ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

ラフロイグ 14年 2006 エディションスピリッツ ファーストエディションズ

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ラベル情報:

LAOHROAIG

AGED 14 YEARS

2006

BOTTLED 2021

BOTTLES FROM A SHERRY BUTT HL18209

58.8%

THE First Editions

EDITION SPIRITS

 

香り:ヨード香、消毒液。海藻。海産物の焦げた香り。林檎。メンソール。

味わい:甘い煙に揺蕩う海藻。昆布出汁。薬品香、メンソール。焦げた木材がカツンと。燻したグレープフルーツのワタ。レモン。スモーキー。

好み:★7 78

 

 

【オフィシャルのテイスティングノート】

ハーブや薬の複雑でかすかだが素晴らしいニュアンスが、ふくよかなダークフルーツと混じり合う。

口に含むとアイラのピートスモークがはっきりと感じられ、これぞラフロイグというヨードで満たされる。

長くて温かいフィニッシュ。

 

※通販サイトより

 

反芻:及第点だと思います。オフィシャルのノートの、味わいの項は正にその通りで。スモーキーで海藻の存在を感じられ、ヨード香にあふれるモルトと思います。

 

 

雑感:エディションスピリッツ社は、ハンターレインの子会社。

その中のブランド・ファーストエディションズは、書籍の初版のようにプレミアがつくようにと思いが込められたシリーズ。

 

シンプルで、良い意味でオールド感を感じるラベルデザインが好みです。

 

 

対して中身は武骨そのもの。

 

ラフロイグってこんな感じ!と納得できるような、

ラフロイグにはもっと落ち着いた旨みがあって欲しい…と感じるような、

そんなモルトです。(後者は14年ものに求めるものではないとも思いますが)

 

 

 

微加水すると明るくフルーティー

とても綺麗になります。

 

オススメです。

ぜひ!

 

 

 

 

 

クライゲラヒ 21年 スペイサイドフェス2021

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ラベル情報:

CRAIGELLACHIE

AGE: 21 years

BOTTLING DATE: 24.04.21

CASK FINISH: Refill sherry butt

CASK NO.: #5009

LENGTH OF FINISH: 6 yesrs

55.7%

DOUBULE CASK - LIMITED EDITION

SPIRIT OF SPEYSIDE

 

香り:ぬくいフルーツ感、焦げた木の香り、焼き砂。煙草。シナモン、林檎。スウィーティー。乾いた焦げ感、牧草。

味わい:ラム酒、紅茶。赤い果実、林檎ジャム、蜜柑の皮。樽の渋み。余韻は短い。

好み:★8 82

 

 

【オフィシャルのテイスティングノート】

NOTES: Syrupy pineapple and ripe banana is balanced beautifully with subtle cinnamon and grated chocolate.

(シロップ漬けのパイナップルと熟したバナナに、仄かなシナモンと削ったチョコレートが見事に調和しています)

 

※ラベルより

 

反芻:おおよそ合っているのではないでしょうか。フルーツの方向が少し違うかな? “熟したバナナ” は挙げられませんでしたが、自分の感じた ぬくいフルーツ感 がそれかなとも考えています。

 

 

雑感:やっぱりゲラヒは20年超!

美味しいです。

フルーツ感が豊か、ジューシー。

 

ラフロイグ等のアイラモルトが、熟成20年後半からピート香がトロピカルフルーツのジューシーさに変化していくように

クライゲラヒの硫黄香も、20数年でフルーツ香に変化していくのでしょうか。

詳しい方の話を聞きたいなぁ

 

 

もっと早い時期に気付きたかったですね。市場に存在するうちに

これからどれだけ経験できるのかな…

 

ちょっと寂しさを覚えつつ、

機会があったら逃さないように心に留めておきます。

 

 

 

 

追記(23/06/25):

 

まだ残っていたとは!

