ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

秩父 ザ・ピーデッド2022

(画像引用:イチローズモルト秩父 THE PEATED 2022 | Spirits Shop fishborn

ラベル情報:

秩父

Ichiro's Malt

THE PEATED 2022

53%

 

香り:スパイスの効いたピーティな香り。バニラ、バナナチップス。少しの貝殻。苺ジャム。白胡椒、オークスパイス。

味わい:甘くスパイシー、焼けた貝殻、ピーテッドモルトの甘み。燻したバナナ、黒胡椒。微かにメタリックな印象。ケミカルなフルーティ。蜜糖が下の方から流れてくる。スモーキーでスパイシーな余韻。

好み:★7 73

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント

製麦工程でピート(泥炭)を焚き込み乾燥させることによって、スモーキーな強い個性が生まれます。甘く軽やかなカスタードクリーム、表面を滑るようなフルーティーさ。口の中に拡がる香りは柔らかな紅茶を思わせ、全体の印象は時間とともに変化を続けていきます。

 

※裏ラベルより

 

反芻:“表面を滑るようなフルーティーさ” に、なるほどとなりました。自分が ケミカルなフルーティ と表現したものがそれにあたると思うのですが、“表面を滑るよう” とは言い得て妙です。

このテクスチャーはどんな表現となるのかばかりでなく、感じられ方にも着眼点を置かないといけません。

 

 

雑感:グラスに残っていた一滴が素敵にフルーティでした。

洋梨感というのか、ウイスキーなフルーティさがありました。

 

もっとじっくり時間をかけて味わえば良かったかな。

もしくは微加水を試してみたり?

 

 

でも美味しいものはくいくい飲んじゃいますし、

ストレートでいきたくなりますよね?笑

 

 

 

 

 

グレンマッスル No.8 “Five Spirits”

(画像引用:グレンマッスル No.8 "Five Spirits" 厚岸ブレンド | Spirits Shop fishborn

ラベル情報:

GLEN MUSCLE

no.8 “Five Spirits”

AKKESHI BLEND

MALT JAPANES WHISKY & SCOTCH WHISKY

61%

TEAM GLEN MUSCLE

BAR 無路良, BAR BOTA, BAR fishborn, バルハルヤ

 

香り:甘くピーティ、煮干しや昆布の甘み、波飛沫。ミント。焦げた木片。お餅。柑橘系、蜜柑の皮。微かなバニラ。ハッカ。モルトの甘みが柔らかく。

味わい:ソルティでピーティ、黒い海辺の景色が浮かぶ。海水。ピーティなモルト、ミントキャンディ、薬草香。上顎にべたりとした食感。黒胡椒やクローブ、酸味。煙。余韻はふたつの印象、上顎から鼻にかけてはべたりとスモーキー、舌にはドライな痺れが残る。

好み:★7 74

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

香り:フレッシュなピート香。焚火のスモーキーさに混ざる潮騒の香り。腐葉土、ベーコン、オレンジや若い林檎を思わせる甘みと酸を伴う、力強いアロマ。

味:口当たりは度数を感じさせない柔らかさとコク。麦芽シェリー樽原酒由来の甘みと柑橘系の酸味。徐々に焦げたようなピーティーさ、ヨード、輪郭のはっきりとしたスモーキーフレーバーが鼻腔に抜け、ハイトーンな刺激が余韻となって長く続く。

 

※通販サイトより

 

反芻:おおよそ合っているようで嬉しいです。ただ、余韻の表現にセンスの差が顕著ですね(笑)

 

 

雑感:ビッグピートもかくやという味わい。

いえそれよりももっと粘り気があって、個性の角が何本か飛び出ているのがこのボトル。

比べて飲んでみたビッグピートがまろやかに纏まっていると感じられるくらい。

 

浮かぶのは、黒い海辺の映像。遠くに雷の走る黒い空。

ご本人達がイメージしたものと合っているか分かりませんが(笑)

 

 

うん。面白いと思います。

 

 

 

“Five Spirits” にはふたつの意味があるそうです。

ひとつは、参加のバー4店とチームグレンマッスルの5つのスピリット。

ひとつは、原酒。厚岸、秩父、江井ヶ島、カリラ、ノースブリティッシュの5ヶ所のスピリット。

 

 

 

 

 

ブナハーブン 37年 1966 ジム・マッキュワン ケルティックハートランド Ⅱ

(画像引用:京都洋酒研究所通販部)

ラベル情報:

BUNNAHABHAIN

Aged 37 Years

Distilled:1966

Bottled:2004

40.1%

Jim McEwan's Celtic Heartlands Edition Ⅱ

 

香り:葡萄、枝を感じる、ブランデー調。琥珀色の香り。べっこう飴。砂糖。ミントのヒント。クローブ、白胡椒、ジンジャーブレッド。林檎の皮。

味わい:穀物の甘み。パフューム。ブランデーケーキ。白胡椒、生木の枝。ミントシロップ。砂糖。カレースパイス。熱をいれた蜂蜜。コクのある口当たり。

好み:★8 84

 

 

雑感:ウイスキーの中にあるブランデーの要素は何でしょう?

