ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

グレンデュラン 14年? 1981 スコッツセレクション

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THE SHARE BAR :: グレンデュラン1981 スコッツセレクション - SAKETRY - サケトライ -

ラベル情報(THE SHARE BAR テイスティングボトル):

GLENDULLAN

DISTILLED YEAR : 1981

BOTTLED YEAR : 1996

CASK TYPE : Oakwood Casks

ALC : 60.4%

SCOTTS slection

Bar Caruso

THE SHARE BAR

 

香り:華やかな樽香。シナモン、白胡椒、微かな紙のニュアンス。奥の方にフレッシュな葡萄。

味わい:低い音の甘み、高い音のスパイス。舌を刺激する金属片。絞った葡萄、洋梨、果実の種付近のイメージ。そして砂糖。

好み:★7 70

 

 

雑感:隠し味のような?モルト

スパイシーの中に仄かな甘み、杯を重ねるものではないとも思いますが美味しいです。

 

現行品がどのような方向にあるのか、興味が出てきました。

 

 

 

さて、グレンデュラン(グレンダランとも)は、オールドパーの原酒になります。

ということで手持ちのものと比べてみました。

 

 

…正直言って難しいです。

フィニッシュに感じるスパイスの要素がそうとも感じますが、知っているからこその感想な気がして。。。

 

もっと経験値が欲しい!!

 

 

 

 

ちなみに、過去の自分のオールドパーのコメントを見ると、全盛期は過ぎてしまったのか、これからなのかと考えていました。

 

あれから6ヶ月、甘みは増えていると思いますが、残念ながら前者だったようです。

もちろん美味しいのですけど、気が抜けている感は変わらず。

 

それでも少なからずプラスに変化してくれたことを感謝しつつ、飲み切るまでの時間を愉しみたいと思います。

 

(よろしければ)

 

 

 

 

 

 

グレンアルビン 26年? 1974 ブラックアダー

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THE SHARE BAR :: グレンアルビン1974-2001ブラックアダー - SAKETRY - サケトライ -

ラベル情報(THE SHARE BAR テイスティングボトル)

GLEN ALBYN

DISTILLED AT 19th April 1974

BOTTLED YEAR : 2001

61.3%

RAWCASK

BLACKADDER

BAR 祓

THE SHARE BAR

 

香り:木片、製材所のよう。軽く溶剤。その溶剤に沿うように葡萄ジュースの残り香。芝生。生食パンとオレンジジャム、シナモンも少し。僅かに紙っぽさも。

味わい:香りからは受け取れなかったしっかりとしたアルコール感が迎えてくれる。溶剤、ピリピリと炒ったスパイス、クミン。山椒、唐辛子。山葡萄、ライム、オレンジの皮等の酸味のあるフルーツ。フィニッシュに生木の香り。

好み:★7 76

 

 

雑感:こちらから迎えに行かないと。

おそらく一般受けはしないだろうなと感じました。

 

香りからは全くないのですが、口に含んだ時のファーストインパクトがアルコールのアタック。

その陰にいくつかのフルーツが潜んでいるのですが、それがまた酸味に溢れていて。

説明しようとしても良さが伝えられないような印象のモルトです。

 

 

でも、良さは確かにあって。

それを探るのが愉しいです。

こちらから迎えに行って良いところを探す愉悦。

 

好き者の多い?ウイスキーラバーには分かって頂けるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

ロングモーン 26年 1974 ブルームスバリー

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THE SHARE BAR :: ロングモーン26年1974ブルームズバリー - SAKETRY - サケトライ -

ラベル情報(THE SHARE BAR テイスティングボトル)

Longmorn

AGED 26 YEARS

MATURED IN SHERRY CASKS

DISTILLED 1974

BOTTLED 2000

54.8%

Bloomsbury Spirit

BAR 祓

THE SHARE BAR

 

香り:ドライなシェリー樽香。微かな渋みとドライレーズン、もしくはドライプルーン。のばしたチョコレート。ワクシー、オシャレな家具のよう。

味わい:最初の印象はドライ、フィニッシュはリッチ。夜を感じるシェリー樽香、甘い渋み、フルーツチョコレート。アプリコット。すりおろした林檎。どこか野菜ジュースのニンジン。蜂蜜キャンディとエッセンシャルオイル、甘い紅茶が漂う余韻。

好み:★7 74

 

 

雑感:魅惑的なシェリー樽香のモルト

近年のシェリー樽にある一辺倒さとは真逆、複雑味があり誘われるようなシェリー樽モルトです。

甘すぎず、どこか爽やか。

美味しい。

 

今の自分は、シェリー樽に収斂味を求めているようです。

渋みって良いですよね。

 

 

 

ブルームスバリーのボトルを飲んだのは初めてでしたが、ラベルが武骨で好み。

昔を感じると言いますか。

 

色々な系統のラベルがありますが、このラベルもまた中身の期待を高めてくれる良デザインだと思います。

 

 

 

 

 

コールバーン 19年? 1972 コニサーズチョイス

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THE SHARE BAR :: コールバーン1972-92 G&M - SAKETRY - サケトライ -

ラベル情報(THE SHARE BAR テイスティングボトル)

COLEBURN

DISTILLED 1972

BOTTLED 1992

40%

CONNOISSEURS CHOICE

GORDON & MACPHAIL

BAR 祓

THE SHARE BAR

 

香り:魅力的なオールドモルト香。ブランデーの甘み、同時に微かな腐れ、ヒネ香が見え隠れ。皮ごとすりおろした林檎。シルキー。蜜蝋、アプリコット、トースト。

味わい:暖かい蜂蜜。モルトの深い甘み。熟した蜜柑、紅茶。赤い果実、プラム、林檎ジャム、豊かにフルーティ。タンニン。樽の香りが心地良く。甜茶。焼きたてのトーストを食べたような余韻。

