ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

グレンキンチー 10年 00年代流通

ラベル情報:

glenkinchie

10 YEARS OLD

43%

 

香り:フルーティ、洋梨や青林檎。水飴、蜂蜜、白い花。ミントシロップ。甘いスパイス。

洋梨にフルーティ。なめらかな甘い香り。

味わい:魅力的なモルトの甘みと苦み。蜜糖、洋梨やすりおろした林檎。ジンジャー、クローブ、スパイシー。蜂蜜の苦み。芝生。軽やかにフラワリー。

心地よくモルティ。フィニッシュにかけてのフラワリーも印象的。

好み:★7 79

 

 

雑感:キンチーはまま好きな方なのですが

驚かされました。

 

別物みたいに美味しいのです。

 

優しいフルーティ。

主張の強いものがないが故に分かるモルトの甘み。

 

 

当時からこのテイストだったのでしょうか。

瓶熟だけでこうなるとも思えないのですが…

 

 

実際に現行品と飲み比べ

 

00年代ボトルは、とてもフルーティでフラワリー。

現行ボトルは、スパイシーでグラッシー。

比べると、やはり全く別物。。

 

 

 

以前、グレンタレット 10年 旧ボトルの記事でも同じことを言っているのですが、

こんな経験をしてしまうと、現行のスタンダードボトルを集めて残しておきたくなります。

 

ただ、原材料の違い、樽の質の違いはとても重要だと思いますから、

そう単純でもないのでしょうね。

 

 

 

ただ、樽の質の違いについては、今後が良くなるとは考えにくい気がしています。

 

現代の樽の不足は著しく、需要を満たすためその室は玉石混交となっているでしょう。

バーボンも、所謂オールドボトルで使用された樽材とは、樹齢から全く違うとか。

つまり、一部大手を除けば、樽の質のピークは常に過去。

 

そして、今日入手できた樽の質の違いが、10数年後の仕上がり与える影響は大。

 

これは、未来のボトルより、現在流通しているボトルの方が上等に熟成されている という予測も成り立つのでは?

今日入手できた樽の質で、蒸溜所の評価が二極化してる未来が来ていたり

 

 

なんて。

素人の戯言です。

 

この先のボトルはより美味しくなるに決まっていますよ。きっと

(でも1本ストックしておこうかな…)