ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

山崎 18年 10年代中頃流通

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ラベル情報:

山崎

SINGLE MALT WHISKY

PRODUCT OF JAPAN

AGED 18 YEARS

43%

 

香り:高いシェリー樽香。バタートースト、さくらんぼ、ラズベリー。白檀、オリエンタルな樽のニュアンス。クリーミー、ミルクチョコレート。

味わい:豊かな樽香と渋み、フルーティ。ラズベリーチョコレート、ミルク。林檎。ビスケット。黄色い花、白檀、焚火。木の香りが高く沸き上がって爽やかに延びる。

ややパワーに欠ける。開栓から時間が経ちピークを過ぎてしまったのかも

好み:★8 80

 

【オフィシャルのテイスティングノート】

香り:レーズン、杏、チョコレート

味:蜂蜜のような甘さ、甘酸っぱさ、スパイシー

フィニッシュ:熟した果実香、甘酸っぱさ、長く深い余韻

 

www.suntory.co.jp

 

反芻:オフィシャルのコメントはシェリー樽熟成のウイスキーの特徴ですね。まさにその通りのモルトだと思います。ラベルに引っ張られているかもしれませんが、黒い果実感。甘酸っぱさが美味しいです。自分としては木の香りも強く感じます。

 

 

雑感:大切なはじまりの1本。

日本最初の蒸留所の名前を冠したシングルモルトウイスキー。※1984年に発売されたものは12年。

自分にとっては、初めて意識して飲んだウイスキー。そして途端惚れ込んだウイスキーになります。

 

きっかけは、ビスケット・オリバのワイン評を読んで自分も花束だのなめし皮だのの豊かな味わいを経験してみたいという衝動でした。そこからネットを探し探し、山崎に辿り着きます。なぜワイン起点でウイスキーの山崎なのかは覚えていないのですが…。

ですが、辿り着けたことは幸運でした。

 

当時のAmazonで3万円後半。勇気と勢いで購入したボトルの1杯には、期待以上の香りと味わいがありました。

あの1杯が自分のウイスキーのはじまりです。

今でも幸運に感謝しています。

 

その1本は1年かけて大切に飲み切りました。

空になるとまた次の山崎を1本を買い、また1年かけて飲み切る。それを数年繰り返します。

当時の自分は、ウイスキー好きというより山崎が好きだったんです。

 

そしていつしかタリスカーや他のブランドにも手を伸ばしはじめ、気が付けばウイスキー沼に足を踏み入れていました。

 

 

あの時の輝くような感動は忘れられません。

今、山崎 18年を飲んで同じ感動を得られているかというと違うのですが。これは自分が変わったのか、山崎が変わったのか。。。

またあの感動を味わいたいというのが自分のウイスキー熱の燃料になっています。

 

 

日本のウイスキー史にとっても、自分のウイスキー史にとっても、大切なはじまりの1本です。