ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

イチローズモルト 秩父 9年 2014 信濃屋:ツリーインザフォレスト

(画像引用:イチローズモルト シングルカスク秩父 2014-2023 ヘビリーピーテッド リフィルバレル for 信濃屋 | Spirits Shop fishborn

ラベル情報:

CHICHIBU

Ichiro's Malt

THE TREE IN THE FOREST

Distilled in 2014

Bottled in 2023

Cask Type : 2nd fill Bourbon Barrel  Cask : # 3551

Barley : Conscerto Heavily Peated

63%

EXCLUSIVELY BOTTLED FOR SHINANOYA

 

香り:甘いピートの煙、オーキー、白胡椒やシナモン。蜜糖。オイリー。リコリス。ハッカ。アルコールのアタック。洋梨、若いメロン。砂糖漬けのレモン。柿の葉。仄かな枯草。

乾いたスモーキーさ、その中にある蜜糖が魅力的。

味わい:じっくりと甘いピーテッド麦芽の存在感。リコリス、硬い蜂蜜、薄くバニラ。ナッティ。塩味。オーキーな渋み。ミネラリー。瓜系のフルーツ、黄色いフルーツが複雑に絡む。スパイシー。咥内がくしゅっとするフィニッシュ。

好み:♡8 81

 

 

【オフィシャルのテイスティングノート】

10年近い経年を経て、どこか風格とピートスモークによるより一層の複雑さを感じさせ、時間経過で果実様が開いていく展開力を持つ素晴らしい秩父

香りは、パワフルながらどこか落ち着きを感じさせる。お香と甘いウッディさ、ピートスモーク、ミルクシャーベット、和三盆、広葉樹の森、サウナ、ミント。次第にキウイやシロップ漬けの和梨

口に含むと、溶け込んだピートスモークが広がり、落ち着いた柔らかい甘さ、キウイ、グレープフルーツ、和三盆やアーモンドミルク。ピートスモークを伴いながら余韻にかけてフルーティーさが際立ち、キウイフルーツ日向夏、ジンジャーのスパイシーさ。

時間をかけて向き合うことでピートスモークの奥から果実が溢れ出す。

 

 

反芻:とても魅力的なノートですね。“キウイやシロップ漬けの和梨” なんて文言だけで涎が出そうです。ただ、現在の自分には拾うことは出来ず…。多様なフルーツ感は確かに感じられたのですけど。。分不相応だったのかな(卑下し過ぎですね)

 

 

雑感:何年か後にもう一度飲みたくなるボトルでした。

もっと自分の感覚が繊細で、表現を選択するシナプスが活発だったら、、

もっと経験を積んだ自分ならどう感じたのかが気になってしまいました。

 

オフィシャルのノートが魅力的過ぎる面もあるとは思うのですけど。

 

1本抱えて付き合いたかったなぁ

 

 

 

ちなみに微加水すると、オーキーなテクスチャーが前面に出て来ました。自分はストレートが好み。

当り前ですが、時間で開くのとは異なりますね。