ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

グレンフィディック オリジナル

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ラベル情報:

Glenfiddich

THE ORIGINAL

SINGLE MALT SCOTCH WHISKY

40%

 

香り:フルーティ。洋梨、コンポートされたびわ。やや硫黄。モルトの甘みとやわらかく弱い煙。

味わい:洋梨、シロップ。古い家具、消えかけの焚火。薬草、紅茶。アルコールの粗さも。ふわふわとしていて、なんというか弱い。

好み:★6 63

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

FRESH AND FRUITY SIGNATURE AROMAS. ON THE NOSE, SUBTLE OAK NOTES PERFECTLY COMPLEMENT THE SWEETER MORE DELICATE FLAVOURS OF SPICE, CITRUS AND FRESHLY BAKED OATCAKES FOR AN INSPIRATIONAL AND AUTHENTIC RECREATION OF THE CELEBRATED 1963 STRAIGHT MALT.

(フレッシュでフルーティーな特徴的なアロマ。香りは、ほのかなオークの香りがスパイス、柑橘系、焼きたてのオートケーキの甘くデリケートなフレーバーを完璧に引き立て、1963年の著名なモルトを忠実に再現)

 

※裏ラベルより

 

反芻:いつも以上に翻訳に自信なしです。ほぼほぼDeepLに頼り切り。その上で。

フレッシュなフルーツ、樽香は拾えていると思います。柑橘系や香ばしさは改めて飲むと確かにあるような。いやでも…柑橘系かなぁ。すりおろした林檎のようにも感じます。

 

 

雑感:やりたいことは伝わってくるけど、、、なボトル。

1963年当時のモルトマスターであるハミッシュ・ロバートソンのレシピを6代目モルトマスターのブライアン・キンズマンが再現したボトルになります。

 

香りも味わいも、オールドボトルを飲んだ時のそれがあります。なるほどという感じ。

ただ、力強さがゼロなんです。物足りなさが残る。

複雑さもあると思いますが、拾う前に消えるような、芯がないような。。。

 

ロックにすると洋梨感が大きくなります。

が、アルコールも立ってきます。ニューポッティになる印象。

 

どの飲み方でも美味しいのだけどなにか違う、そんなボトルでした。

 

 

当時のレシピを忠実に再現したなら、この結果は麦の違い?

当時のレシピを忠実に再現するだけではなく、現代に合わせて最適化して欲しかったと思いました。不遜ですね。

 

 

 

 

追記(22/01/20):

ブラインドテイスティングにて

香り:甘くモルティ。オレンジ。砂糖。洋梨。乾燥させた牧草。蜂蜜。芝生も。

味わい:牧歌的。緩やかなモルトの甘み。硬い蜂蜜。芝生。余韻に渋みが少し。

予想:グレンキンチー?

 

雑感:判断した流れについて

華やかさとは逆、落ち着いた香りにハイランドかな?と予想を建てました。(ここからもう違っていた…)

 

ですが、ハイランドでは…と頭の中を探ってもどこの名前も出て来ず。

 

しばらく頭を悩ませていたら、以前にブラインドで間違えたキンチーの名前が浮かんできました。

 

ただ、キンチーはもう少し軽やかイメージがある。

でも、あの時もハイランドモルトだと間違えてた。

つまり、自分のイメージは実物のキンチーと違っているのかも知れない。

なら、このモルトはキンチーなのでは? という流れで思考しました。

 

自分の感覚を信じ切れてない感じが出ていますね。

念の為キンチーも飲んでみると、イメージ通り軽やかな印象を受けましたし

 

 

 

杯を重ねていくと、咥内に残るのは焦げ感。

これもブラインドでは拾えていません。

 

過去の自分のテイスティングノートと比べても、重なっているところは少ないです。

 

 

色々不満の残る結果となりました。

ですがそれも含めて自分の蓄えにしなくてはですね。

 

 

 

 

追記(22/04/25):

ブラインドテイスティングにて

香り:青林檎。水っぽい、硫黄も。ベリー系も感じる。メンソール、少しの焦げ感。

味わい:焦げた木材、硫黄。弱く青林檎。辛味。ややグラッシー。

予想:クライゲラヒ

 

反芻:硫黄感に囚われました。

硫黄感があって、正直美味しいと感じなかったもので、クライゲラヒの OB ではないかと決め打ちしてしまいました。

 

前回のノート、牧歌的 とは平和な表現を使っているなぁと自分のことなのに苦笑してしまいました。

最初のノートの、 アルコールの粗さも。ふわふわとしていて、なんというか弱い には納得です。

 

結構近いところを拾えているとは思うのですが、記憶と結びついていないですね。

 

 

いや。むずかしいです。

 

 

 

 

追記(24/01/04):

ラストのテイスティングになりました。

香り:洋梨、ドライアプリコット、微かな甘酸っぱさ、焦げ感。柔らかくフラワリー。モルトの白い甘み。

味わい:モルトの柔らかい甘み。洋梨、瓜系。ドライなスパイス、クローブやジンジャー。化粧香、少しだけグラッシー。ほわりと甘くスパイスを感じる余韻。

好み:★6 66

 

 

雑感:たくさんお世話になりました。

結局一度もブラインドで当てることは出来ませんでした(涙)

 

今回は、ボトルを把握してのテイスティング

おおよそ自分の過去のノートと一致しているようにも感じられます。

 

この感想を持てることは、記録を残しておいたからこそですね。

 

 

 

最後に改めてこのボトルについて。

自分も大人になったのか、このボトルの良さが分かって来た気がします。

 

優しい甘みとフローラルだったりグラッシーだったりのニュアンス。

所謂スペイサイドモルトの個性といわれるところ。

 

こういうモルトがあって

こういうモルトが好かれるのも分かるな、という率直な感想。

 

 

 

ごちそうさまでした。

 

 

ふと。

シーバスリーガルも飲み直してみたくなりました。