたもの共通です。

 

 

このボトルは、自分のイメージする熟成感とは違っているボトルでした。

(熟成14年のザ・テイスターの方が心地よく感じられるくらい)

 

その理由が

樽がプレーンオークだったか、

加水の働きなのか、

判断が付かない未熟さがもどかしいです。

ただ考え方を変えてみると、ベンリネスの原酒の味わいを感じられたようにも思えます。

 

 

 

おそらくもう二度と味わえないボトル。
心に留めておきます。

 

 

 

 

(よろしければ)