ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

江井ヶ島 あかし 4年 2019 J'sBar:蒸留所探訪記 モルトヤマ10周年記念

(画像引用:江井ヶ嶋酒造 シングルモルトあかし 2019 4年 バーボンバレル for J's Bar 蒸留所探訪記 モルトヤマ10周年記念 | Spirits Shop fishborn

ラベル情報:

江井ヶ島

シングルモルト あかし

熟成年数:4年

蒸留年:2019年

ボトリング年:2023年

樽:バーボンバレル #101963

61%

蒸留所探訪記

selected by J's Bar

Bottled for MALTOYAMA 10th Anniversary

 

香り:甘やかな香り、水飴、フローラル。糊っぽさ、穀物よう。アルコールの冷たさ。ウッディな蜂蜜、薄くバニラ。ハッカ。梅の実。

味わい:口に含むとモルトのクリームが迎えてくれる。その直後からウッディなスパイスのテクスチャー。オールスパイス、砂糖。ミネラリー、草原、ニューポットの印象。洋梨のシロップ漬け。テキーラ調。余韻は長く甘やかで心地よい。

好み:♡6 68

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

明るさを感じる籾殻と穀物の香り。きな粉餅とミルクキャラメル。次第に素朴なバナナケーキ。優しい蜂蜜。アクセントとなる微かな根菜の灰汁っぽさ。

口に含んで、ウッディな蜂蜜とパイナップル。心地良いアルコールのアタックと苦味。焦がしたバニラウェハース。これからのバーボンバレルのあかしの標準と言われることを期待する。

 

香り:華やかなバニラ、蜂蜜、バナナセーキ、きなこ、切断したばかりの木材の削りかす、ホワイトペッパー、わらびの灰汁、少しのりんごとレモンゼスト

味:やや丸く滑らかなテクスチャー、あとからホワイトペッパーのような心地よい刺激、生々しく華やか樽のウッディさ、蜂蜜きなこ飴、少しのりんごとレモンゼスト。後口は、蜂蜜きな飴こと強めの樽のウッディな渋み。

総評:あかしの独特なウッディさの中に蜂蜜のような華やかさがあり、あかしのポテンシャルの高さを体感できる1本。

 

 

反芻:“ウッディ” が特徴だと受け取りました。その通りのボトルです。樽材の印象を香りにも味わいにも感じました。

良いところ探しのようなテイスティングコメントで読んでいて気持ちが良いですね。自分に嘘をついては意味がないですが、そんな風に書けたらと思います。

 

 

雑感:ヴィジュアルフレーバーだったら、バニラの花がラベルにいたのではないか

飲んでいてそんなことを考えました。

 

頭をよぎったのは、ダルユーイン 9年 2012。

飲み比べてみると似ているわけではないのですが、方向性は同じように感じられます。

ウッディなバニラ感、木材の爽やかさと渋みをベースとしたなめらかなバニラのエッセンスは確かに同じです。

 

この2本に共通しているのは、バーボンバレル熟成であること。

つまりこの2本に共通しているテイストが、バーボンバレルの特徴と捉えて間違いなさそうです。

 

 

良い経験になりました。

 

 

 

 

(よろしければ)