繊細な印象、もう少し力強さが欲しいと言えばそう。

好み:★8 82

 

 

雑感:豪奢ではなく豊かなモルト

美味しいです。

多層感のあるフルーティさ、オールドモルトの魅力が溢れるボトルだと思います。

 

力強さが欲しいとも書きましたが、それは贅沢過ぎるというもの。

 

 

貴重な出逢いを頂きました。

 

 

 

 

 

イチローズモルト ミズナラウッドリザーブ

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Ichiro's Malt MIZUNARA WOOD RESERVE 700ml 61%(テイスティングボトル)

ラベル情報(THE SHARE BAR テイスティングボトル)

Ichiro's Malt

BLENDED MALT WHISKY

MIZUNARA WOOD RESERVE

61%

BAR HIGUCHI

THE SHARE BAR

 

香り:スパイシー。軽いアルコールのアタック。濡れた香木の香り、オリエンタルな印象。オレンジ、シトラス、抜いた草の根っこ、化粧品、メンソールも。

味わい:ピリピリとした刺激、薄めたラズベリージャム、フルーツガム。シナモンと穀物の甘み。メロウな印象と蜂蜜も少し。

固く、角の立った印象。

好み:★6 68

 

 

雑感期待値が高すぎたのかな。

尖っているというより、辺のピシッとした立体のよう。

熟成感が拾いにくかったです。

 

イチローモルトミズナラカスクストレングスという前情報ありきで期待が上がり過ぎたのかも知れません。

 

 

悪く書いてしまっているようですが、飲みにくいとかは全くないです。

この傾向のモルトウイスキーとしてはアリかと思います。

 

ロックや加水したらより味わえたのかとも思いましたが、もう残量がなく。。。

 

 

また出会える幸運に恵まれたら、試してみたいと思います。

 

 

 

 

 

イチローズモルト 羽生 15年

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Ichiro's Malt 15yo 700ml 46%(テイスティングボトル)

ラベル情報(THE SHARE BAR テイスティングボトル)

Ichiro's Malt

from the Hanyu distillery

AGED 15 YEARs

46%

BAR HIGUCHI

THE SHARE BAR

 

香り:イチローズらしい甘い香り。落ち着いた木香、柿、ドライトマト。微かにスパイス。オイル、クレヨン。

味わい:スパイシーかつモルティ。麦芽の甘み、ライチ、干柿。白粉。オリエンタルな家具の印象。バニラやシナモン。どこか埃っぽさも。

好み:★8 80

 

 

雑感:ファイナルビンテージとはまた違う印象。

先日、J’s BAR さんで頂いたものは 羽生 15年 のファイナルビンテージ。

今回は THE SHARE BAR さんの量り売りになります。

 

自分自身のテイスティングコメントを信じると、スパイスの置き方に印象の違いがあります。

まったりとした甘い木香は共通しながらも、今回のものはスパイスがより印象的。

表面にかかっていると言いますか。

 

 

ちなみに自分のファイナルビンテージのテイスティングはこちら。

 

香り:干柿、なめらか、多層的な木香、なめし革、ベリー系やドライトマト、バナナも。

味わい:多層的な木香、ブランデー、干柿のミルフィーユ、バナナ。ほんの一瞬のスパイス。バニラエッセンス、赤い果実、黄色い花、エステリー。エスニックなフィニッシュ。

好み:★8 89

 

 

boxportselumi.hatenadiary.com

 

この時の方が美味しそうに書いてありますね汗。

赤い果実やバナナは今回のボトルからも拾うことができました。

 

 

 

様々なボトルを飲むのも大切ですが、振り返りも大切ですね。

同じものを繰り返し飲んで、テイスティングを記録してブラッシュアップ。

気恥ずかしくも愉しいです。

 

両方を進めるには時間もお金もなかなか足りないですが。

 

 

のんびりいきます。

 

 

 

 

 

ロッホサイド 15年 1990 ダグラスレイン OMC

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THE SHARE BAR :: ロッホサイド15年 1990-2015 19ml DL/OMC - SAKETRY - サケトライ -

ラベル情報 (THE SHARE BAR テイスティングボトル)

LOCHSIDE

Aged 15 Years

DISTTILED 1990 OCTOBER

BOTTELED 2005 OCTOBER

CASK TYPE: ref #1648

50.0%

Old Malt Cask

Douglas Laing

バー ノンピート

THE SHARE BAR

 

香り:燻った牧草。オレンジピール。蜜蝋やシロップ。三ツ矢サイダー、ケミカルな甘さ。

味わい:焦げたような草の香り、マーマレードオレンジピールの落ち着いた甘み。のど飴。仄かな苦みと木の皮の香り。伸ばした蜂蜜。シナモン、ヒリヒリとスパイシー。

好み:★7 78

 

 

雑感:複雑味があり美味しいモルト

香りからは、なるほどアイリッシュっぽいと感じました。

ケミカルなオレンジや蜜蝋が印象的。

 

ですが味わいは予想に反して複雑味があります。(アイリッシュに失礼でしょうか)

近いものを探すとしたら、フェッターケイアンかなぁと。

オレンジっぽく甘いのですけど、牧草のようなニュアンスがその深みを増しているモルト

 

美味しいです。

 

 

ロッホサイドは1992年に生産を停止し、96年に閉鎖された蒸留所になります。

お決まりの言葉ですが、勿体ないですね。