 

香り:煮詰めたフルーツの甘み、軽やかな樽香。甘草。柑橘系。林檎とシナモン。煙草も。

味わい:蜜っぽさ。林檎、洋梨、シナモン。甘い渋み。籾殻。微かな煙草。

好み:★8 83

 

 

反芻:過去の自分の スウィーティー にも納得しました。良く思いついたな。偉い!笑

そして、熱をいれたフルーツの感じがやはり好いです。

 

20年超のクライゲラヒ、やはり1本欲しくなります。

 

 

微加水するとシナモン。焼き林檎。餡子。

ともすればバランスが崩れそうな気配はありますが、とても良いです。

加水は本当に少しずづですね。

 

 

そして、空けたグラスからは軽やかな甘さと焼き林檎が同居。

異なる特徴の2種の香り。

不思議な感じ。

 

 

流石はフェスボトルです。

ありがとうございました。

 

 

 

 

追記(23/09/18):

 

 

香り:暖かくフルーティ。土の香り。焼き林檎、シナモン。メンソール。爽やかな甘さ。

始まりはこってりと感じたが、メンソールもあって後半は爽やかに。

味わい:暖かいシェリー樽のテクスチャー。、ベリーや煙草、カカオ、渋みとミント。キレの良い後味。モルティ、コクを感じる。籾殻。林檎の皮、カレースパイス。お粥。

コクがあるのにドライな印象。

好み:★7 77

 

 

雑感:オフィシャボトルの23年ものが飲んでみたいです。

どこか、置いてあるバーはないものでしょうか。

 

オフィシャルボトルの再長熟ってなかなか出逢えませんよね。

ラバーは一期一会なボトラーズボトルに目がいってしまいますし、

そうでない方には、金額的に注文も多くないでしょうし。

 

 

自分で購入すれば良いのですけどね。。

 

いかんせん高いです。

買って後悔することはないと分かっていても、

 

高いものは高いのです…(涙)

 

 

 

 

 

クライヌリッシュ 16年 1996 TWE マスターピース

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ラベル情報:

CLYNELISH

AGED FOR AT LEAST 16 YEARS

ON 1ST OCTOBER 1996

IN A SHERRY BUTT

56.1%

 

香り:ナッティ、乾いた煙。ベリー系のフルーツ。ジンジャー。フルーツティー

味わい:ナッティかつワクシー。焼き林檎、洋梨、シナモン。スパイシー、潮気。乾いた煙、焼けた土の印象。白木、樽香の渋み。

好み:★7 79

 

 

雑感:樽の使い方が上手いのでしょうか

バランスが良く、主張し過ぎずにベリー系のフルーティさ漂う香りに惹かれました。

クライヌリッシュではあまり感じたことのない印象。

 

 

しかし、口に含むとそこはクライヌリッシュ。

ナッティでワクシーな、らしさが口いっぱいに膨らみます。

その後に続く、フルーツ感から後半にかけてのピート香まで、上質な旨みがあってとても良いです。飲んでいて愉しい構成。

 

飲めてよかったです。

 

 

 

 

 

カリラ 24年 175周年記念ボトル

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ラベル情報:

CAOL ILA

AGED 24 YEARS

52.1%

175TH ANNIVERSARY

 

香り:乾いた牧草、カリラの香り。濡れた焦げた木。柑橘系、蜜柑の皮。少しだけメンソール。

味わい:贅沢にモルティ。焦げた牧草。燻したオレンジピール、ミント。スモーキー。潮風、メンソール、薬品香。余韻には焼き蜜柑。

好み:★7 78

 

 

【オフィシャルのテイスティングノート】

An elegant Islay Single Malt with a sumptuous cornucopia of fresh fruits on the nose, followed by a powerfully peaty whisper of smoke.

(エレガントなアイラ・シングルモルトで、フレッシュな果実の贅沢な香りに続き、力強いピートスモークの囁きが感じられます)

On first sip an intense sweetness lights up the palate, balanced with a kiss of salt and a delicate kick of pepper.

(一口飲むと、強烈な甘さが口の中に広がり、塩のキスとペッパーの繊細なキックがバランスを整えます)

A long, warm  finish with a prickle of salt spice, rich cocoa and the lingering smoke of glowing campfire embers.

