ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

サザランド(クライヌリッシュ) 9年 2010 トンプソンブラザーズ 猫シリーズ第2弾

ラベル情報:

SUTHERLAND

AGED 9 YEARS

2010 VINTAGE

51.3%

THOMPSON BROs

 

香り:グラッシー。青い芝生、洋梨が熟してる。レモングラス、ワックス。甘い焦げ感。レモンパイ。

グラッシー。レモンのテクスチャーが気持ちいい。

味わい:ジンジャー、白胡椒。シロップ、ワクシー、咥内がコーキングされるよう。崩れた樽の癖。チョコラテ。その後ろからはモルトのどっしりとした甘み。焦げ感。洋梨の甘みとスパイスが混ざり合うフィニッシュ。独特の癖を感じる。

癖のある味わい。ジンジャーやワクシーの主張が印象的。奥に潜むモルトの甘みに気付けたら…

好み:★7 75

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

香り:2000年よりワクシー、さらに青リンゴ、梨、熟していないマンゴー、微かな塩気、ケイパー、オリーブ

味わい:ワクシー、生理食塩水、優しいオークのスパイス、シトラスピール、青リンゴ、金柑

フィニッシュ:濃い塩水、コーティングワックス、ドライグースベリー、八角オレンジピール

 

※通販サイトより

 

反芻:“オリーブ” には、なるほどと膝を打ちました。青っぽさの表現としてぴったりです。

テイスティングコメントに “生理食塩水” を挙げるセンスも凄いですね。もちろん、例えばタイヤやギアオイルよりもよっぽど口にできるものなのですが、不思議な違和感を感じる言葉選びです。文化の違いでしょうか…

 

 

雑感:リフィルアメリカンオークバレル熟成。

頭に浮かんだのは前回の記事でも触れたトンプソンの サザランド 2000 や TWCの シークレットハイランド 2000 です。

 

界隈では悪名高い?ボトルたち。

グラッシーだったりワクシーだったりの主張がとても強いと云われるビンテージですね。

自分は嫌いではないのですが

 

 

自分は日本国内のさらに限られた範囲の評判しか知らないのですが、

その範囲では、とにかく評判よろしくなかった印象があります。2000年ビンテージのクライヌリッシュは馬鹿にしても良いという空気を感じるくらい(とても嫌いな空気ですが)

 

その年から10年後、同じテイストのモルトを販売してきたということは、狙って作ったものなのでしょうか?

 

自分は嫌いではない とは言いましたが、複数種類購入したいかというとまた別の話。

微妙なラインだとも感じます。求めるものではないというか…

 

 

海外では評判が良かったのかな?

例えばウイスキーベースでは、サザランド 2000は 88点を上げていました。

驚きです。

 

 

色々と文化の違いを感じるボトルでした。