ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

ロイヤルブラックラ 16年? 1998 コニサーズチョイス GM

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ラベル情報:

ROYAL BRACKLA

DISTILLED 1998

Bottled 2015

matured in Refill American Hogsheads  ※裏ラベルより

46%

CONNOISSEURS CHOICE

GORDON & MACPHAIL

 

香り:ドライオレンジ、葡萄の皮。砂や煤、内陸系のピートが奥行きをつくる。シルキー、生クリーム。多層的な印象。

味わい:オレンジピール、生クリーム。ほんの少しの煙、濡れた煙。スパイスの刺激が脇をピリピリと彩り、モルトの甘みがまっすぐに。接着剤のニュアンスが僅かに。

好み:★8 84

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

The whisky has sweet vanilla with tropical fruit aromas, pineapple, mango and banana.

(このウイスキーは甘いバニラと、パイナップル、マンゴー、バナナなどのトロピカルフルーツのアロマが特徴です。)

Black pepper on the palate initially with green apple and milk chocolate flavours.

(口に含むと最初はブラックペッパー、青リンゴ、ミルクチョコレートの風味が広がります。)

 

※裏ラベルより

 

反芻:ズレてるかな。かなり好きなボトルと感じたのですけど。そこまで活き活きとしたフルーツは感じられませんでした。

ただ今回は開封直後。また改めて飲んでみたいと期待しています。

 

 

雑感:オフィシャルのコメントとは合わなかったけれど。。

良い!素晴らしい構成!と感じました。

開封直後でこれなら、こなれて来たらどうなるのか楽しみです。

 

もっとフルーツ感が前に出てくるかもしれませんし。

期待感のある1本です。

 

 

 

 

追記(23/07/17):

上の記事のタイミングから1年半後に再会できました。

 

 

香り:瓜系の甘み、オレンジピール。焼砂。湧き水。シルクの印象。

味わい:メロンとスパイス、瓜系の甘み。メロウ。シロップと白木、薄めた蜂蜜。モルティな甘みが豊かに回る。水飴。軽やかにスパイシーな余韻。

好み:★7 78

 

 

雑感:やはり美味しいモルトでした。

フルーティに開いていくのでは と予想していましたが、それほどでもなかったかな。

メロンを感じたので充分ともしれませんが

 

ここら辺は、期待値が高過ぎた面もあるかと思います。

 

 

ブラックラは、加水に負けないポテンシャルがあるような印象です。

自分のような庶民にはありがたい。

1本購入しようかな

 

 

 

 

 

バンフ 31年? 1976 コニサーズチョイス GM

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ラベル情報:

BANFF

DISTILLED 1976

BOTTLING 2008

CASK TYPE : Refill Sherry Casks

43%

CONNOISSERURS CHOICE

Gordon & MacPhail

 

香り:心地良いシェリー樽香、プルーン、葡萄。塩をひとつまみ。若木の枝、オールドなモルトの甘みが密やかに。

味わい:驚くほどフレッシュなシェリー樽のニュアンス。蜜柑、生クリーム、フルーツサンド。スパイス、穀物の甘みがゆるく。餡子。仄かな渋みが残る。

好み:★8 81

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

NOSE : Sweet and fruity with floral notes.

(香り:甘くフルーティ、そしてフローラル)

PALATE : Sweet, smoky - ash and burnt fruits.

(味わい:甘い、スモーキー。灰と焦げたフルーツ)

BODY : Rounded.

(ボディ:丸っこい)

FINISH : Sweet and subtle.

(フィニッシュ:甘く繊細)

 

※裏ラベルより

 

反芻:煙あったかな…? 内陸系の感じかな。正直、具体的に拾うことは出来ませんでした。隠し味的に良い奥行きを作り出している要素になっている気もしますが。

次回は意識して味わってみたいと思います。

ところで、“Rounded” って 丸っこい で良いのでしょうか。

 

 

 雑感:モルトを愉しめるボトル。

 オールドなモルトの甘みと上質なシェリー樽の渋みが心地良く美味しいです。

 

ハイプルーフものも飲んでみたくなりました。

 

 

 

バンフ蒸留所は1983年に閉鎖、91年には全ての建物が取り壊されています。

オフィシャルボトルは発売されたことがなく、ボトラーズからの販売のみ。

 

もしバックバーに並んでいたとしても、気付くことは難しそうです。

 

 

 

ちなみに “バンフ” とはゲール語で “子豚” の意。

 

 

 

 

 

追記(21/08/07):

