ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

ジョニーウォーカー 黒ラベル 80年代前半アメリカ流通 ※状態ヒネ

ラベル情報:

Johnnie Walker

Black Label

BLENDED SCOTCH WHISKY

YEARS 12 OLD

86.8 PROOF

 

香り:ヒネている。ヒネ香の中を探ると、葡萄や焦がした砂糖、焦げた木材の香りを下の方に感じる。加水のニュアンス。植物のえぐみ。牛乳。柔らかいピートも。

味わい:オブラートに包まれているよう。その中に、葡萄、カラメル。缶詰のパインも確かに。チェリーっぽい甘酸っぱさ。軽いピート香。酸味を感じる。

好み:★6 60

 

 

 

雑感:開封ひと嗅ぎめで おお… と。

どちゃヒネでした。

 

口に含むとカラメルを思わせる甘みは確かにあるのですが、

それもヒネでコーキングされているよう。

 

 

少し前に、ポリエチレン製のラップでヒネ香が取れると話題になっていましたね。

せっかくだし試してみようかな。

 

 

また、別の対策として

氷点下にさらすと良いという話も聞いたことがあります。

 

ただその話を聞いたのは、北海道は帯広。

自宅の冷蔵庫でもあちらの気温には届かないですが、こちらは素性の確かな情報ですし試す価値ありそうです。

 

 

 

良い方向に変化があったら追記したいと思います。

 

 

 

 

追記(23/03/29):

対策を試してみました。

 

1.ポリエチレン製ラップ

ポリエチレン製のラップを詰め込んだペットボトルにウイスキーを注ぎ込みシェイク。

20分程おいておく。

 

試飲すると、なるほど試す前より楽になった感があります。

シェイク直後で空気を含んだだけではないように思います。

 

せっかくなら、ラップを入れずにシェイクする分を用意したら良かったかも。。

 

2.冷凍庫で一晩過ごす。

帯広の気温には敵いませんが、少なからず効果が期待できるのではと試してみました。

ちなみに、ラップ入りのペットボトルの状態です。(長く漬けた方が効果あるのか、余計な匂いが付いてしまうのか不安でしたが)

 

 

以上2つの方法で試した結果、

私は効果ありと判断します。

 

カラメルや黒糖のニュアンスが分かりやすく感じられます。

まさにコーキングを剝がしたよう。

 

また、飲みやすさが段違いです。スルスル減っていきます(笑)

 

 

もう一つ試してみたいのは、コルクの甘挿しで1ヶ月過ごすというもの。

緩やかな空気の循環がヒネ香を除いてくれるそうです。

 

今のこの状態から更なる改善が見込めるのか判断できません。

また、既にボトルの1/2程度まで量が減っていることも不安材料。。

 

 

そう! ペットボトルから戻すときに結構減ります。

チャレンジ前から2/3くらいになりました。

 

ラップを絞ったらもっと戻せたと思いますが、それだと匂いまで戻ってきそうで…

 

飲めないものが残っても仕方がないですからね。

必要な対価です。エンジェルシェアです。

 

そういえば昔、山崎蒸留所を見学ガイドの方が、

熟成中の気化は『天使の分け前』、瓶詰後に気化する分は『悪魔のぼったくり』と呼ぶとお話しされていました。

本当なのかな? 好きですけど

 

ちなみに自分は『天使の分け前』よりも先に『悪魔のぼったくり』という言葉に出逢っています。ゲームの中で

 

 

閑話休題

他に大切なことは、戻す前にボトルやキャップをよく洗ってよく乾かすこと。

 

ウイスキーをペットボトルの中で過ごさせるなら必要ありませんが、漬け過ぎを心配される場合は一晩の宿を用意する必要があります。

事前に別のボトルを用意しないと困ることになるのでご注意を

 

 

正直、試してみて良かったです。

改善されました。

 

後日改めて、テイスティングノートも残そうと考えています。

美味しいので