ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

アイラトリロジー 36年 1969 ミッション マーレイ・マクダビット

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(画像参照:Islay Trilogy 1969 MM - Ratings and reviews - Whiskybase

ラベル情報:

ISLAY TRILOGY

Aged : 36yo

Distilled : 1969

ALC : 40.3%

Mission

Murray McDavid

京都洋酒研究所

 

香り:華やかな芳香、トロピカルジュースと潮の香り。マンゴー熱っぽさとパッションフルーツの青っぽさ。貝殻や灰、ピートのニュアンス。底の方に濡れた樽香。

味わい:スパイシーな樽香が印象的。オイリー、香木。パヒュームのヒント。バナナクリーム。甘い煙、海水。蒸しパン、餡子。濾したフルーツジュース。

好み:★8 80

 

 

雑感:60年代蒸留のブレンデッドモルト

中身は

ボウモア 1969 バーボン樽

・ブルックラディ 1966 バーボン樽

ブナハーブン 1968 フレッシュシェリー樽

をブレンデッドしたもので、2005年ボトリングです。

 

一番主張が強いのは、ボウモアでしょうか。

主張は強くないですし嫌な感じではないですが、パヒュームも感じられます。

…いやでも口の中に最後まで残るかも。

 

そうは言っても、メインは豊かなフルーツ感。

オイルとクリーム、甘い煙が脇から支える役目。

これがエステル香と言うのかな。

 

 

良い1本だと思います。

 

 

 

 

追記(21/04/01):

香り:埃っぽさ、紙や糊のニュアンス。苺ジャム。ライム、パイナップル、サクランボ。甘酸っぱいフルーツが豊か。芝生。

味わい:古い木材の香り。ぬくい甘さ、フルーツジュース、葡萄やマンゴー、蜜っぽさ。弱く甘い煙。余韻にかけてスパイシー。

好み:★8 83

 

 

雑感:甘い変化を感じました。

前回の自分のコメントと比べると、おおよそ同じニュアンスを拾えていると思います。

ただ構成というか、バランスが変わっているかな。

 

特に印象が違っていたのは、香り。

フルーツのニュアンスが、フレッシュなものに変化していると感じました。そして、ピートのそれは薄れているような。

 

味わいの方も、煙や潮気は薄くなったと感じました。

パフュームも全く感じません。

同時に、香りから期待したフレッシュさを感じるような変化はなく。

逆に甘みで全てを包み込まれたような気がします。

 

 

全体的にはプラスの変化です。

特に香りのフレッシュさはとても好みでした。

 

 

 

 

 

ヘーゼルバーン 8年 1998 キングスバリー

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ラベル情報:

Hazelburn

Aged : 8yo

Distilled : 1998

Bottled : 2007

ALC : 46%

Kingsbury

京都洋酒研究所

 

香り:優しい麦芽感、乳清。葡萄の搾りかす。

味わい:優しい甘さ。シロップ。生食パン、薄くオレンジ、麦芽の甘み。少しの溶剤っぽさ。グラッパ、乾いた芝生。伸ばした餡子のような余韻。

好み:★7 77

 

 

雑感:麦のお酒。

ピーティではなく、果実感も薄い。でも優しく甘くて美味しい。

優しいといっても単調ではなく。複雑味を感じる。

味わっていて 麦のお酒だと体感できるモルトです。

 

面白いなぁ

自分にとっては、逆に新鮮な体験でした。

 

 

 

こちらのボトルは、京都洋酒研究所さんの量り売りになります。

ネット時代の恩恵ですね。

 

オールドボトルに強い京都のバーということは存じていたのですが、自分は未だ訪問したことはなく、通販でお世話になってばかりです。

いつか必ずお店に伺うと心に決めています。

 

 

 

ちなみに、研究所さんで特にオススメなのが、シリコン替栓です。

オールドに限らず、コルクが割れる経験はどなたもされているのではないでしょうか。

 

自分も空けたボトルのコルクは保管するようにしているのですが、シグナトリー カスクストレングス を筆頭に合うものがあるとは限らず。

 

シリコン替栓を一通り手元においておけば安心できると思います。

劣化もしにくいですし。

 

 

 

 

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 オススメです。

 

 

 

 

 

ポートエレン 22年 1978 レアモルトセレクション

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ラベル情報:

PORT ELLEN

AGED 22 YEARS

DISTILLED 1978

BOTTLE OCTOBER 2000

60.50%

LIMITED EDITION

RARE MALTS SELECTION

 

香り:籠った葡萄感。潮気、海藻。消毒液が浮かび、ハッカや若葉も。

味わい:旨い。活き活きとしている。熟した葡萄やオレンジ、レーズンクッキー。潮風が舞い、消毒液やセメダインが抜ける。フィニッシュに甘い煙、トゲのない豊かな煙。麦芽の甘みが長く残る。

