ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

タリスカー 7年 2011 ハンターレイン OMC

ラベル情報:

TALISKER

AGED 7 YEARS

DISTILLED JULY 2011

BOTTLED SEPTEMBER 2018

CHARGED FROM A SHERRY FINISHED BUTT

ref: HL15036

56.2%

THE 20TH ANNIVERSARY OF THE OLD MALT CASK SERIES

HUNTER LAING

 

香り:甘い樽香、燻したベリー。焦げた木材。煙草のアクセント。メンソール。塩の刺激。籠った黒胡椒。

スモーキーなシェリー樽の甘い香り。タリスカーらしいメンソールも確かに。

味わい:暖かい甘み、木材を感じる、落ち着いたシェリー樽の甘み。そこに加わる潮気や黒胡椒、メンソール。石鹸に傾きかけているフローラルな香り舌にのる。ピートに包まれた全粒粉ビスケット。焦げ草。烏龍茶、その渋み。フィニッシュはドライ、最後まで暖かい甘みが残る。

樽と酒質のバランスがとても良い。全体的に湿り気を感じる落ち着いた味わい。

好み:★7 74

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

NOSE: SEA SALT, SMOKE, AND GENTLE PEAT.

(香り:海塩、スモーク、穏やかなピート)

PALATE: SALTED CARAMEL, BISCUIT, AND PEAT NOTES.

(味わい:塩キャラメル、ビスケット、ピートの香り)

FINISH: LONG, WITH LINGERING SMOKE.

(フィニッシュ:長く、スモークの余韻が残る)

 

※ラベルより

 

反芻:全体的に、“ピート” 由来のニュアンスになっています。違っているとは全く思わないのですが、短熟のスペックから想像する鋭さはなくて。もっと樽由来の甘みを自分は感じました。

もったいない気がします。

 

 

雑感:焦がれてしまいました。

OMC 7年 2009 を空けてから半年、短熟タリスカーを探している自分がいました。

 

いつの間にか、タリスカーボトラーズボトルは市場から減っていたのですね。軽く浦島太郎気分を味わいました。

そんな中で出逢ったのが今回のボトル。

 

あちらは、リフィルホグスヘッド。

こちらは、シェリーバット。

 

違いが大きいことは分かっていました。自分が探していたのは前者でしたので。

悩んだのですが、前回の出逢いをくれた OMC に感謝の意を込めて購入を決断しました。

 

 

結果、なかなかに当たりのボトルでした。

もちろん、樽の違いからくる、自分の求めていた味わいとの違いは大きかったのですが。

 

こちらはこちらで好きです。

 

シェリー樽由来の悪いクセがなく、

酒質の潮気と煙の底を支えているような。

7年ものとは思えない品質でした。

 

シェリーバットが上等品だったのかな?

 

購入して良かったです。

 

OMC やモルトマンのあたりは自分の好みに合致することが多く、

信頼を寄せているボトラーズです。

 

 

 

ただ正直、バーボン樽系統の短熟タリスカーへの欲が強くなった自分もいます。

このボトルが美味しかったからこそ、そちらのボトルが欲しくなる!

 

むずかしいものです(笑)