香り:黒糖のお菓子、プルーン。ドライフルーツたくさんのパウンドケーキ。上品なシェリー樽香、爽やかな甘み。乾いた草、焦げた土。硬めの桃も。

味わい:オードルなモルトの甘み、桃や熟した和梨。栗きんとん。柔らかく明るいシェリー樽香、チョコレートクリーム、渋みのニュアンスもまた柔らかい。スパイスと煙、火薬がふわりと。

好み:★8 87

 

 

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雑感:優しいモルト。きっと麦芽の甘み。

独りでゆっくり愉しみたくなる1本です。

とても好き。

 

 

過去の自分のテイスティングコメントと比べると、シェリー樽のニュアンスが変わっていた印象です。今回は “驚くほどフレッシュ” ではないかな。明るくてもう少しこなれきたような気がします。

 

あと、前回拾えていなかった 煙 のニュアンスに気付けていたのは良かったです。

 

成長したのかな。

 

 

 

 

追記(23/07/17):

香り:フレッシュにフルーティ。軽やかな焦げ感。綺麗な葡萄、マスカット、気持ちいい。塩のアクセント。モルティ。

なめらかに甘く魅力的。

味わい:内陸のピートを想わせる。葡萄の皮、籾殻。オールドモルトの旨みがゆるく、でも確かに。柔らかい。水飴。スパイス。再びの葡萄。

咥内をくすぐるピートが心地よい。

好み:★8 80

 

 

雑感:しっかりとピートを感じられました。

初めて飲んだ時はなんだったのかと思わされるくらい。

 

恥ずかしいですけど、記録は残しておきます。

 

 

正直なところ、いまだにピートと樽の焦げ感とを見誤ることがあります。

ここらへんは経験を重ねていくしかありませんね。

 

オフィシャルや他の方のコメントを読んで、自分の間隔と照らし合わせていく。

それを重ねていくしかありません。

 

 

怖くて参加したことありませんが、

例えば酒育の会のテイスティング講座のようなものを受講したら、もっと成長できるのでしょうね…

 

 

 

 

 

ブレアフィンディ グレンファークラス 40年 1965 ロウカスク ブラックアダー

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ラベル情報:

BLAIRFINDY

40 YEARS OLD

DISTILLED 31st March 1965

bottled by February 2006

from a Single Sherry Hogshead number 1850

51.7%

VINTAGE SELECTION

RAW CASK

BLACKADDER

 

香り:古い家具、心地良いオールドなシェリー樽香。枝付きレーズン、ドライオレンジの皮部分。芝生、若木の印象。スパイスをひと摘み。

味わい:香り高い木香。透き通ったようなシェリー樽のニュアンス、薄めたオレンジピール、微かな渋み。白胡椒、シナモン、多様なスパイス。

好み:★7 78

 

 

雑感:香りは素晴らしい。味わいはややバラけているような。

ブラックアダーのロウカスク、評判が高いシリーズですね。

 

特徴的なデザインで、かつ充分な情報が載っているラベル。

あるがまま、細かい木屑やオリもそのままボトリングされた内容。(実際に沈殿物が目立つものには出会った事はありませんが)

好かれるのも分かる気がします。

 

 

 

変わって中身の話。

香りはとても素晴らしいと感じました。

対して味わいは、心もとないというのか。ひとつひとつは良いのですが…。

ピークを過ぎているような気がしました。

 

  

実はこのボトル、半年前にも飲んでいまして。

その時の自分のテイスティングメモが下の通りです。

 

香り:香木、上品な家具、柔らかい陽射しの図書室。枝付きレーズン、黄色い花、皮製品。余韻に洋梨、マスカット、ハーブの香り。

味わい:カシス、チョコレート。仄かな苦み、タンニン調、古い本。モルティ、オールドモルトの甘み。木の皮、ミント、シナモン、スパイスがひと摘み。

好み:★8 88

 

 

どうなんでしょう。。。

甘めに見ると、同じものと取れると思うのですが。

でも点数は大きく開いていますね。

 

自分が変わったのか、ボトルが変わったのか。

 

 

未熟さを表しているようで恥ずかしいですが、正直に載せてみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グレンファークラス 10年? 2007 ドイツ向け限定ボトル

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ラベル情報:

glenfarclas

Distilled 2007

Bottled 2018

Matured in Oloroso Sherry Casks

46%

Premium Edition

 

香り:葡萄のキャンディ。フレッシュなオレンジ。古書。腐れた木材。カレースパイスも。

味わい:枝付きレーズン、オレンジリキュール。ゆるい煮豆。濡れた布、黒胡椒と生姜。

好み:★7 76

 

