ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

グレンキース 10年 90年代後半流通

ラベル情報:

GLENKEITH

AGED 10 YEARS

43%

 

香り:グラスに注がれた瞬間から拡がる爽やかな柑橘系の甘み。水飴、乾燥した牧草、モルティというよりも麦芽感。クリーム。微かな土の香り。

味わい:粘度がある。乾いたあんこ、粒あん。牧草、ふくよかな麦芽の甘み、籾殻の苦み。乾燥させた牧草。オレンジの皮。黒糖。シナモン、酸味あるアップルパイ。

優しくて厚みがある穀物の甘み。

好み:★7 78

 

 

雑感:1983表記の次世代ボトル。

割とすぐに、こちらのラベルデザインに変更されたそうです。

 

目立たないのですが。麦らしさの中に確かにある爽やかさが、スペイサイドモルトの気配を感じさせられて。

ブラインドで地域を当てられたら、嬉しいだろうなぁと思わされました。

 

 

 

ありがたいことに飲み比べする機会を頂きました。

 

10年表記は麦芽感。香りも味わいもそれがメイン。香りのなかの静かな爽やかさも印象的。口に含むと、フィニッシュにかけて林檎の酸味を感じる。

1983表記は、比べるとフルーティ。オレンジや杏の酸味が香りから既に。殻っぽさはアクセント程度。後半はまったりとした甘みが厚く。

大きく異なるのは、フルーツを感じるタイミング。10年表記は後半に、1983表記は前半から。

 

同じ蒸留所だと分かるけれど、確かに違う。

興味深いです。

 

思えば、タリスカーだって新旧ラベルで印象違いますしね。

きっと同じラベルでも10年隔たりがあれば変わるのでしょうし。

 

自分が飲んでいるボトルが、いつ頃の流通品なのかを把握しておくことも大切なのかもしれません。

 

 

 

 

(よろしければ)