ラベル情報:
AMAHAGAN
World Blended
Edition No3.6 Flower Bouquet
長濱蒸留所
Mizunara Wood Finish
47%
原材料名 モルト(イギリス製造)、グレーン
香り:クリーミー、エステル調とも。黄色いフルーツと根の付いた花の香り。蠟燭や除光液のニュアンスもちらほら。
味わい:口に含むと木香、新品の木製の積み木。接着剤っぽさがあり、胡椒系のスパイス。炭のような苦み。下の方にペースト状のフルーツ、オレンジピール。その上には草原、花も咲いている。余韻は優しい。
圧迫するようなフローラル香ではなく、花束よりも花畑のイメージが浮かぶ。
好み:★7 70
雑感:Flower Bouquet? ..Meadow full of flowers!
自分の素直な感想ですけども。
ラベルに描かれているユリをはじめとする華やかな花々の濃厚な香りではなく。
もっと土を感じる、広い草原のよう。
フローラルというよりもフラワリー。
開けたてということも大きいと思います。
事実、時間が経つにつれオレンジのニュアンスに粘りが出てきました。
また、ボトルタイトルからフローラルなテクスチャーは覚悟している面があり、逆に土のそれは予想外。そのギャップで、土の印象がより大きくなった。
そんなところもあるかも知れません。
次回味わう際に自分はなにを感じるのか、今から楽しみです。
このボトルは伊勢丹で限定販売された長濱蒸留所のアマハガン。
オフィシャルホームページにはモルトウイスキーと書かれていますが、グレーンも採用されたブレンデッドウイスキー。
新宿ウイスキーサロンの静谷氏監修。
使用されたモルトにはヘビリーピーッテッドものもあったようです。
自分の感覚がズレているのではないとほっとしました(笑)
その原材料の項について、
“イギリス製造” と書かれているものを初めて見ました。
長濱蒸留所のモルトも使用されているのに。
輸入原酒の割合が一番多いことからきているものと推察しますが
他に例があるのかな?
基本的にブレンデッドウイスキーはバルクを使用してますよね。ですが、これと同じ表記をされたボトルは記憶になく。
蒸留所のこだわり??
分かりません。。
最後に蛇足。
このボトル、キャップシールが剥がしにくかったです。
ペリペリ部分の切り込みが弱く、明後日の方向に向かっていきそうになりました。
悲惨なことになるとネック部分まで全剥がしになるカモ
先にソムリエナイフを通した方が良さそうです。
追記(23/02/10):
開封から8か月、改めて向き合ってみました。
香り:甘やかな香り。エステリー。氷砂糖、洋梨。クリームの印象。フラワリー。
味わい:モルトのまったりとした甘み。餡子、コクのある質感。オークスパイスの刺激。花の香り。エステリーな甘さ、クリーミー。メンソール。洋梨。仄かに根菜の土臭さを感じる。
好み:★7 72
雑感:開封直後より、
ピートのニュアンス、土の印象が薄れていたのが印象的でした。
ただこれは、以前とは逆にそこを求めていた自分がいるからかも知れません。
テイスティングって難しいです。
ですがそれはそれとして、
ピートが前面に出ていなかったと感じたのは、本日の本当の感想。
薄れていたというよりも、こなれていたというのが正しい表現にも思います。
主張はしていないけれど、確かに感じる。
人工的な甘さとスパイスの刺激、そこにふくよかさを加える働きをしている。
そんな印象です。
ふと。
アバフェルディ 28年 1991 シングルカスクネーション を思い出しました。
あのボトルにあったフローラルと同じ基軸のものを指して、『フラワーブーケ』と命名されたのでは と。
あのボトル程には華やかではないのですが、
でも、べたっとした甘さに並立する明るい甘みは確かにあって。
それを指しているような? どうでしょうか
公式ではハイボールをオススメしているそうです。
ですが自分の好みでは、薄めの水割りの方が合うようにも感じました。
ドライフラワーのような落ち着いたその良さ。
かつ、薄くバナナシェイクのような粘度のある甘み。。
両方試して頂きたいです。
(あくまでも公式のオススメはハイボールです)
是非!