三段変化。ファースト・ミドル・フィニッシュで味わいがぐわっと変化する。

好み:★9 93

 

 

雑感:ひと口の中で大きく表情を変えるモルト

面白いです。

テイスティングコメントにも書きましたが、ひと口の中で味わいが大きく変化します。

ここまで極端なものは初めて。

 

イメージは大きな波。

順番にざばんざばんと押し寄せてきます。

 

混ざりあいバランスが変わるのではなく、それぞれ全く別物の顔を見せてくるような。

 

 

また良い経験をさせて頂きました。

 

 

 

 

 

ハイランドパーク 18年 蒸留所限定ボトル

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ラベル情報:

HIGHLANDPARK

Distillery Exclusive

18 YEARS OLD

1st FILL BOURBON HOGSHEAD

55.8%

 

香り:ナッティ、ハイトーンな樽香。潮気、海藻、レーズン。バニラ。

味わい:バニラエッセンス、ラムレーズン。アプリコット。海風。低い位置に蜂蜜と落ち着いた樽香が座っている。

好み:★8 85

 

 

雑感:蒸留所ツアー参加者が限定で購入できたボトル。

松本のPUB 摩幌美で頂きました。

 

当時150ポンドの蒸留所見学ツアーに参加した人だけが購入できたボトルだそうです。

見学ツアーに限定ボトルが付いてくるって、(それなりに高額だったとしても)サービス良いですよね。

これ以上ない記念品ですから。

  

自分も蒸留所見学に行ったら 悩まず購入サインすると思います。というかします。

せっかく現地に行ったのですから散財したいです。

 

 

ここら辺はオタク気質によるものなのでしょうか。。。

 

 

 

 

 

バルブレア 5年 ピュアモルト表記 80年代前半流通

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ラベル情報:

BALBLAIR

PURE MALT

FIVE YEARS OLD

FROM THE HOUSE OF Ballantines

40%

 

香り:オールドなモルト香。カレースパイス、ナッティ。微かに機械油。

味わい:オイリー、樹液やナッツ、胡桃、低音の樽香。優しくじっくり甘い。白胡椒。余韻には生クリーム、長く続く。

好み:★8 82

 

 

雑感:バランタインのキーモルト

バランタインの名前が中央に鎮座しています。

 

現在でもバランタイン シングルモルトシリーズは販売されていますね。

長く引き継がれるブランドイメージは流石の一言です。

 

 

 

ちなみにこの形のボトルについて、ピュアモルト表記は80年代前半流通、シングルモルト表記は80年代後半流通品となるそうです。

ピュアモルト という表記の扱いの変化について、時代を感じられる一例です。

 

 

 

 

 

レディバーン 8年 ピュアモルト表記

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ラベル情報:

LADYBURN

8 YEARS OLD

PURE MALT

40%

 

香り:香りは弱い。蜂蜜やスミレ、フローラルな印象。

味わい:香りに反して粘度が高い。明るい蜂蜜、レモンティー。落ち着いた家具のような木香。少しだけのヒネ香。

好み:★8 80

 

 

雑感:レディバーン表記のレディバーン。

先のエアシャー・ディストラリー表記と違い、レディバーンと謳っているボトルです。

 

ただしこちらはピュアモルト表記。

ブレンデッドモルトに近いものかと思われます。

どの程度の割合なのか、どこのモルトが入っているのか、情報は見付けられませんでした。

 

ウィリアム・グラント&サンズ社繋がりで、グレンフィディックでしょうか。

これは本当にてきとうに言っています汗

 

 

 

 

 

エアシャー(レディバーン) 29年? 1970 GM

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ラベル情報:

AYRHIRE DISTILLERY

DISTILLED 1970

BOTTELED 2000

40%

Rare Old

GORDON & MACPHAIL

 

香り:明るい。レモン、ハーブ、グラッシー。爽やかな蜂蜜。ユーカリ腐葉土。微かにベーリー系の果実。

味わい:香りに反して粘度がある。蜂蜜キャンディ。シロップ、グラッシー。爽やかに甘く、華やかなモルト

好み:★8 84

 

 

雑感:美人薄命

レディバーンはガーヴァン・グレーンウイスキー蒸留所の敷地内に建てられていました。

1966年建設、1975年には閉鎖解体。稼働9年と極めて短い期間しか存在しなかった蒸留所です。

 

 

味わいは明るく綺麗な印象。

明るく感じる味わいというのは初めての経験でした。

 

着飾らずとも美しい女性のイメージ。

ローランドモルトらしい1本です。

 

 

 

ちなみにエアシャーとは、蒸留所のある地域の名前が由来のようです。