(塩胡椒、豊かなココア、そしてキャンプファイヤーの残り火の煙を思わせる長く温かみのあるフィニッシュです)

 

※ラベルより

 

反芻:“囁き” “キス” “キック” と色々な表現が出てきますね。自分が余韻に感じた 焼き蜜柑 は、“フレッシュな果実” と “キャンプファイヤーの残り火” が混ざり合ったものと受け取って良いと思います。

始まりから余韻まで、柑橘系フルーツの存在が漂っている印象です。

 

 

雑感:存在してくれてありがとうという蒸留所。

どの蒸留所もそうなのですけど(笑)

 

安定した質の高さと、それに比例しない価格帯。

バーで迷った時に選べば、まず間違いのない蒸留所のひとつだと思います。

 

 

このボトルもそんな期待に応えてくれた1本でした。

柑橘系の甘さと枯草のようなピート香。

カリラの良いところが整っている味わい。

 

流石は周年記念ボトルですね。

 

 

願わくば、ホームラン級の1本にも出逢いたいなぁ

 

 

 

 

 

キルケラン 5年 ヘビリーピーテッド 2021ボトリング

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ラベル情報:

KILKERRAN

DISTILLED BY MITCHELL'S GLENGYLE

AGED 5 YEARS

HEAVLY PEATED

58.2%

ON LINE TASETING WEEK MAY 2021

 

香り:濃い煙、濃い樽香。潮気、スモーキー、シェリー樽の甘み。シナモン、ハイカカオチョコレート。メンソール。

味わい:煮詰めた林檎、じっくりとしたシェリー樽の香り。デーツ。潮気。お汁粉。焦げた枝木。余韻は短い。

好み:★7 73

 

 

雑感:味わいが右から左から荒波のように変化します。

そして力強くて旨いです。

 

短熟の粗さは、樽とピートの超パワーの嵐の中で感られることはなく。

また、シェリー樽のニュアンスに安く感じるところもない。

 

濃ゆい色合いと短熟、見た目通り&期待通りの味わい。

 

 

この系統のボトルでは出色の1本だと思います。

 

 

 

 

 

アラン 19年 2000 ウィスク・イー20周年記念

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ラベル情報:

Arran

LIMITTED EDITION

19 YEARS OLD

DISTILATION DATE 15/12/2000

BOTTLED DATE 16/07/2020

CASK HOGSHEAD

CASK No. 1097

52.2%

BOTTLED IN CELEBRATION OF Whisky-e Ltd's 20th Anniversary

 

香り:林檎、砂糖。灰、ピート香。炒った麦芽

味わい:すりおろした林檎、アップルパイ、シナモン、パイナップル。優しい甘み。白木、カカオ。しゅくっとした感じが残る。

好み:★7 78

 

 

雑感:最初を大切に

飲み込んで一瞬後に明るいフルーツ、林檎がワッと浮かんで来ました。

これが中々のインパクト。おおっとなりましたw

 

ただこの波は最初のひと口のみ。

なのでティスティングノートには載せていません。

 

 

迎えにいこうとしたらダメなのかなぁ

迎えにいって感じるテクスチャーも沢山ありますけど…

 

もっと凄かったと思って、再度感じたものに満足できなかったのでしょうか。

 

 

また改めて飲みたい1本です。

 

 

 

 

 

アードモア 10年 1990 シグナトリー アンチルフィルタードコレクション

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ラベル情報:

ARDMORE

Aged 10 Years

Distilled on: 31th May 1990

Bottled on: 27th July 2001

Matured in a Bourbon Barrel

Cask No: 6362

46%

The Un-Chillfiltered Collection

Signatory Vintage

 

香り:レモンティー洋梨。潮気、軽やかなピート、灰。カツンとした樽の香り。

味わい:軽やかな香りに反して落ち着いた味わい。加水らしく緩やか、その中にもデーツのような粘度のある甘み。すりおろした林檎、潮気、洋梨。薄く柑橘系も。

好み:★7 73

 

 

雑感:ど真ん中にスペイサイドシングルモルトとありますが、

現在ではハイランドに括られていますよね。

 

 

サントリーのHPに確認すると

『スペイサイドモルトとして語っている文献も多いが、蒸溜所の職人たちは「ここはハイランドであり、ハイランドモルトだ」と断言する。』とあります。

(参照:アードモア サントリー

 

では、シグナトリーでは スペイサイド に括っているのかと調べてみると、

現在販売中のボトルでは ハイランド と記載されているようでした。

いつ頃表記が変わったのか? それは現在確認中です。(見付かる気はしないですが)

 

 

 

似たパターンでは、マッカラングレンファークラスが ハイランドモルト とオフィシャルボトルのラベルに表記していますね。

こちらは、自分たちが創立したころはハイランド地区だったというプライド故なのかな?と推察しているのですが。

 

 

 

とりとめのない話でした。