ラベル情報:
Aged: 16 years
Distilled on: 13.03.2001
Bottled on: 14.03.2017
Matured in: a Hogshead
Cask No: 20011
56.2%
SPECIALLY SELECTED FOR JAPAN
The Un-Chillfiltered Collection
SIGNATORY VINTAGE
香り:熟したフルーツ感、濡れた煙、ピートと潮風。期待感が煽られる。パッションフルーツ、パイナップル。洋梨やメロン、フルーツトマト。灰、黒豆や海藻。バニラやビスケットの軽い甘み。
味わい:豊かな甘い煙。泥炭、海藻、ヨード香。ハイトーンなフルーツ感、パッションフルーツ、マンゴー。レモンケーキ。生アーモンド、乾いた木。シナモンやバニラ、蜂蜜の印象もあって。煙を纏ったフルーツケーキのよう。
好み:★8 89
雑感:昔のボウモアを思い出させてくれるような、力強い00年代の1本。
似ているというと違うのですが、近年になかった南国フルーツ感豊かなボトル。
そしてじっくり旨い。
こんなボトルが溢れてたらファンになるよなぁと。
今こそピーク! というタイミングでボトリングされたのでしょうね。
さらに熟成していたらと夢想もしてしまいますが、その場合樽が勝ちすぎてしまうのかな。
そして、この後開いてきたらどうなるのか。
夢溢れる1本です。
追記(22/01/05):
フィニッシュを迎えて改めてテイスティング
香り:灰っぽさ。パイナップルやパッションフルーツ、トロピカルな香りが浮かんでくる。海岸の焚火。バニラ。消毒液。
味わい:塩水に漬けた林檎、パイナップル。灰がふわりと豊かに。消えた焚火。砂糖漬けのレモン。パッションフルーツ、バニラシャーベット。消毒液。白木の印象。ピリリとしたスパイシーなフィニッシュ。
好み:★8 82
雑感:約1年半かけて飲み切りました。
かなり早めに1/3以下になってしまい、そこからちびちび味わってきたボトルです。
そのせいでしょうか、今回は灰や潮気が大きくなってフルーツのニュアンスを包み込んでいました。
ミニボトル等に詰め替えて空気に触れないようにした方が良かったかも知れません。
(でもそれをすると経年変化が愉しめなくなる??)
そうは言っても、このボトルの明るいフルーティさは健在。
若くて元気で魅力的な娘のイメージが浮かんできます。
とても良いです。好き
このボトルを最初のひと口を味わった際の自分のテンションをよく覚えています。
正直、ボウモアは自分の手に届く範囲では美味しいボトルには出会えない蒸留所という思い込みがあったのですが、このボトルで覆されました。
ラフロイグ 25年 の重厚なフルーティさとは全く違う。
明るくキラキラしたフルーツ感。
オールドボトルだったり、非常に高価だったりしなくても、こんなに美味しいボトルに出逢える。
自分にとってはとても大きな出逢いになった1本です。
ありがとうございました。