ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。歩いてます🥾

グレントファース, 11年 2009, T&T TOYAMA;ザ・ニンフ(エルクヘアカディス)

ラベル情報:

Glen Tauchers

Aged 11 years

2009

Sherry Hogshead European Oak

Cask No. 900355

64.6%

Elk Hair Caddis

The Nymph

T&T TOYAMA

 

香り:べっこう飴、シナモンのようなスパイス。焦げた麦芽のよう。アーモンド、シェリー樽の癖も感じる。ハッカが爽やかに。

味わい:シェリー樽熟成らしい甘み。べっこう飴、カカオ。コクがある。チョコレートを口に含んだ後の紅茶。葉巻。口の中が渇くようなフィニッシュ。

好み:★7 73

 

 

【オフィシャルのテイスティングノート】

香り:力強いアルコール、しっかりとしたシェリー、ヘーゼルナッツやアーモンドのようなナッツ類、ミルクチョコレート、プラム。

味わい:非常に力強くパンチのある飲み応え、スパイシーだが滑らか、コクのあるしっかりとしたシェリーと樽のニュアンス、プラム、ヘーゼルナッツやアーモンドのようなナッツ類、スパイスミックス、ミルクチョコレートの甘さ。

総評:ハイプルーフで非常に力強いが、嫌味のないコクが有るシェリーがとても魅力的な1本。飲めば飲むほど引き込まれる。 

 

 

反芻:印象はおおよそ合っているように感じました。違っているのは余韻でしょうか、自分の感じた収斂味に通じるようなニュアンスと、オフィシャルの “スパイスミックス” が共通しているのか気になります。

話はズレますが、“スパイスミックス” って良い表現ですね。

 

 

雑感:自分の知っているシェリー系トファース。

自分はトファースのシェリー樽熟成モルトに、わりと平いイメージを持っています。

圧殺系に近いというのか、近年シェリー樽にイメージするそれそのもの。

 

このボトルは、その傾向のまま品良く整えられた印象でした。

 

素直に美味しいですし、手を伸ばす価値のあるボトルだと思います。(上から目線)

 

 

 

 

以下余談。

自分の寡聞を棚に上げて言うのですが、

グレントファースのシェリー樽熟成はこの傾向が個性なのかな? というのが今回持った率直な感想でした。

 

他の蒸留所のボトルでも良いものを味わえそう。グレンゴインとか

 

 

熟成年数の違い等ありますが、信濃屋のアメリカンホグスヘッドが美味しかった印象も強く。

 

自分にとってのグレントファースは、シェリー樽熟成よりもそちらの方向に期待する蒸留所となりそうです。

 

 

 

 

追記(25/09/29):

 

 

香り:なめらかなシェリー樽熟成香、べっこう飴、熱を入れたベリーやその枝、ミント。爽やかに甘い。シナモン。プラム。ナッツの白い甘み。

味わい:シェリー樽のテクスチャー、ベリー系を纏う甘みと渋味、スパイシー。カカオ。紅茶。ミルクチョコレート。フィニッシュにも樽のらしさを感じる収斂味。

好み:♡7 73

 

 

雑感:なめらかな甘いテクスチャー、渋味、ウッディなスパイシーさ。

今様のシェリー樽熟成を愉しむなら、このボトルかなと感じました。

 

オールドボトルの経験が少ないウイスキーラバーが想像するシェリー樽熟成のテイストです。

 

でも、ネガティブなものは感じない。

そこが好きです。

 

 

例えば、RUDDER 百世不磨の御岳と飲み比べたらどう感じるのか、気になります。

経年で瓶内で練られたらどう変化するのかも気になります。

 

機会があったら良いのですけど

 

 

 

微加水すると、柔らかいチョコレートも感じました。

好きです。