ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

ニッカ キングスランド 80年代流通 特級

ラベル情報:

KINGSLAND

Premier

NIKKA WHISKY

43%

ウイスキー特級

 

香り:コクのあるモルトの甘み。籾殻、柿っぽさ。蜜。メンソール。ミント。シロップ。きっとグレーンの甘い香り。

メンソール系の冷たさは確かにあるが、全体的に暖かい印象。

味わい:暖かくスモーキーなモルトの甘み。メンソール。熱をいれたブラックベリーラム酒の印象。木材香、バニラとスパイス。薄く粒あん、オレンジの皮。ミントシロップ。焦げ感や苦み、甘くスモーキーな余韻。

香りと同じく暖かい。柔らかくまったりとしている。グレーンのテクスチャーも小気味良い。

好み:★8 82

 

 

雑感:サントリーのローヤルではないです(苦笑)

現代だったら100%アウトなデザインですよね。

倫理的な意味だけではなく、プライドを持って欲しいというファン心理の面でも。

 

せめて封印は止めた方が良かったような…。

 

 

手持ちで流通年代の近いローヤルと

 

 

 

兎にも角、中身の話。

余市モルトがメインとのことですが、はっきりとした らしさ があります。

 

余市のコク、ニッカのコクがある感じ。

 

ブラインドでもニッカのそれだと気付きたくなる味わいです。

 

 

また、印象的なのはミント。

グレーンの品の良さを表しているかのようで。

 

主張をし過ぎないあたりは、割合が少なめなのでしょうか。

バランスがとても素晴らしいと感じます。

 

 

正直、

自分が体験してこれた近年ニッカのブレンデッドには、好印象なものがなかったのです。

ですので、この味わいには驚きました。

美味しいです。

とても好き。

 

ブレンダーの技術継承の失敗に依るものなのか、

原酒の質に依るものなのか、

自分には判断出来ませんが、

この味わいが復活してくれることを切に願います。