 

雑感:やはりファークラスは良いですね。

シェリー樽熟成のモルトの良いところという感じ。

美味しいです。

 

 

 

改めてオロロソについて。

・スペイン固有。

・度数が高い17%~22%。

・度数が高いので発酵の過程で酵母活動せず、空気に触れながら酸化熟成。

・いわゆる古酒。

・長い熟成を経るため、味が凝縮されている。(樽に染み込んでいく)

 

そう言えば、オロロソって飲んだことないなぁと気付きまして、改めて調べてみました。

 

自分にとっては、シェリーというとフィノ。さっぱりとしていて好み。

ペドロ・ヒメネスなら数本飲んだこともありますが。自分には少し重かったかな。

ではオロロソはどうなのか。

近いうちに探してみたいと思います。


楽しみです。

 

 

 

 


ボウモア 21年 1998 レアファインド グレンモア

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ラベル情報:

BOEMORE

AGED 21 YEARS

DISTILLED 1998

BOTTLED 2020

CASKTYPE Finish in Oloroso ※ネット情報より

51.2%

Rare Find

Gleann Mór

麻屋商店

 

香り:潮気と灰、スモーキー。葡萄、パッションフルーツ、ドライイチジク。グラッシー。スモークベーコンがひとかけら。

味わい:優しく甘い。海風、若い木香、ハッカのニュアンス。葡萄、ベリー系のフルーツ。煙を纏った蜂蜜。仄かにフローラル、ゼラニウムを思わせる余韻。

好み:★8 82

 

 

雑感:あ、美味しい。

潮気が印象的です。その中で柔らかく漂うフルーツの甘酸っぱさ、煙の要素。

良いと思います。

 

派手さはないのですが、上質という表現があっている感じ。

 

これ良いね、と友人と語り合いたくなるボトルでした。

 

 

 

グレンモアのレアファインドになります。

グレンモアは2013年に設立されたボトラーズブランド。 意味は『偉大なる渓谷』となるそうです。

 

 

 

 

 

インチガワー 35年 1975 キングスバリー

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(画像参照:Inchgower 1975 Kb - Ratings and reviews - Whiskybase

ラベル情報:

Inchgower

Distilled : 1975

aged 35 years

cask type : butt

cask no. 9176

ALC : 49.7%

Celtic Collection

Kingsbury

京都洋酒研究所

 

香り:ヒネ香が邪魔をする。ミルクチョコレート、酸味のニュアンス。林檎のコンポート。プラム。

味わい:香りと同じくヒネた印象に覆われている。昆布、ほうじ茶。渋み。ダークチェリー、オレンジ。フルーツチョコレート、スパイスの刺激。奥の方から綺麗なシャリー樽香が覗いている。

好み:★6 65

 

 

雑感:これが個性なら申し訳ないですが

自分はヒネていると感じました。

 

ただ、その中にもモルトの主張はあって。

度数のおかげなのでしょうか。

全力を味わいたかったなぁ

 

 

オールドボトルを選ぶときには、度数も大切な要素ですね。

味わいもハイプルーフの方が維持されている印象がありますし。

 

その1品に手が届くのか別の話ですが。。。

 

 

 

 

 

ブナハーブン 37年 1966 ミッション マーレイ・マクダビット

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(画像参照:Bunnahabhain 1966 MM - Ratings and reviews - Whiskybase

ラベル情報:

Bunnahabhain

Distilled : 1966

Bottled : 2003 ※ネット情報より

Casktype : Oloroso Sherry Casks ※ネット情報より

Aged : 37yo

ALC : 40.3%

Mission

Murray McDavid

京都洋酒研究所

 

香り:濡れた布、微かな枯草感。蜂蜜をかけたナッツ、優しいシェリー樽香。枝付きレーズン、林檎、ミントのヒント。

味わい:活きた木の印象、同時に緩やかなシェリー樽香と甘み。バター、カシス、フルーツチョコレートのニュアンス。オイル。程よい渋みと潮気。オレンジピールや林檎といったフルーツの酸味。優しい味わいだが余韻は長い。

好み:★7 78

 

 

雑感:飲みやすく心地良いモルト

スッと入ってきます。

滑らかに口内をすべり、余韻を残して消えるよう。

 

すぐ継ぎ足してしまいます。

これはボトルを所持していたら、あっという間だったろうなぁ

 

 

色々なニュアンスが隠れているのを感じられるモルトです

だた、度数が低いので物足りなく感じてしまうのも本音。

 

上級者向けの1本かと感じました。