それを言えば、トロピカルフルーツや潮気もそうなのですが。

 

でも、確かに感じるのが不思議。

そして、それならブランデーを飲めば良いじゃん、フルーツを食べれば良いじゃんとはならない魅力があるのも。

 

 

このボトルには、本当にブランデーを感じたのです。

この味わいのブランデーが存在するのなら手を伸ばしたくなるくらいに。

 

居ても立っても居られず、ストックにあった ドメーヌ・ド・ラカーズ を持ってきてしまいました。

 

おぉ旨い。。

 

 

 

ブランデーにも惹かれてしまいますね。

 

古今東西ブランデーのレビューに詳しいサイトを探しています。

もしオススメがありましたら教えて頂きたいです。m(_ _)m

 

 

 

 

 

グレンリベット 36年 1968 ジム・マッキュワン ケルティックハートランド Ⅱ

(画像引用:京都洋酒研究所通販部)

ラベル情報:

Glenlivet

Aged 36 Years

Ditilled:1968

Bottled:2004

41.2%

Jim McEwan's Celtic Heartlands Edition Ⅱ

 

香り:瓜系の甘み。若いメロン、スイカ、蜂蜜。和三盆。ほわんとした黄色いフルーツな余韻。

味わい:蜂蜜とパンケーキ、メロン、洋梨。和三盆。水茄子。微かに酸味ののテクスチャー、サイダー。籾殻、ほろ苦さ。コーヒーチョコレート。土っぽさ。薄くデーツも。

まろやかで優しく上品な口当たり。

好み:★8 83

 

 

雑感:とても綺麗なお味でした。

美味しい!と感動するではないのですが、それが良いと感じられる口当たり。

上品で優しくでも腰はあって

絶対に飲み疲れることはないと感じられるそれ。

 

大人向けですね。

 

 

これを普段飲み出来たら、自然に幸せでしょうね。

かしこまることなく飲みたい、飲みたくなる。

そんな雰囲気こそ相応しいような。。

 

ありえない話なのですが(苦笑)

 

 

 

 

 

宮城峡 NA 2022年流通

ラベル情報:

宮城峡

45%

 

香り:甘やか、シロップ、瓜系の甘み。加水らしさ。クローブ、白木。仄かな焦げ感。

味わい:口に含むとモルティ。香ばしさ、黒糖。フラワリー。甘くスパイシー、ジンジャーやクローブ。林檎の皮。薄い蜂蜜。仄かにワイン樽のような癖。

好み:★7 72

 

 

雑感:思いの外モルトの印象が強く。

美味しかったです。

 

宮城峡となると、フラワリーだったり軽やかだったりな個性があるものと決めてかかってしまう自分がいました。

よろしくないですね。

 

例えばブラインドで飲んでいたとしたら、絶対に当てられなかった自信があります。(?)

 

 

薄れる記憶を修正するためにも、やはり時々口にしないといけません。

ついつい後に回しがちなのですが…。こんなに美味しいのに

 

 

 

 

(よろしければ)

こちらは確か、20年流通のボトルになります。

 

このボトルの記事でも香ばしさに驚いていますね(苦笑)

なんだかなぁ

 

 

舌と鼻と脳の記憶力ってどうやったら鍛えられるのでしょうか…?

本当に。

 

 

 

 

 

三郎丸 Ⅲ エンプレス 3年 2020

ラベル情報:

三郎丸

SABUROMARU Ⅲ THE EMPRESS

Disilled 2020

Bottled 2023

酵母:エール酵母ウイスキー酵母

麦芽:ヘビリーアイラピーテッド 50PPM

マッシュタン:三宅製造所製

ポットスチル:ZEMON

 

香り:シロップ、白い甘み。モルティ、クローブ、サトウキビ。ハーブよう。薬品香のヒント。スモーキー、潮気。微かにオレンジの皮。

味わい:ピートの効いた麦芽感。シロップ、薬草、薬品香。クローブ、ジンジャー、黒胡椒といったオーキーなテクスチャー。加水のニュアンス。籾殻。燻したオレンジ。お餅。

初めはなめらか、途中から非常にドライな口当たり。口を離す所の瞬間に、三郎丸!という個性を感じた。

好み:★7 71

 

 

雑感:キーワードは豊穣、愛、豊かさ、調和。

自分の率直な印象は、香りが過去一甘く感じられました。シロップ感。

条件の近い ペルソナラベル #002 のノートを読み返してみると、共通しているのも シロップ感 なのですよね。これが 2020蒸留モルトの個性なのかな…?

 

直接飲み比べてみたいです。

お願いしてみようかな。。

 

今回フィニッシュに感じた、三郎丸!という個性の印象。これもものにしたいですし

 

 

 

 

(よろしければ)

 

 

 

 

アードモア 8年 2009 シグナトリー:アンチルフィルタードコレクション

ラベル情報:

ARDMORE

Aged: 8 years

Distilled on: 15.10.2009

Bottled on: 28.02.2018

Matured in: Bourbon Barrels after Islay

Cask No's: 705799+705802

46%

The Un-Chillfiltered Collection

SIGNATORY VINTAGE

 

香り:潮気、ソルティにピーティ。焦げたサワードウ。ぼんたん、柑橘系のワタ部分。フルーツティーの出し殻。ミント。微かにフラワリー。蜂蜜レモン。煮干しのニュアンスも。

味わい:まったりとした口当たり。潮気、生胡椒。丸っこいモルトの甘み。ここまでが一瞬。直後にパフュームが膨らむ。ミント、オーク香、ソルティなピートの刺激。加水のニュアンス。蜂蜜が薄く。風邪薬シロップ。微かにメタリック。余韻はスモーキー。土のテクスチャー、烏龍茶の渋み。咥内は甘く、舌はピリリとする。

好み:★6 67

 

 

雑感:開封時にコルクがもげました。

おのれ。

1桁のアードモアは初めてで楽しみにしていたのに!

 

 

そんな条件下でですが、

アードモアにここまではっきりとしたパフュームのテイストを感じたのは記憶になく、驚かされました。

 

樽がアイラで使用されたものとのこと。

ボウモアだったりするのでしょうか?(単純すぎますかね?)

 

 

 

コルクの破片を除去するために、出し入れしてしまいました。

たくさん空気に触れていますよね。

 

早く開いて早く抜ける可能性があると思います。

 

頭に入れて、積極的に飲んでいきたいです。