ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

シークレットハイランド(クライヌリッシュ) 19年 2000 TWC

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ラベル情報:

Secret Highland Distillery No.1

Aged 19 Years

Distilled 2000

Bourbon Barrel

Cask No. 1414

54.9%

Bottled Exclusively for THE WHISKY CREW

 

香り:ホットケーキミックスイースト菌。バニラ、洋梨さくらんぼ。薄く蜂蜜やライム。オレンジの皮部分。微かな土の香り。糊っぽさ、バナナ、ラベンダーも。

味わい:青いメロン、バニラ。洋梨。シナモンと白胡椒。芝生、生木の印象。短く樽香。生食パン。ドライだが甘いフィニッシュ。

好み:★8 80

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

口開けの香りは大人しく、ほんのわずかにピート由来のフェノール香を感じます。徐々に開いてくる香りからは、バニラ、麦芽糖、オーク、バニラアイス、再度フェノール。遅れてドライパイナップルに黒胡椒を振ったようなフルーティ&スパイシーな香りがゆっくりと表れてきます。

この蒸溜所の特徴と言われるワクシーさは少し控えめですが舌に絡むようなテクスチャは健在で、興味深いことに味わいではよりフェノールを感じます。穀物様とフルーツ様の中間にいるような甘さをフェノールが包み込み、どこかオールドボトルのような雰囲気を醸し出しています。特徴が飛び抜けた分かりやすい味わいというよりも、味わいの構成要素が絶妙に均衡しており、飲み手のテイスティング能力を試されるような複雑な仕上がりです。

香り、味共に開くまでに若干時間がかかりますので、時間をかけて変化を楽しみながらお楽しみください。

 

 

 

反芻:穀物様とフルーツ様の中間にいるような甘さをフェノールが包み込み” というところに、なるほどなぁとなりました。自分はフルーツ寄りに感じたのですが、“穀物様” のボキャブラリーの乏しさ故かも知れません。

“味わいではよりフェノールを” でも示されているのは、おそらく内陸系のピートというやつでしょうか。延々スワリングをしていたら表に出てきてくれました。香りはメンソール系、味わいはスモーキー系かなぁ

 

 

雑感:それぞれのニュアンスを探すのが難しくも愉しい

硬く構えず愉しめるボトルなのですが、オフィシャルのコメントを読みながらの反芻がとても勉強になります。

どれかのインパクトに持っていかれることはなく、でも探すとひとつひとつが分かる気がして。

素直に杯が進みます。

 

テキストのよう。

購入して良かった。

 

 

 

たっぷり時間をかけたら、青いフルーツの香りが膨らんできました。

この先が楽しみです。